ベトナム語の公用語って何語?ベトナムに在住経験があると言うと日本人によくされるのがこの質問です。
答えは、ベトナム語。アルファベット表記の文字と音の上がり下がりなどを表す声調記号がついた文字があり、見ている分には「私でも読めそう」と思うほど。
そんなベトナムで英語は通じるのでしょうか。ここでは、ベトナムの言語事情とベトナムに行った際に役立つベトナム語をちょこっとお教えします。
ベトナム語とは
ベトナムの正式名称は、ベトナム社会主義共和国。
ベトナム語はこの国の87%を占める民族、キン族の母語を指し、公用語にもなっています。ベトナムには、このキン族の他に多くの少数民族も暮らしています。
ベトナムで英語は通じるの?
ベトナム国内でも、ハノイ、ホーチミン、ダナン、ニャチャンといった比較的大きな都市では英語を話せる人が多いです。外国人が宿泊するホテルや外国人が利用することの多いお店でも、英語が通じると考えていいでしょう。
しかしながら、ベトナム人の英語は慣れるまでは非常に聞き取りにくいです。ただ、向こうも日本人の英語は聞き取りにくいと思っているかもしれないので、お互い様でしょうか。
ベトナム人と英語で話す際には、シンプルな文にする、簡潔に答えるといった配慮をすると、スムーズに会話が進むでしょう。
ベトナム語で話してみよう
いくら英語が通じるといっても、ここはベトナム。
やはりベトナム語を知っていると便利な上、喜ばれます。ベトナム語で話しかけた途端に市場で安く買い物できるようになったというのはよくあることです。
こんにちは:シンチャオ(xin chao)
朝昼晩いつでも使えるあいさつの言葉です。さようならの意味でも使えるので便利です。
xin=させていただく、chao=あいさつする、の意味で、「あいさつさせていただく」とへりくだっている表現です。
ありがとう:カムオン(cam on)
魔法の言葉「ありがとう」。この言葉を聞いて嫌な気持ちになる人はいないでしょう。
cam=感じる、on=恩の意味で、直訳すると「あなたに恩を感じています」というところから「ありがとう」として使われています。
onの「o」の音は日本語のエの口で発音すると、よく通じます。
すみません:シンローイ(xin loi)
人に呼び掛けるときにも、謝るときにも使えます。お店やレストランで店員さんを呼ぶ際に使ってみてください。
ちょっとお兄さん/お姉さん!:アンオイ/チオイ!(anh oi/chi oi!)
上のシンローイで呼び掛けてもいいのですが、混雑したレストランで店員さんに早く気づいてほしいときにはこの表現が活躍します。
anhは自分のお兄さん、chiは自分のお姉さんをもともと意味しており、呼びたい相手が自分と同じ年齢か年上の男性であればanhを、女性であればchiを使ってください。
後半部分のoiは「オーイ」と呼び掛ける言葉です。なんだか日本語に似ていますよね。相手の年齢がはっきりしないということもあるでしょう。
呼びたい相手がよっぽど年下でなければanhかchiを使ってください。日本人は若く見られる傾向にあるので、問題ないでしょう。年上の人への呼び掛けを使うことで丁寧になります。
いくら外国人がベトナム語を話しているといっても、できる限りの敬意は払いたいものです。
いくらですか?:バオニュウティエン?(bao nhieu tien?)
お店ではたいてい値札が付いていますが、市場で買い物をする場合、値段はあってないようなもの。必ずバオニュウティエン?と聞いてからお金を出してくださいね。
bao nhieu=どのくらいの数の、量の、tien=お金の意味です。
お勘定をお願いします:ティンティエン(tinh tien.)
ベトナムのレストランを利用した場合、お勘定はテーブルで行うのが普通です。tinh=数える、tien=お金の意味です。
ちなみに、ベトナムにチップの文化はありません。
安くしてください!:ヤームヤーディー!(giam gia di!)
ホーチミンのベンタイン市場などでは、外国人とわかると値段をつり上げてくるのが常。それに対して怒るのでなく、一言ヤームヤーディー!と言ってみてください。らちがあかなければ、希望の値段を言うのも手です。
市場ではだいたい同じものを売っているお店が並んでいるので、他の店へ行くと言っていったん離れてみるのもアリです。本当に買って欲しければ、向こうも少し安くした価格を提示してくれるかも。
ただ、いくら日本より物価が安いとはいえ、ベトナムの物価も上がっています。極端に安いと思えるものは少なくなってきているのが現状です。楽しくお買い物ができるよう、うまく折り合いをつけることも大切です。
ベトナム語にも方言はある?
どの国の言葉でも方言があるように、ベトナム語にも方言はあります。ハノイなど北部ではザーザーという音が、ホーチミンなど南部ではヤーヤーという音がよく聞こえてくると思います。
例えば、先に紹介した「ヤームヤーディー!(安くしてください!)」。これでも通じますが、北部ではハノイ方言で「ザームザーディー」と言うようにしてください。
中部はどちらでもなくアクセントに特徴があります。各地方の言葉を聞き比べてみてくださいね。
まとめ~言葉が通じれば違う景色が見えてくる
観光地として常に人気のベトナム。今まさに旅行を計画している人もいるかもしれませんね。
本文で述べた通り、ハノイやホーチミンなどの都市部では英語が通じることも多いですが、せっかくなのでちょこっとベトナム語でも話しかけてみてください。言葉が通じれば、ベトナムを違った角度から見られるようになるでしょう。
現地の人とコミュニケーションを取りながらベトナムで素敵な時間をお過ごしくださいね。
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