中国に行く時、気になるものの一つは飲食ではないでしょうか。
中でも、牛乳やヨーグルトなどの乳製品は、毎日のように摂取している人も少なくないかもしれません。しかも日本から持っていくことは難しいですから、中国で何がどのように売られているか、知っておくと安心ですね。
中国でも大都市なら状況は比較的良いと思われますが、大多数の地方都市ではどのような状況なのでしょうか。今回は中国の乳製品について、主に地方都市での状況を取り上げながら、役立ちそうな点やおもしろい点をご紹介します。
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中国では袋入り牛乳が多く保存がきく
中国の牛乳
初めて中国の牛乳「牛奶(ニウナイ)」を見ると、まずその姿に驚かされるかもしれません。袋に入っているのです。しかも、冷蔵ケースの外に置かれています。さらに、賞味期限は1か月前後もあります。
大丈夫なの?と思いますが、どうも殺菌の仕方が違うようです。加熱せずにそのまま飲んでも、おなかをくだしたことはありません。ヨーグルトを作ってみたら作ることができました。
なお、紙パック入りのものもあります。ただ日本で主流の1リットルタイプの縦長の形のものは無く、250ミリリットル前後の一度で飲める量のものが多いです。下の写真にあるような1リットルのものなら少しあります。
外国産の牛乳
大きなスーパーに行くと、中国産の他に外国産のものを置いていることが多いです。
外国産は多少値段はあがりますが、高くても2倍くらいですし、中国産のものと大差ない値段のものもあります。輸入品になると賞味期限はさらに伸び、約1年くらいでしょうか。
輸入品の中で値段が安いものを何度も買いましたが、賞味期限に近くても問題なく飲むことができました。これも常温保存できます。
道端で売っている牛乳
道端に売りに来るタイプのものもあります。
まだ殺菌していないもののようで、必ず加熱して使わなければならないそうです。友達が買ってきて料理に使ったことがあるのですが、問題は無いようでした。
ただ出どころが分からないのが怖く、私は買ったことがありません。下の写真のような大きな入れ物に牛乳を入れ、リヤカーやワゴンに載せて運んで来て、欲しい量を袋に入れて売ってくれるようです。
ヨーグルトは常温保存可?の飲み物
ヨーグルト「酸奶(スワンナイ)」本体には要冷蔵と書かれていますが、スーパーに行くと同じ商品でも冷蔵ケース内に入れられているものもあれば、外に置かれているものもあります。
街の個人経営の小さな店では、常温で保存されている場合がほとんどです。
普段は冷蔵ケースに入ったものを買うようにしているのですが、比較的涼しい季節に、恐る恐る常温で売っているものを買ってみたことがあります。
不思議なことに、味もにおいも変わったところはなく、おなかも壊しませんでした。味については、無糖で甘くないタイプのものは見つけたことがなく、中国では一般的ではないようです。
形状は、あまり固まっていなくてどろどろしています。中国ではカップ入りのヨーグルトにストローがついていて、スプーンで食べるというよりストローで飲むもの、というイメージのようです。
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アイスクリームは品ぞろえが豊富
アイスクリーム「冰淇淋(ビンチーリン)」は1個10円以下の安いものから高いものまで、さまざまな種類のものが売られています。
安くても結構おいしいものもあります。
アイスキャンディーの中では、無難においしいのがヨーグルト味、意外にいけるのが緑豆味です。ただし安いアイスの場合、チョコレートの味はあまり期待しないほうがよい、というのが個人的な感想です。
日本と同じ位の値段がする高級アイスは、日本で食べるアイスとそれ程変わらないおいしさです。日本の味が恋しくなったら、思い切って食べてみてもよいかもしれません。
チーズやバターは品ぞろえが少なめ
バター「黄油(フアンヨウ)」やチーズ「芝士(ジーシー)/奶酪(ナイラオ)」は日本人の食生活にはかなりなじみの深いものになっていますが、中国ではそれ程でもないようです。
たいていのスーパーには置いてあるものの、メーカーにも種類にもあまり選択の余地は無く、チーズは普通のプロセスチーズとスライスチーズとピザ用チーズ位でしょうか。値段も高めです。
ネットの通販では選択の幅もある程度広がりますし、探せば値段が安いのも見つかります。ただ、上の写真にあるようなやや特殊なチーズはなかなか見つかりにくいようです。
常温で配達されるのが一般的
注意したいのは、チーズのようなものでも常温で配達されるのが一般的だということです。
モッツァレラチーズやバターを注文したことが何度かありますが、一応発泡スチロールの箱に保冷材入りで届いたものの、保冷材はすでに常温になっていました。
特に問題なく使えたのですが、なるべく涼しい時期のうちにまとめて注文するようにしています。
最近は、クール便で配達するものもあるようなので、追加料金がかかってもよいなら、そういう選択肢もありかもしれませんね。
なかなか見つけにくい生クリーム
お菓子を作る方なら生クリーム「淡奶油(タンナイヨウ)」も必要になるかもしれませんが、スーパーでは1種類でも置いていれば良いほうと言えるでしょう。
数少ない菓子材料の店を街中でたまたま見つけることができたらいいですが、慣れない場所ではそれも難しいかもしれません。
そんな場合はネット通販で買うのが安くて確実なようです。
ちなみに常温保存可の生クリームが多いような気がします。初め見た時はそんなの怪しいと感じてしまいましたが、ある有名メーカーのものがあったので買ったところ、悪くなかったです。
まとめ
中国の乳製品事情、いかがでしたか?
普段食べるものですから、自分なりに納得のいくものを選びたいですね。日本と同じような品ぞろえというわけにはいきませんし、ちょっと驚く点もありますが、必要なものは大体手に入るのではないでしょうか。
帰国時に日本のスーパーに行くと、乳製品、特にチーズの種類の豊富さに目を見張ります。日本人はかなりの乳製品好きと言えるのかもしれませんね。
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