ドイツで長期的に生活を送る場合、日本との間で荷物の発送や受取が必要とされるケースが増えてきます。衣料品や食料、その他生活に役立つ日本からの物資はとても貴重なものです。
また逆に日本にいる家族や友人にドイツで見つけたものを送ると、とても喜ばれるものです。
今回はドイツにおける小包や荷物の受取と発送についてご紹介します。
ドイツの配送事情について
ドイツはしっかりとした国だから大丈夫と周りの方からいわれることがよくあります。しかし荷物などの受取についていえば、日本がいかに素晴らしいサービスを提供しているかが分かることになるでしょう。
確かに他のヨーロッパの国々の配送事情に比べると、ドイツは良い方の部類に入るかもしれません。それでも指定された日時の通りに配送されないことは日常茶飯事です。
また不在届けについても、日本のように必ずしも再発送してくれるわけでもありません。場合によっては最寄りの配送所まで引き取りに行かなければならないこともあります。
これからドイツやヨーロッパで暮らされることを考えておられる方は、この現状を頭に入れておいた方が良いでしょう。
日本から届く荷物について注意すること
海外で長期的に暮らしていると、日本の食料などさまざまなものがとても恋しくなります。そんな時に家族や友人から日本の食料や物資が届くと嬉しいものです。
ドイツでは日本から送られてきた小包やダンボールなどで梱包された荷物はドイツの郵便局が担っているDHLという運送会社から届けられます。
日本の場合、受取人が不在の時は不在票をポストに入れてくれ、あとで電話すれば日時を指定して再配達してくれます。
しかしDHLの場合、日本同様に不在票を入れてくれるまではいいのですが、そこから再配達してもらうのにとても時間や手間がかかります。場合によっては荷物を保管している場所まで引き取りにいく必要もあります。
それが小さくて軽い荷物ならまだ良いのですが、例えばまとまった量の食料や衣類などの場合だと、その重い荷物を郵便局で引き取って家まで持って帰らなくてはいけないケースもあります(時々郵便局でそんな場面を目の当たりにすることがあります)。
またドイツの住居は5階や6階建であってもエレベーターなど設置していない住居が多いため、重い荷物を高層階まで持って上がらなくてはなりません。
時々、ドライバーが同じ住居の人(隣の家や下の階の家)に渡しておいてくれることもありますが、それもドライバー次第です。
このような状況を極力避けるために、日本から送った送り状に書かれた問合せ番号を差出人の方に教えてもらい、荷物が今どのような状態にあるのかチェックしておくことをおすすめします。
ドイツから日本への荷物の送り方(軽いもの編)
逆にドイツで見つけたものをプレゼントとして日本に送ると、届けられた方はとても喜んでくれます。またプレゼントではなくても、さまざまな事情でまとまった荷物を送らなくてはいけないケースが発生したりすることもあります。
そんな時、送る物が2キロまでの軽量な荷物なら郵便局で国際郵便として発送することができます。送り方は日本と同じで、まずは送り状を郵便局に取りにいきましょう。
そこに差出人の氏名と住所、そして宛先(差出人、宛先はもちろん英語表記で)を書きこみ、荷物の内容と、内容物のおおよその価格を記入して窓口で渡します。
荷物を書留扱いにしたいのであれば担当の方に「ミット アインシュライベン ビッテ」と言い添えましょう。書留扱いにすると送料に3ユーロ弱プラスされます。
価格は重さによって変わりますが、最大の2キロでも17ユーロ(2017年1月現在)でそこまで高くなく、また日本へはおよそ1週間から10日でほぼ確実に到着します。
ドイツから日本への荷物の送り方(重いもの編)
送る荷物が軽かったり小さかったりすれば国際郵便として送ることができます。しかし2キロ以上の重さの荷物や、まとまった量の荷物を発送する場合は国際郵便ではなくDHLに発送を依頼することになります。
DHLへ荷物を送るためには郵便局か「DHL」というサインが掲げられているキオスクを見つけましょう。送り方は日本と同様、郵便局や取扱い店に行って送り状をもらいそこに差出人と宛先を記入して届けます。
DHLではかなりの重量であっても配送可能なので、3で紹介した国際郵便と折り混ぜて状況に応じて使い分けると良いでしょう。
DHLの送り状には問合せ番号があるので必ずそれを控えておき、場合によっては届け先の方にお知らせしておくと良いかと思います。
まとめ
ドイツの配送事情、日本とドイツ間の配送について紹介しました。
荷物の受取についてのトラブルは、日本人だけでなくドイツ人の方にとってもドイツでは頻繁にあることで、大切な荷物を送る際には細心の注意を払った方が得策です。
一番確実なのは日本とドイツを行き来する時にトランクやカバンに詰めて持っていくことですが、どうしても配送会社に依頼をしなくてはならない場合には、注意しながら上手く利用しましょう。
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