カンボジアの家賃は?間取りは?日本人が住む賃貸物件をご紹介
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初めての海外移住と切っても切れないのが住居の問題ですね。日本企業の現地の駐在員として働くのであれば用意してくれていることもありますが、単身乗り込むのであれば自らの足で探すしかありません。
カンボジアでは、
- 不動産会社を通すか
- 「FOR RENT」の貼り紙があるところに直接聞きに行くか
- 知り合いづてに見つけるか
主に3つの選択肢になります。
私は1軒目と2軒目共に、会社で用意してくれたゲストハウスやアパートメントに住んでいましたが、今回は初めて自分で家を借りました。現地在住の日本人でゲストハウス暮らしをしている人もいますが、いくら安宿といえども割高になりがちです。
住まいは想像以上に簡単に借りられるので、気負いせずに探してみてほしいと思います。
記事の目次
カンボジアの賃貸物件を借りる前に
海外に移住する時に、あらかじめ住居を確保しておくというのは至難の業。そのため、現地に到着後探すことになりますがシェムリアップへの便の多くは出発当日の夜に到着となります。
複数の航空会社を利用する場合や、乗り継ぎ待ち時間が長いもの、乗り継ぎ回数が2回を越えるフライトを手配した場合にはこちらの限りではありませんが、同じ航空会社利用の場合には、大概午後8時〜11時までの間に到着するフライトが多くなっています。
ゲストハウスなどあらかじめ予約しておく
空港の出口を出ればSIMカードを売っているお店があるので、早速携帯電話に入れ替えてネットで探すということもできますが、あらかじめホテルやゲストハウスを予約サイトから予約しておく方が安心です。
部屋がすぐ決まるかわからないので、1泊8〜15ドル程度のゲストハウスが連泊の際には好ましいですね。部屋数の多いゲストハウスならその日毎に延長も可能です。
日本人経営のクロマーヤマトゲストハウスやシティプレミアムゲストハウスは日本人の宿泊客が多いため、情報収集には持ってこいの場所です。英語や海外生活に慣れていない方は、ここで助っ人を探してみるのも一つの方法かもしれません。
- クロマーヤマトゲストハウス:http://yamato-cambodia.com/
- シティプレミアムゲストハウス:http://city-gh.com/
カンボジアの不動産会社に賃貸物件情報を確認
有力な手がかりが得られないのなら、不動産会社に直接当たってみましょう。最近では、フェイスブックに賃貸情報を載せていたりするので、気になる物件があればその会社に直接問い合わせます。
今回、私が気になった物件はCambodia Angkor Real Estate Co., Ltd. ( http://www.angkorrealestate.com/ )のもの。
地図で場所を確認したところ、ハイスクールロードから6号線へと続く大きな道沿いにあり、看板も割と大きいので簡単に見つけることができました。
中に入ったらデスクに座ったカンボジア人が話しかけてくるので、フェイスブックで見つけて気になった部屋の写真を見せ、「ミェン?」(ある?)と聞くだけ。空室状況を確認し、いつ見に行きたいのかなど打ち合わせして終了。
この時に、名前と連絡のつく携帯電話番号を伝えました。
日本人が在籍する不動産会社も
ちなみに、シェムリアップではランドハウス( http://www.siemreaplandhouse.com/ )という不動産会社も有名です。こちらは日本人女性も勤務していらっしゃるので、気軽に相談できるかと思います。もし興味があればホームページやフェイスブックからコンタクトを取ってみてくださいね。
ただ、いつも不思議なのがカンボジアの不動産会社のサイトって間取り図が無いところです。家賃と住所と写真だけなので、間取り図があればもう少しイメージがわくのになぁといつも思っています。
カンボジアの賃貸物件の内覧
今回は、不動産会社の人が迎えに来てくれるとのことだったのでカフェで待ち合わせました。迎えに来るというので、てっきり車かと思いきや普通にバイクだったので、二人乗りをして気になる物件へと向かいます。
家賃以外にも、水周りやwi-fi環境、電気代、設備諸々について確認が必要なので、念のため仲の良いカンボジア人に一緒について来てもらいました。
オーナーのほとんどが敷地内に常駐
カンボジアでは、ほとんどのオーナーさんは敷地内に常駐しています。家賃が高くなれば英語ができるオーナーさん率が高くなりますが、安くなるほどクメール語しか話せないオーナーさんが増えます。
万が一、トラブルなどがあった時にすぐ相談に乗ってもらえるよう、同じアパートメントに英語ができる人が住んでいると通訳してもらえるので心強いですね。
オーナーさんが優しい人だと色々とお世話をしてくれるので、雰囲気などもよく見ておきましょう。初めは不安も多いかと思うので、外国人が住んでいる物件を中心に探すと良いかもしれませんね。
今回見て来た3つの物件に加えて、私が以前住んでいたアパートメントも併せて比較してみました。
こちらに移住した場合、おそらくバイクを購入する方が多いので、多少遠くなっても問題無いかと思います。というのも、すべて徒歩での移動となると少々無理が生じます。
年間平均気温が30度を超えるカンボジアではちょっと歩くだけで汗が噴き出し、目的地まで気が遠くなるような距離を歩かなければなりません。
基本はバイク移動
ちょっとだけ、と思いついついバイクタクシーやトゥクトゥクに乗ってしまうと意外と交通費がかさんでしまいます。自転車移動を貫く強者もいますが、バイクが中古で300ドル程度から買えることから在住者の多くはバイクを購入しています。
シェムリアップは比較的安全な街ですが、慣れるまではタプール通りなど日本人が多い地区が安心かもしれませんね。
テレビ受信料というのは、衛星放送のことだそうです。こちらが対応していれば、リアルタイムでは無いですが、日本の番組も見ることができるそうですよ。
そして、暑くてお風呂に入りたいという気持ちにはならないので、バスタブは重要視しなくてもいいかと思います。日本と同じように、コーディネーターの方がついて来てくれて色々と説明してくれます。
下記はBのお部屋
洗濯機が外に備え付けられているので、自由に使って良いとのこと。
カンボジアでは1kg1ドル程度でランドリー(クリーニング屋)がありますが、なぜか汚れて戻って来たり預けたはずのものが失くされるということも日常茶飯事です。そのため、洗濯機が備え付けられているというのはなんともありがたいことですね。
ただ、予算が150ドルだったため、即決できず一旦保留。
Cのお部屋
続いて下記は、Cのお部屋の一部です。お部屋も水回りも、全体的にモノトーンでシックな印象。
冷蔵庫もテレビもテーブルもミニマムなサイズ感でちょうど良いのですが、なんとこのお部屋、窓がない!電気代が高いカンボジアで、1日中電気をつけるくらいならもう少し高い家賃を出して違うお部屋を借りた方がいいと思います。
せっかくのカンボジアの太陽を感じられないなんて、損した気分ですしね。更に、キングサイズのベッド一つで部屋はすでにかなり窮屈。というわけでこちらの物件もパスすることにしました。
知り合いづてにカンボジアの賃貸物件を探す
なんとなく決めかねていたところ、友人が「知り合いの部屋が空いているから見に行きませんか?」と提案してくれました。
不動産会社の担当者の人とは一旦お別れし、タプール通りからちょっと小道に入るとその家はありました。気さくなカンボジア人夫妻が迎えてくれます。
街灯がないので夜は真っ暗になりますが移動はバイクですし、万が一の時には大声を出せば誰かしらは起きてくれるだろう、と思いあまり立地の心配はしませんでした。そして、1人だけですが日本人が住んでいると聞いたのも、ここに住む決め手となりました。
比較表のDのお部屋になるのですが、値段相応とあって、びっくりするくらい何もありません。ベッドとテーブルだけ、更に水シャワー。カンボジアは一年を通して温暖な気候ではありますが、さすがに朝や夜は水だと寒く感じます。
こちらは後からホットシャワーをつければいいと思ったのであまり気にしませんでした。
実際、その後オーナーさんが知り合いからホットシャワーを中古で買ってきてくれて、51ドルで設置することができました。新品でも150ドルくらいで買えるようです。
中古のせいかとんでもなく水量が弱いので、購入を検討している方は新品の方がいいかもしれません。私がお昼寝をしている間に設置してくれていたので、おそらく2時間程度で工事は完了できたようです。
余談ですが、ホットシャワーを設置する数日前、オーナーさんが掃除をしてくれている最中に、シャワーヘッドを壊してしまいました。それを全く悪びれる様子もなく、シャワーヘッドを持ったまま立ち去ってしまい、待てども待てども戻ってきません。
痺れを切らしてオーナーさんの家に聞きに行くと、お客さんとアンコールワットに行ったよと奥さんから衝撃の報告。(オーナーさんの副業はドライバー)
放置されてしまったためしばらくシャワーすらできず桶に水をためて使うという事態になりました。ただ、水が出るだけいいか、と変に前向きになってしまうのがカンボジアあるあるです。
後から気づいたのですがトイレを流すのがレバーを引くのではなく、バケツに水をためて一気に流すタイプだったことに軽く目眩がしました。しかしながら、こちらも慣れたら諦めがつきます。人間の適応能力ってすごいですね。
カンボジア人にはトイレットペーパーという概念がない
ちなみに、カンボジア人にはトイレットペーパーという概念がほぼありません。壁からホースが伸び、強力なウォシュレットが備え付けられているので、そちらを用いて勢いよく洗い流します。
それゆえ、床は水浸しです。遺跡の周りや、ホテルなどはトイレットペーパーがありますが田舎に行くとないことも多いので、ティッシュは持ち歩いておくことをおすすめします。
早くゲストハウスを出たかった私は、その日のうちにここに住むことを決めて80ドルのデポジットを渡して即入居となりました。その後、パスポートのコピーだけ取られて終了。
カンボジアでの賃貸契約
知り合いづてに部屋を決めたせいか非常に簡単でした。カンボジアは非常にゆるい国のため、お金さえ払えばビザを簡単に更新できますし、無職でもビジネスビザを取得し長期滞在することが可能です。
それもあり、私が借りた家はビジネスビザでも観光ビザでもどちらでも問題はないとのことでした。
ちなみに、月180ドルのゲストハウス暮らしをしていたこともあるのですが、この時はカンボジア人のオーナーさんが割と細かな契約書を用意してくれていました。
ただ、クメール語で書類が作成されていたので、とりあえず信頼できるカンボジア人についてきてもらい代わりに話を聞いてもらった記憶があります。そして母印を押しサインをして終了。
契約書は英語かクメール語
不動産会社などを通すときちんと英語の書類を用意してくれるところもあるようなので、こちらはケースバイケースかと思います。
部屋の窓から入る日差しは、日よけの屋根により程よく遮られているので、エアコンなしでも過ごせそうと思いました。
だけどしっかり太陽光は入るので、電気をあまり使わず気持ちよく過ごせそうだと思ったこともここで住んでみようと思った決め手になりました。
オーナーさんが大きな扇風機を貸してくれたのでエアコンがなくても特に困ることもありませんでしたし、庭に水道があったのでそこで洗濯をさせてほしいと申し出たところ快くOKしてくれました。
蚊の対策を
ただ、住みはじめて気になったことが蚊の対策です。以前住んでいた家は4階だったのであまり気にならなかったのですが、今回は2階のせいか蚊をよく見かけるので蚊帳を付けることにしました。
1階に住む、仲良くなったカンボジア人とプサールー(市場)に行き、13ドルで購入することができました。オールドマーケット(プサーチャー)には、おそらく無いし、もしあっても高いと思うとのことです。
ということで、日用品はプサールーで購入するようにしましょう。服、靴、化粧品、食材、家電、食器、布とありとあらゆるものが手に入ります。
こちらの蚊帳は自分では設置できないので、オーナーさんにお願いしてつけてもらいました。ベッドカバーもプサールーでオーダーで作ってくれるそうなので、趣味にあったものに模様替えしようと考えているところです。
カンボジアの賃貸物件のネット環境
続いて、気になることがネット環境ですね。初めての海外移住、友人やご家族などから、常に連絡は取れるようにしておいてほしいと言われている方も多いのでは無いでしょうか。
比較表の通り、A、B、Cのお部屋はすでにwi-fiがありますが私はパソコンを使って仕事をするため、常にテザリングというわけにもいきません。そのため、1階に住んでいるカンボジア人にどこのwi-fiを使っているのか聞くと早速紹介してくれました。
OPENNETという会社で、今回私が契約したのは13ヶ月間使用、ルーター購入代無料で120ドルのプランです。携帯2台とパソコン1台で使ってますがすこぶる快調です。
もし、重くなってしまったりした時には追加でお金を払えば容量が大きいプランにアップグレードできると聞いたたので、とりあえず一番安いプランにしました。
ひとまず120ドルを支払い、領収書を受け取ります。その後、会社から「あなたが120ドル払ったことは、間違いないですか?」という電話連絡が来ました。そして、翌日には早速業者がきてくれました。
実はこちら、かなり稀だと思います。頼んでも約束の日にちや時間に来ないのは当たり前、何日かかるかわからないのが日常ですがこちらは良心的な価格の割にサービスもしっかりしていて安心できました。
何か問題があったら電話してね、と声をかけてくれたのも好印象でした。
もし、家を引っ越した時にも、ケーブル代はまたかかってしまいますが引き続き使用できるということです。他のカンボジア人に聞いても、安い!とみんな口を揃えていうので、もしwi-fiを契約したい方はこちらのOPENNETがおすすめです。
こちらのwi-fiの設置に関して、所要時間は1時間ほど。オーナーさん立会いのもと、手際よく進めてくれます。最後に、自分でパスワードなどを設定して工事は完了。
私も初めてのことだらけで最初は不安でしたが、思ってたより非常に簡単に契約できてしまうので、気負いせず皆さんもぜひチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
今回はカンボジア、シェムリアップでの家賃相場についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。日本ではなかなか住むことのできないプール付きの家なども、200ドル〜400ドルくらいで見つけることもできますよ。
郷に入っては郷に従えとはよく言ったもので、不便さはありますが次第に適応できると思います。まずは立地を第一条件に、お気に入りのお部屋が見つかるといいですね。
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