イタリアで仕事をして得られる収入は、日本と比べると少し少ないです。しかし、多くのイタリア人は、その多いとはいえない収入の中で上手にやりくりしながら楽しく生活しています。
では、イタリアで暮らすにはどれくらいの費用が必要なのでしょうか。ここでは、1ヶ月にかかる家賃や電気代、食費といった最低限の項目の金額をご紹介します。
※1ユーロ=約126円
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イタリアの家賃
イタリアに滞在するためには、まず住む場所を探さなくてはなりません。
多くの人は賃貸物件を借りることになると思うのですが、一体イタリアの家賃の相場はどのくらいなのでしょうか。
大都市は高い
ミラノ、ローマ、フィレンツェなどの大都市では日本の都市とほぼ同じくらいの金額で、月々7万円から11万円くらいが相場です。だいたい20平方メートルくらいの小さなワンルームです。
例えば学生ビザでアルバイトをした場合の月々の収入は、労働時間の上限まで働いた場合でも最大7万円と少ないため、家賃がとても高く感じられるのではないかと思います。
学生はルームシェアが一般的
都心に住む学生達は、一つのアパートをシェアするのが一般的です。
1人ではとても手の出ないような3LDKのアパートでも、3人で借りれば1人月々5万円以内に抑えることができます(光熱費などは別)。
ルームシェアの長所は、家賃を抑えられることに加えて仲間ができること、孤独を感じないことです。短所は、お風呂やトイレが自由に使えないこと、同居人と気が合わないと精神的に辛いこと、また騒音問題などが挙げられます。
家具・家電付きが多数
イタリアの賃貸物件は日本と違い、退居の際に家具や家電、調理用具、食器などを置いていくのが一般的なので、入居するときに改めてこれらを買わなくてもよい場合が多いです。
それでも、自分が使うものがいつも全て揃っているわけではないので、必要に応じて新たに購入することになります。
とはいえ、電化製品は日本と比べると安いです。例えば洗濯機の場合、安いものなら2万円ほど、冷蔵庫も3万円ほどから購入することができます。
イタリアの電気代
痛い出費
イタリアの電気代は高いです。平均すると1ヶ月に1万円くらいです。
イタリア人の月収は多くて1,500ユーロ(約18万9000円)、ほとんどの人は1,000ユーロ(12万6000円)くらいなので、この出費はとても痛いです。
そのためイタリアの人たちは夜も電気をあまりつけず、最小限の灯りの中で過ごします。日本人にとっては薄暗く不便に感じることがありますが、電気代を抑えるためには薄暗い部屋で生活するしかないのです。
特に高くつく暖房費
セントラルヒーターのアパートでは、冬場だけ暖房費を家賃とは別に支払う場合があります。
冬は比較的寒いので一日中セントラルヒーターをつけます。電気代とは別に、冬は暖房費が追加でかかります。暖房費はワンルーム24平方メートルで月60ユーロ(約7560円)ほどです。
イタリアでの食費
イタリアの野菜や果物は日本に比べると安いので、毎日自炊すれば食費をぐんと節約することができ、1ヶ月1万5000円程度に収めることができます。
外食は割高
レストランなどで外食をする場合、値段は高めです。どの店でもだいたいサービス料(チップ)が発生し、トータルではお昼で1800円ほど、夕食は2000円以上が相場です。
そのため、仕事などで毎日外食せざるを得ない日が続くときなどは食費が膨れ上がってしまうことがあります。
なお、お店によって料金にサービス料が含まれていないことがあるので、そういった場合には5%程度をチップとして支払いましょう。
お弁当文化がある
外食すると高くつくため、パスタやパニーニを自宅で作って学校や職場に持って行く人が多いです。
イタリアにもお弁当文化があるんですね!
イタリアでの洋服代
イタリアの洋服類はとても安いです。特に、イタリア製の服やバッグはとてもお手頃なので、お買い物好きにとっては天国のような場所です。
でも、あまりの安さについつい買いすぎてしまうこともあるので、無駄使いには気をつけないといけませんね。
イタリア生活でのその他の出費
生活するには、この他にも水道代や交通費、通信費(インターネット、携帯電話)、また交際費や娯楽費などが必要です。
以下の記事も参考に、必要な生活費をシミュレーションしてみましょう。
まとめ~収支のバランスをしっかりキープ
家賃や外食は高いものの、電化製品や衣類などが安いイタリア。自炊・お弁当生活で賢く食費を節約しつつ、時には奮発して友達とレストランでイタリア本場の味を楽しむのもいいのではないでしょうか。
ここで挙げたのは最低限の項目ですが、どんな生活スタイルや生活レベルを好むかによって必要となる費用は変わってきます。
事前にしっかりとリサーチし、収支のバランスの取れたイタリア滞在を楽しんでください。
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