みなさまもご存知の通り、アメリカ合衆国はカナダとメキシコと陸続きです。ということは、車で気軽に外国旅行ができるのです。
特にニューヨーク州北部では、車を走らせ1時間程度でカナダとの国境です。
今回はニューヨーク北部からカナダの首都であるオタワに日帰りで行ってきたので、その時のエピソードを元にアメリカ・カナダ間の国境の越え方を紹介します。
気軽に行けちゃう!アメリカからカナダに行こう!
日本は島国なので、車で国境を越えるイメージはなかなか湧きませんよね。しかし、アメリカ人(特に国境付近に生活圏のある人たち)は違います。
私の住んでいるUpstate New York(ニューヨーク州北部)の人たちは、頻繁にカナダ(たとえばモントリオールやキングストン、オタワなど)へ行きます。
- 子ども達のスポーツの練習試合のためにカナダに週末送迎
- 生活用品を買いに
- アイスホッケーのゲーム観戦に
- 好きなレストランがあるのでお昼を食べに
- ただのドライブで
といった感じで気軽にアメリカ・カナダ間を行き来しています。たとえば、キングストンへは30分、オタワへは2時間、モントリオールへは3時間で行けるのです。
実際には「そうだ、カナダに行こう!」とさえ思わずに、日常的に国境を越えてカナダの目的地へ向かいます。
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アメリカとカナダの国境を越えるときに必要な身分証明書は何?
現在も気軽に2国間で人々が往来するのは変わりませんが、昔と比べるときちんと身分証明証の確認をするようになっています。
アメリカ人の旦那:パスポートカード(パスポートがカードになった簡易バージョン)を見せるだけで通過できました。パスポート原本も念のため携帯していましたが、提示は求められませんでした。
日本人・グリーンカードありの私:パスポート原本とグリーンカード(永住権の通称、正式名称Alien Registration Card=外国人登録書)を提示して通過できました。
ちなみに私のパスポートの名前は旧姓のままで変更しておらず、グリーンカードの名前は姓を変更後の名前が記載されています。つまり、パスポートとグリーンカードの名前が完全一致していないのですが、特に問題ありませんでした。
おそらくパスポートの番号とグリーンカードの番号をコンピュータで照合したのだと思います。
日本人がアメリカとカナダの国境を越えるときに必要なもの
アメリカに滞在している目的によって必要なものが少し異なります。
- 観光で入国した日本人はパスポートだけ
- アメリカに住んでいる日本人はパスポートとグリーンカードの提示
- アメリカで働いている人はパスポートと就労ビザの提示
パスポート以外にも、免許証やビザなど身分証明のアイテムをあらかじめ携帯しておき、提示要求されたときは慌てず柔軟に対応してくださいね。
基本的に日本のパスポートは信用されているので心配は無用です!
アメリカとカナダの国境を越えるときに入国審査官に聞かれること
身分証明を提示したあと、車の窓越しに簡単にカナダの入国審査官から質問を受けます。日本の高速道路の料金所と同じように窓越し対応のイメージです。
- どのくらいの頻度でカナダに入国しているか
- 今回カナダに入国する目的
- 現在の職業
- お酒、タバコ、催涙ガス(pepper spray)は車に積まれていないか
ということを聞かれます。
帰りにカナダからアメリカの国境を越えるときは
- カナダでの滞在期間
- どこへ行ったか
- お酒、タバコは買っていないか
- 生鮮食品を車に積んでいないか
といった質問がされます。
アメリカとカナダの国境を越えるときのパスポートの出入国スタンプ
アメリカ・カナダ間の国境を車(陸路)で行き来する場合はスタンプは押されません。
日本人の感覚では、海外旅行に行く際は空港の入国審査や出国審査で出入国スタンプが押されるのが当たり前になっているので、これには驚くはずです。
理由はシンプルで、毎回スタンプを押していたらパスポートのページが終わってしまうからだそうです。なんともこの地域の生活を現している決まりごとですよね。
それだけ人々がアメリカ・カナダ間を頻繁に行き来しているということです。
いざアメリカからカナダへ
国境を越えて広いハイウェイを1時間進むと、だんだんと高層ビルが見えてきてオタワ市内に入ります。標識がフランス語と英語の両方で記載されている以外は、アメリカの景色とさほど変わりません。
アメリカ〜カナダの移動はかなりスムーズで快適です。ぜひアメリカに来た際は、陸路で国境越えに挑戦してみてくださいね!
カナダの豆知識〜フランス語と英語〜
カナダでは英語が使われていますが、第二言語はフランス語です。これには歴史的背景があります。植民地をめぐり、イギリスとフランスが17世紀はじめにカナダに入植しました。
その後、北米植民地戦争でフランスが敗れ、英語が最もカナダで使われる言語になりました。現在、カナダの紙幣にはイギリスのエリザベス女王が印刷されています。
ただし、この背景からも分かるように元々英語を使う民族だけが住んでいたわけではなく、カナダにはフランス系住民も多く住んでいます。公用語は州によって異なり、ケベック州ではフランス語が公用語です。
政府は2カ国語に対応しており、交通標識、交通機関の案内、食品や商品のラベルも英語とフランス語の両方で記すことが定められています。
本屋さんでも英語の本とフランス語の本が両方置いてあります。
まとめ
初めてアメリカからカナダに入国したときは、あまりのあっけなさに驚いてしまいました。厳しい荷物チェックもありませんし、機内持ち込み禁止の液体やはさみ等の持ち込み制限もありません。
ただし、入国審査官によって多少変わってくる可能性があります。日本のパスポートは信用があるので安心して、柔軟に対応してくださいね!
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