マレーシアに限りませんが、海外に留学するにしろ、海外で就職するにしろ、日本国籍の方が海外に90日以上滞在する場合、たいていビザの申請が必要となってきます。
マレーシアの場合、ビザの種類が約10種類あり、非常にわかりにくいのが現状です。
そこでこの記事では、マレーシアの約10種類のビザの条件、特徴、申請方法などを深くわかりやすく解説していきたいと思います。
マレーシアのビザをマスターしてマレーシア生活を楽しんじゃいましょう!(2017年9月現在:ビザは予告なしに変更になる場合があります)
記事の目次
学生ビザ
留学期間が3ヶ月以上の場合に必要になってくるビザです。
このビザは取得の流れや条件などが学校によって変わってくるため、留学先の学校を決めた後、学校への確認を忘れないようにしましょう。
滞在可能日数
約1年間です。延長手続きで最長2年間の滞在が可能です。
申請に必要なもの
- パスポートのコピー
- 証明写真
- 卒業高校の卒業証明書
申請の流れ
学校が決まったら、必要書類を学校に提出します。学校側がマレーシア教育省にビザ申請を行い、約2ヶ月後に学生ビザ承認の手紙が発行されます。
承認レターが届いたら、東京にある在日マレーシア大使館でシングルエントリービザの申請を行いましょう。
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配偶者ビザ
マレーシア国籍を持つマレーシア人と結婚すると、長期滞在査証(1年更新)が発給されます。更新を繰り返し、基本的に5年経過すると永住権の申請資格が得られます。
日本大使館に届け出る際には結婚証明書が必要になるので注意しましょう。
滞在可能日数
滞在可能日数は1年以内ですが更新が可能です。
一時就労ビザ
給与が日本で発生することが条件のビザ。出張や研修などの際に発行されます。
滞在可能日数
1年以内
申請に必要なもの
- ビザ申請書
- パスポート
- 証明写真
- 英文の履歴書及び英文職歴証明書
- 法人登記証明書
MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)ビザ
最長10年間の滞在が可能なビザです。滞在期間中は何度でも行き来が可能な柔軟性の高いビザで、マレーシアでロングステイを楽しみたい方に最適です。
滞在可能日数
最長で10年間です。申請すれば更新も可能です。
申請に必要なもの
- 代表者の経歴書
- MM2H申請用紙
- パスポート写真4枚
- パスポート全ページコピー
- 健康に関する自己申告書
- 結婚証明書(配偶者が同行する場合)
- 出生証明書(21歳未満の独身の子供が同行する場合)
- 財務に関する書類(過去3ヶ月分の残高証明/証券会社発行の評価額記載の持株リスト)
- 財務書類に関する開示承諾書
- 無犯罪証明書(MM2H申請書を持参し、県警本部で発行してもらう)
- 在籍確認承諾書(申告した勤務先や給与額が正当であるという宣誓書)
- 銀行の定期預金証明書と口座開示承諾書
- 医療保険証書
- 健康診断書
これらの必要書類が英訳されていない場合、翻訳業者に頼んで英訳してもらう必要があります。
取得条件
MM2Hプログラムに参加するためには経済的な安定を証明する必要があります。条件は以下の通りです。
- 50歳以上の方:最低35万RM(約930万円)以上の財産証明と月額1万RM(約26万円)以上の収入証明又は年金証明が必要。
- 50歳未満の方:最低50万RM(約1,300万円)以上の財産証明と月額1万RM(約26万円)以上の収入証明が必要。
申請の流れ
- 「申請に必要なもの」でリストアップされている書類をMM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)センターへ提出する
- MM2Hセンター内移民局より、審査を通過した申請者に仮承認書が発行される
- 仮承認を得た申請者はマレーシアへ渡航した後、残りの書類の手続きと提出を行う
- MM2Hセンター内移民局出張所にて残りの書類を提出
- マレーシアの銀行で口座の開設をする
- マレーシアの保険会社にて医療保険に加入する
- マレーシアの医療機関で健康診断を受ける
このように提出資料が非常に多く、手続きも複雑で時間がかかるものばかりなので、代理店やエージェントを通して申請される方が多いようです。
雇用ビザ(就労ビザ)
もっともポピュラーな就労ビザが『雇用ビザ』です。雇用期間は給与額・役職によって1年~5年。出入国は自由です。
滞在可能日数
1年~5年
申請に必要なもの
- ビザ申請書 2部
- 雇用契約書
- 証明写真
- パスポート原本
- パスポートコピー(全ページ)
- 最終学歴の英文卒業証明書
申請方法
発給まで通常約1ヶ月、申請には保証人も必要です。雇用パス申請手続きは特別な事情がない限り雇用主が行い、新規でも延長の申請でもオンラインでの手続きが必須となっています。
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マレーシア雇用ビザ保持者の家族の滞在ビザ
雇用ビザの取得後、雇用ビザ保持者の家族は申請すると滞在ビザを受け取ることができます。又、学童が就学するには滞在ビザに加えて就学許可の取得が必須です。
滞在可能日数
雇用ビザ保持者の有効期間と同じ。
申請に必要なもの
- ビザ申請書
- パスポート
- 証明写真
プロフェッショナル・ビジット・ビザ(就労ビザ)
特別プロジェクトや技術指導などのために、マレーシアに1年未満の短期滞在をする方が対象のビザです。マレーシア国外の会社に籍がある状態で取得が可能です。
滞在可能日数
1年未満
申請に必要なもの
- 申請理由書
- パスポート原本
- パスポート写真(白黒不可。3ヶ月以内に撮影されたもの。)
- マレーシア国内の保証人による保証書
- マレーシアでの活動予定表
申請は基本的に雇用主が行い、申請理由などを記載したカバーレターおよびマレーシア国内の保証人の保証書を添えて、パス申請者がマレーシアでの活動予定表を提出する必要があります。
注意しておきたい点として、これまでは雇用主が申請を提出しておけば自由に入国が可能でしたが、マレーシア入国管理局は2016年8月1日より申請者はマレーシア政府からの認可取得後、認可書のコピーを持って入国する必要があるという新規則を発表しました。
短期訪問ビザ(観光ビザ)
滞在期間が90日間以内で観光目的の場合ビザは免除となりますが、90日以上滞在する場合は短期訪問ビザの申請が必要です。
滞在可能日数
入国から90日間以内
条件
- パスポート(入国時に有効期限が6ヶ月以上あること)
- 入国時にマレーシアを出国する往復航空券または第三国行き航空券を所有している
レジデンス・パス
外国人の優秀な人材を長期にわたりマレーシアへ誘致することを目的としたビザです。
配偶者および18歳未満の同伴家族も当該パスの申請が可能で、配偶者も雇用パスの取得なしに就労が可能なのが特徴。
滞在可能日数
最長で10年の就労が可能で、18歳以上の同伴家族、両親、義理の両親にも5年の滞在ビザが発給されます。
申請方法
Talent Corporation Malaysia のウェブサイトで行う。
マレーシア永住権
条件
- 合法的に継続して5年間滞在していること
- 税金を年間RM7,500(約210万円)以上納付していること
滞在可能日数
有効期限は無制限(永住)です。ただし、選挙権は認められていません。
まとめ
ビザの種類の多さに圧倒された方も多いのではないでしょうか?筆者も最初はビザの多さに翻弄されましたが、条件などをしっかり吟味して自分にぴったりのものを選びましょう。
海外でよくあることですが、自分で必要書類をしっかり確認していないと申請のために役所をたらい回しにされてしまいます。しっかりと事前に必要書類を確認しておきましょう。
ビザさえ取得してしまえば、あとは海外生活を満喫するだけです!
海外で悠々自適に過ごしながら異文化を味わってみたい方、暖かい気候が好きな方、新しい生活をスタートさせやすいマレーシアを移住先の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。
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