私は日本語の教職については未経験でしたが、幸運にも、渡韓してから約2ヶ月で、オンラインでの日本語講師の仕事を始めることができました。
最近韓国では、ますますオンラインや電話での日本語授業が人気になっていて、講師の需要も増えています。韓国でオンライン日本語講師をするメリットもあれば、デメリットも見えてきました。
この記事ではオンライン日本語講師の給料、働き方、誰でもできるのか?なども含めて、リアルな事情をご紹介します。
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韓国でオンライン日本語講師を見つけた方法
仕事を探す方法として、大きく3つあると思います。
- 人材紹介所や職業案内所に登録して求人に応募する
- インターネットサイトやアプリから求人を探す
- 人からの紹介、口コミから仕事を受ける
このうち、2番目の方法が在韓日本人にとって最もトライしやすく、多くの人がこの方法で探していると思います。
私も在韓日本人向けのKonest CommunityというWebサイトで、講師募集の求人を見つけて応募しました。
韓国語に自信がある人は、Job Koreaという韓国の求人サイトでも探してみるとよいと思います。
より詳しい転職サイトを知りたい方は「【韓国求人】日本人向けのおすすめ転職サイト13選!韓国での働き方や暮らしの関連情報も」もおすすめです。
韓国でオンライン日本語講師になるには?
まず仕事を探す上で、就業可能なビザを持っているという前提でお話します(これまで見てきた求人の中では「就労ビザを発給します」という会社はありませんでした)。
いくつかの項目にわけて説明します。
学歴
韓国は学歴社会で大学を卒業しているということが1つのステータスになります。そのため、厳しい所では”四年生大学卒業以上”を条件にしているところもあります。
しかしオンラインの場合、普通の日本語塾講師に比べると、四年制大学卒業以上を求めていない求人も思った以上にありました。私も短大卒でしたが、今所属している会社では、特に問題なく面接に進みました。
資格
資格を求められる場合は次の条件を提示している求人が多いです。
- 日本語講師養成講座修了者(420時間)
- 日本語教育検定試験合格者
- 日本語主または副専攻者
しかし、資格の有無を問わない求人もあり、私が所属する会社も資格は特に必要ありませんでした。資格の必要性は会社の方針や、レッスンの形態によると思います。
ただ、時給の高いところを目指したり、スムーズな就職を希望する方は資格取得をしておいてもよいと思います。
経験
日本語教育経験者は優遇されますが、必須条件になっている求人は、今まで見たことはありません。未経験でも応募できるものが多く、私も未経験からのスタートでした。
韓国語力
どのレベルの学生を担当するかによりますが、高い韓国語力を条件としている求人はあまりありません。
全く韓国語ができない場合は、日本語が中上級以上の学生を担当すれば、特に支障はありませんが、それでもある程度の韓国語ができる方がスムーズな授業を行えると思います。ただ、応募の時点では韓国語力は特に重要なポイントではないです。
必要なもの
インターネット環境、パソコン、スマートフォン、この3つさえあればOKです。そして最近は、オンライン授業と電話授業があり、携帯電話の通話で行うものも多いです。
会社とのやり取りも、韓国ではポピュラーな無料通話・チャットアプリのカカオトークなどですることが多いです。
基本的に皆さん、この3点は容易にクリアしているポイントだと思います。
実際に韓国で日本語教師になってみたい方は「海外で日本語教師として働くには?【就職する方法教えます】」もチェックしてみましょう。
オンライン日本語講師の仕事内容
オンライン講師の場合は、チューターの役割を担う、会話練習の仕事が多いです。塾での講師は1時間以上の授業やレッスンプランを作りますが、オンライン授業は短くて10分からの授業で、文法を教えるよりは会話中のミスの訂正、質疑応答が主です。
教材があれば、教材に沿って授業を進めたり、完全にフリートークをする場合もあります。塾のように決まったレッスンがないので、学生のレベルや目的に合わせて進めます。
授業後にはレビューを作成し、授業のまとめやポイントを学習者に伝えます。授業時間は、自分で設定した好きな時間に授業をすることができます。一人当たりの授業時間は10分から1時間など、人によって様々ですが、10分の授業が意外と多いです。
オンライン日本語講師の給料
オンライン授業の場合はフリーランスの扱いになり、歩合制ですので、月給ではなく時給制です。私は時給12,000ウォンからのスタートでしたが、今は2年目で時給21,000ウォンとなりました。
韓国での普通の飲食店などは時給10,000ウォン以下も多いので、普通のアルバイトに比べると、まあまあ高いといえる時給ではないでしょうか。
私は現在1日平均3時間以上の授業を平日のみで、150,000ウォン以上稼いでいます。会社や所属先によっても給与は違いがありますので、目安としてみて頂けたらと思います。
※為替レートは2019年5月現在で100円が1081.40ウォンです。
オンライン日本語講師のメリット
オンライン講師をしていると、始める前にメリットだと感じたこと、そして実際にやってみてメリットだと感じたことがいくつかあります。
好きな時間に働ける
時間に縛られず、自分の好きな時間に働けることが大きな魅力です。
授業時間は自分の都合に合わせて設定できますし、決まった授業時間の中でも、どうしても授業時間を変えたい時や、何日間かお休みしたい時などでも、学生と調整すればいいので、かなりフレキシブルなスケジュールで仕事ができます。
出退勤する必要がない
朝の通勤ラッシュのストレスもないですし、交通費もかかりません。また出勤退勤の時間もなくなりますので、より時間を自由に使えるようになりました。授業の合間にも家事をしたり、自分の勉強をしたりと、かなり時間を有効に使えます。
韓国語の理解度が上がる
日本語を教えながら、学習者がミスしやすい文法パターンなどがわかってくると同時に、韓国語の理解度がかなり上がりました。中級以下の学生を教える場合は韓国語を交えて教える必要があるため、必然的に韓国語も上達していきました。
どこでもできる
静かな場所とインターネット環境さえあれば授業は可能なので、旅行先や外出先でも授業は可能です。
何より1番助かっていることは日本に一時帰国した際にも授業ができることです。普通の会社であれば休暇をとらなくてはいけませんが、期間を気にせず日本に滞在しながら仕事をできることがすごくありがたいです。
時差もないので授業スケジュールもそのままでいいです。
オンライン日本語講師のデメリット
メリットを紹介しましたが、デメリットももちろんあります。リアルな不満やデメリットを包み隠さずお伝えします。
収入が不安定で予測不可能
オンライン講師に登録した最初の1~2ヶ月は、学生が少ないので収入が少ないことを覚悟しなくてはいけません。
また、授業数によってもらえる金額ももちろん上下しますので、毎月の収入が決まっていない、予測ができない、というのが1番のデメリットでしょう。
1年のうち1月が新年なので、1番学生が増える時でもあり、収入も増えました。またお盆など連休は休む学生も多いので、そういった月は収入が減る傾向にあります。
保険がない
韓国では、国民年金、健康保険、雇用保険、産業災害保険の4つを総称して4大保険と呼んでいます。そして、ほとんどの場合がフリーランス扱いになりますので、正社員のようにこの4大保険がついていないことが多いです。
家にこもりがちになる
私の場合既婚という事と、すでに友達が韓国にいた為に特に問題に感じませんでしたが、家から出ませんので、社会生活がなくなってしまう人もいるそうです。
他にコミュニティを持っていれば別ですが、韓国での社会生活や人間関係を作りたい人にとっては少しネックになる部分です。
まとめ
在宅日本語講師はデメリットもありますが、それ以上にメリットが多いと思います。資格取得や独学で、自分の授業のスキルをあげる努力を欠かさなければ受講生も増え、月に200万ウォン近く稼ぐことも可能なのです。
特に、人と話すことが好きな方にはとてもおすすめの職業です。現在他の仕事やアルバイトをお持ちの方でも、短い時間から始めることができますし、一度トライしてみてはいかがでしょうか?
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