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韓国の仕事の仕方はトラブルを招く?実際に体験したハプニングから韓国のビジネススタイルを分析

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韓国

日本では当たり前のことでも、文化や習慣の違いによってうまくいかないことがあるのが海外。海外就職はもちろん、海外企業との仕事でも同様です。

お隣の国、韓国でも、仕事をする中で予想もしていなかったいろいろなトラブルやハプニングに見舞われることがあります。

韓国で働き、日本でも韓国に関わる仕事をしていた私の経験から、韓国ならではのビジネススタイルとそれによるトラブル、そして対処法をご紹介します。

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韓国では仕事で早く結果を出すことが重要

ビジネス

韓国のビジネススタイルを知る前に、韓国の国民性を理解することが大切です。

韓国人の口癖といえば、「ケンチャナヨ(大丈夫)」「パッリパッリ(早く、早く)」「チャレッソヨ(よくできましたね)」。これらの言葉が、国民性をよく表しています。

つまり、韓国では仕事をする上で結果や実績を最も重要視します。その過程に多少問題があったとしても「終わりよければすべてよし」という考え方です。

また、1日でも早く契約を成立させたり、どこよりも早く技術を導入したりするなど、とにかく早く結果を残すことが求められます

研修より実践で学ぶ

日本では、入社するとまず新入社員研修が用意されており、自社や商品に関する知識、ビジネスマナーなどを徹底的に学ぶことが多いですよね。

それは、社員本人のためにも、また、ビジネスパートナーや取引先に迷惑をかけることを防いだり、失敗を最小限に留めたりするためにも必要なことです。

しかし、韓国では新入社員であっても容赦ありません。入社して1ヵ月もたたないうちに、大きなプロジェクトを任せたり、すぐに現場の第一線で経験を積ませたりします。

それによって問題が起きた場合でも、本人が学ぶべき点が多くあると考えられているのです。

韓国の仕事スタイルが招いたトラブル1:とにかく先走る

私が貿易機関で、日本の企業と韓国企業との商談会に携わっていた時のことです。

サムゲタン(鶏肉料理)に使用するナツメやクコの実を韓国から仕入れたいという日本の企業が、それを扱う韓国企業と商談していました。

商談内容は、食材の質、衛生管理の状況、価格、納入時期などを確認するもので、サンプルでサムゲタンを実際に試作し、後日、取り引きするかどうかを連絡するというものでした。

契約前に支払方法の確認要求

商談の3日後、韓国企業より「ナツメとクコの実3,000個を輸出する準備ができたので支払方法はどうするか」という連絡があります。連絡を受けた日本の企業はとても驚き、慌てて対応を求めてきました。

3日前の商談記録には「正式な契約は試作品によって後日判断する」と明記されているにもかかわらず、早く成約を取り付けたいと先走った韓国企業によるフライングでした。

韓国の仕事スタイルが招いたトラブル2:しつこすぎる問い合わせ

仕事

シャツやスカートなどの衣料品を製造する韓国企業が、日本市場へ販路を広げるため、日本の企業との取引を希望していました。

しかし、日本の企業の多くは原価や人件費の安い中国から衣料品を仕入れているため、韓国企業にとっては参入がなかなか難しいのが現状です。

複数の日本の企業が商談に応じましたが、「どんな製品であれば日本で売れるか、仕入れるのであれば数やサイズはどうするか、しばらく検討したい」という結果になりました。

連日の催促にうんざり

ところが、韓国企業が毎日のように「検討結果はまだか」「どれぐらいの数量を用意すればいいか」と電話やメールで何度も問い合わせ、結局、日本の企業側がシャットアウト。

熱心なのか、執拗なのか、日本ではその態度に圧倒されて逃げたくなる韓国のビジネススタイルでした。

韓国の仕事スタイルが招いたトラブル3:初歩的なミス

1. キャンセルした生徒の名前が名簿に

私がまだ日本の大学職員として、学生の海外留学を支援していた時のことです。

韓国の協定校へ3名の学生を派遣する予定でしたが、出発の1ヵ月以上前に1人がキャンセルしました。

その後、韓国へ留学した2人のうち1人から「入寮者名簿にキャンセルした学生の名前があり、私の名前がなくてトラブルになった」という連絡があります。

結局はキャンセルした学生の部屋に入ることになったのですが、寮長にも自分でその事情を説明しなければならず、韓国語も不自由だった学生にとってはとても不安な留学生活のスタートになりました

2. 大学名を誤って掲載

また、日本にある韓国の公的機関との連携行事として、大学の役職者が講演を行った時のことです。

後日、相手方である公的機関のホームページにその講演の様子が掲載されたのですが、肩書に記載された大学名が誤って他大学の名前になっていました。

もちろんすぐに修正を求めましたが、公的機関にも関わらず初歩的なミスを犯されたことにひやっとしたハプニングでした。

韓国と関わる仕事でのトラブル対処法

これらの出来事からも分かるように、「慎重さ」「正確さ」「着実さ」を重視する傾向の強い日本から見ると、韓国のビジネススタイルは「せっかち」「適当」です。

では、韓国で働くことになった時、または日本で韓国と関係する仕事をする上でどのようにトラブルに対処すればいいのでしょうか。

まずは、日韓のビジネススタイルの違いをよく理解し、それを周囲の人と共有することです。韓国人の同僚や上司と問題点を共有することで、相互理解を促進させ、より働きやすい環境づくりにつなげることができます。

トラブルを予測し未然に防ぐ

日本語教師や翻訳・通訳、貿易会社や教育機関など、韓国での仕事もさまざまです。しかし、どんな職業であっても、日本と韓国のビジネススタイルの違いについて周囲に説明し、話し合うことはできます。

日本の企業に対して韓国企業の性質にあらかじめ理解を求めたり、同様に、韓国企業に対してアドバイスをしたりと、韓国を知っている日本人だからこそできることがあります。

ビジネススタイルの違いをよく理解しておけば、トラブルを予測し、未然に防ぐこともできるようになります。

まとめ~理解することが自分の強みにもなる

海外で、または海外企業相手に働いていると、日本では考えられないハプニングやトラブルを垣間見ることが多々あります。過ぎてしまえば笑って話せますが、その瞬間は相当なストレスを抱えてしまうこともあります。

そんな時は自分を責めるのではなく、「私は両国の文化や習慣をよく理解できているからこそトラブルを乗り越えたんだ」と考えましょう。

そうした経験を積み重ねていくことで、会社に欠かせない貴重な人材として頼られることも多くなるはずです。

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