ドイツでの部屋探しは苦労の連続!やっと見つけたベルリンの私の家紹介します
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ドイツは住宅不足が深刻化しており、ベルリンも例外ではありません。
私も今の場所に落ち着くまでに結局3か月かかり、その短期間に引越しを5回経験しました(短期間のみ入居できる物件を渡り歩いていました)。
家探しの最中は「これからどうなってしまうのか?」と不安な毎日でしたが、今のお家に出会ってとても快適にドイツ暮らしを満喫しています。
そんなやっとの思いで見つけた、今の私のお家をご紹介します。
立地(クロイツケルン)
クロイツケルンと呼ばれる、クロイツベルク地区とノイケルン地区の境目エリアで、移民が多く住む街として知られています。
駅から徒歩2分と好立地なので、ベルリン市内であればほとんどの場所へ30分以内にアクセスできるためとても便利です。
近所には郵便局、ドラッグストア、デパート、スーパー、ショッピングセンター等が充実しており、この辺りで全ての用事を済ませることができます。
また家の前の道を挟んだ反対側には、小さいですがアジアンマーケットもあります。そしてこの写真の広場ですが、平日はマーケット(市場)がたくさん立ち並びます。
少し歩けば公園やおしゃれなカフェもたくさんあり、ふらっと気分転換に出かけられるのもお気に入りのポイントです。
選んだ理由
私はもともと移民に興味があってドイツに来ているので、彼らの生の生活にできるだけ触れたいと思いこの地域を選びました。
そのほかの条件としては、
- 住民登録が可能であること
- 家賃500ユーロ以内(約58,500円)
- ベルリン中心部(ABエリア内)
- 家具付き
- WG(シェア)の場合はできれば少人数
- アルトバウ(戦前に建てらてた建物)
の6つを特に重視しました。
しかし、実際には住民登録ができて家賃が500ユーロ以内(約58,500円)であればどこでも受け入れる覚悟でいました。
と、言いますのも、私が部屋探しをしていた10〜12月は大学生・院生の新学期が始まった直後ということもあり、そもそも貸しに出されている物件があまりなかったのです。
たまに物件を見つけて内覧に行くと10人くらい見学にきている人がいるような状況でした。
そのため、いくら「ここに住みたい」と思っても、大家さん(貸し手)から選ばれなければなりません。これは滞在歴が少ない私のような外国人には圧倒的に不利なのです。
ドイツ語ができないことに加え、家賃の支払い能力の証明として3か月分のドイツ国内の給与明細やシューファと呼ばれるクレジットヒストリーのようなものを求められるためです(全ての物件ではありません)。
短期物件を渡り歩く生活もそろそろ限界だったので、家賃に関しても妥協しようかなと思い始めた時に、なんと全ての条件を満たす今の家に巡りあいました。
しかも、家賃は400ユーロ(約46,800円)で2人WG(シェア)、さらに駅から徒歩2分と、もうこれ以上言うことがないくらいベストな条件が揃ったお部屋だったのです。
もともとこの部屋はこの家を大家さんから借りている方(日本人)が使っていたのですが、その方が日本に一時帰国されている間に住める人を探しているとのことで入居者を募集していました。
一番最初に連絡したのが私だったということと、内覧時に共通の知人がいることが分かったこともあり、なんとか入居者として選んでいただけました(「選んだ理由」というよりは「選ばれた理由」ですね)。
ベルリンのお部屋の間取り
家自体は2DKで、そのうち自分の部屋は8〜10畳くらいです。
とっても寝心地の良いキングサイズのベットや在宅での仕事もしやすい4人掛けの大きなダイニングデーブルが備え付けです。あと2人掛けのソファーもあります。
これだけ存在感のある家具があっても、アルトバウ物件で天井が3m近くもあるためとても広々しています。
また、部屋が直接キッチンに繋がっているので、ワンルームのアパートに住んでいるような使い勝手の良さがあります。
シャワー、トイレ、洗濯機は部屋の外にあり共用ですが、この家に住んでいるのが私を含めて2人なので、朝晩でも取り合いにならず快適です。
日本にはない設備1.温水暖房
ドイツの暖房にはいくつか種類があるのですが、私のおうちではHeizung(ハイツング)という温水暖房が入っています。
これは、家の中をボイラーで温めたお湯を張り巡らせることで部屋を温める仕組みです。あらかじめ別の設定パネルで温度設定をしておき、写真のつまみを回して調整します。
しかし、このつまみを1に合わせても熱くなることもあるし、反対に4にしても冷たいままのこともあって最初は使い方がよくわかりませんでした。
ベルリン歴が長い友人に相談したところ、このバルブは温度そのものではなく、温度の「感度」を調整するのだと教えてもらいました。
バルブを数字の高い方に回すにつれて中に入る空気の量が変わります。
その空気で温度を測っているため、数字を高くしておいた方がより設定温度に近い温度に保たれるという仕組みなのだそうです。
最初は難しいと思ったのですが、基本的にはあまり調整しなくても大丈夫です。
長期間の旅行でない限り外出中もそのままでよいことや(逆に下げてしまうと温めるのにエネルギーを余計に消費してしまう)、日本のエアコンのように顔が火照ってしまうこともないのがメリットです。
また、Heizungの上にタオルなどを干すこともできます。乾くのもとても速いですし、部屋の中が加湿出来るので一石二鳥です。
日本にはない設備2.2way窓ガラス
こちらの窓ガラスはハンドルを90度回すとドアのように開き、180度回すと手前に倒れ上部が開きます。
日本では時々ビルなどでは見かけても一般家庭にはあまり馴染みがないこのタイプの窓ですが、こちらのお家では大抵の窓ガラスがこの仕組みになっています。
少し換気したい場合や、室内の熱を逃がしたい場合など、用途に応じて使い分けることができるので便利です。
また、手前に倒す開け方では、窓の下部は閉じている状態のため、雨の日でも雨が室内に入ることがありません。
なかなか考え抜かれています。
部屋選びのポイント
ドイツの場合は部屋不足が深刻なので、とにかく早く探し始めるということと人脈を活用することが、自分のライフスタイルに合う家を見つける近道かと思います。
私は、こちらのウェブサイトを中心にお家探しをしました。
Mixb:http://ger.mixb.net/
ドイツ在住の日本人コミュニティーサイトです。お部屋以外にもお仕事や家具なども探せます。私が最終的に今のお部屋を見つけたのはこのサイトでした。
WG-Gesucht:http://www.wg-gesucht.de/
ドイツで有名なお部屋探しサイトです。WG(シェア)以外にもアパートなども探すことができます。
基本はドイツ語ですが、英語を話せる人も多いので英語でコンタクトを取っても大丈夫です。
ただし、なかなか部屋が見つからない人の弱みにつけ込んだ詐欺や高額な仲介手数料を取る業者も多いので注意してください。
私も被害にはあっていませんが、詐欺に出くわしました。
また、エージェントに高額な手数料を払ったのにも関わらず、紹介された大家さんと連絡が取れなくなったこともあります(その後きちんと返金してもらいましたが、この1件のせいで「明日住む家がない」という恐怖を味わいました)。
まとめ
「ベルリンの家探しは日本の就活みたいだね。」私の友人はそう表現しました。数十通にも及ぶ問い合わせメール、選ばれるという立場、不安につけ込む詐欺、相性、そして運。
これを聞いて嫌になってしまう人もいるでしょう。しかし、家は生活の基盤となるもの。私は安心して住める場所を失って初めてその大切さに気づきました。
もちろん条件を広くする(妥協する)ことも家探し作戦の1つですが、慣れない海外生活で自分のライフスタイルに合わない家に住むことほどストレスの溜まることはありません。
こちらでの生活を充実させるためにも、是非「毎日帰りたいと思える家」に出会うために諦めずに頑張ってください。
天職が幸せややりがいをもたらしてくれるのと同様に、自分にぴったりのお家も安心感や充足感を味わせてくれるはずです。1ユーロ=約117円(2017年)
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