カナダ生活も気が付けば結構長くなり、日本に行って逆カルチャーショックを受けることも多くなりました。それでも海外で生活していると日々が新しい発見の連続です。
私がカナダ、トロントに来て「えぇぇぇぇ!」とびっくりしたことは本当にたくさんありましたが、ここではそのごく一部をご紹介します。
中には「なるほど」と思い、私も日常生活で取り入れているものもありますが、いまだに心のどこかで「それはちょっと……」と思っているものも多いです。
リターンポリシー(返品保証)をがっつり利用する
カナダで物を買った場合、通常であれば返品期間が設けられています。例えば、パソコンなどは3か月ほど、服でも1か月や90日間以内であればレシートがあれば返品することができます。ポイントは「使用済み」でも返品が可能なことが多いこと。
となると出てくるのが、パーティーのためにドレスを買い、パーティーに行き、その後でしれっと返品する人です。服だけじゃなく、電化製品もそうですし、キッチン用品でもなんでも結構みんな平気で返品します。
実際に買った後で「あれ?思っていたものとちょっと違う」ということもなくはないので、そういう時にはありがたいと思うのですが、新しいものをお店で買う時にはそれが返品されたものでないかをしっかり調べる必要があります。
箱は未開封か、服にはファンデーションがついていないかなどなど、隅々までチェックをお忘れなく。
床に物を置く。公共トイレの床にも置く
例えば喫茶店に入った時、バッグはどこに置きますか?椅子に掛けたり、背もたれと背中の間に置いたりしますよね。こちらの人は床に置くことが多いです。
雪の日で床が濡れていてもあんまり気にすることなく置いていますし、地下鉄などの床にも結構平気でハンドバックを置いていたりします。
またびっくりしたのは、冬のコート。確かにトイレの個室は狭いので分厚いコートを着ていると動きづらいのは分かるのですが、トイレの個室の前でコートを脱ぎ、端っこの方の床にぽいっと脱ぎ捨てて個室に入っていく人がそんなに珍しくないこと。
床に対する感覚が違うんでしょうね。
人前で鼻をかむ
結構高級なレストランでの食事中、お隣のテーブルの人が「ちーん」と豪快に鼻をかむなんて日本ではありえませんよね。普通はトイレに行きます。カナダでは人前で鼻をかむことは礼儀的に全く問題ありません。
個人的にはかなり抵抗があったのですが、郷に入れば郷に従えで今は結構派手にかんでいます。その代わりといってはなんですが、タブーが一つ。それは鼻をすすること。
日本人的には鼻をすするほうが鼻をかむより大丈夫な感じがするのですが、こちらは真逆。気を付けてくださいね!
レジを通る前に開封する。食べ物だったら食べる
ある日、近所のスーパーのレジに並んでいたら、前にいた親子連れの子どもさんがジュースを飲んでいました。そしておもむろに、その飲みかけのジュースを買い物かごに入れたんです。店員さんも普通にスキャンして、支払いをして……。
支払いが済んでいないものを店内にいるうちに開けて食べ始めても、特に子どもの場合はとがめられることはほとんどないようです。中には大人がポテトチップスを豪快に食べながら買い物している時もありますが(笑)。
また、山積みになっているフルーツなんかをちょっと試食するのも全く問題ないです。ぶどうやブルーベリーなんかはポイっと気軽に口に入れている人をよく見ます。
電車、エレベーターで詰めない
他人に近づかれると不快に思う空間のことを「パーソナルエリア」や「パーソナルスペース」と言ったりしますが、こちらの人は日本人に比べてそのスペースが非常に広いように思います。
その証拠に、ラッシュアワーの電車でも全然詰めてくれません!日本のラッシュアワーの電車に比べるとスカスカの状態でドアが閉まってしまいます。
エレベーターも同じです。アジア系の人は少し混んでいても乗ってくることが多いですが、こちらの人はかなり空いている段階でも諦めて次を待つことが多いようです。
洗濯は週に1回
初めカナダに来た時はホームステイをしていたのですが、洗濯が週に1回と聞いて本当に驚きました。意地悪されてる?とまで思ったことも……(今思うと本当にステキなホストファミリーなので、ちょっとでもそう思ってしまった自分にバカバカって感じです)。
日本では基本的に毎日洗濯しますよね。バスタオルなども毎日替える人が大半ですし。こちらは洗濯のタイミングに合わせて替える人が多いので、1週間間は同じタオルを使うということになります。
私も初めは抵抗がありましたが、人は慣れるものですね。今では毎日洗濯なんて面倒って思ってしまうほどです。
まとめ
日本人からすればびっくりなことも多かったと思います。私がこの記事を書こうと思ったのは、決して日本の方がいい、カナダの方がいいという結論を出すためではありません。違いは違いとしてそのまま受け入れることの大切さを少しでも感じてもらえばと思ったからです。
日々の生活の中でまだまだ新しい発見は続いています。いくつか集まったら第二弾を書いてみたいと思います。お楽しみに!
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