日本でもかなりのヨガブームが続いているようですが、アメリカも同じです。健康志向の街では、数ブロックごとにヨガスタジオが隣接する地区もあります。1つの街にヨガスタジオが10軒という状況も珍しくなくなってきました。
ヨガが多くの人に愛されるに従って、ヨガインストラクターの資格を取得する人もうなぎ登りに増加しています。
私は日本でヨガインストラクターの資格を取り、アメリカで講師として働いています。ここではそんな私の日常や、他のインストラクターさんの仕事事情をご紹介します。
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アメリカのヨガインストラクターとしての働き方
私はフリーランスで、現在はスタジオ1軒と契約しているほか、プライベートヨガを数件承っています。
ヨガの流派にもよりますが、私を含めヨガインストラクターとして働いている人はフリーランスが多いです。フリーランスの場合は働く量を自分で決められるので、少ない人は1〜2軒のスタジオ、多い人は4軒ほどと契約をしています。
ヨガインストラクターの状況は日本と似ています。ヨガ1本でやっていこうと思うと複数のスタジオと契約し、たくさんレッスンをこなす必要があります。
日本人向けレッスンも多い
あくまでも私の感覚ですが、日本人ヨガインストラクターのおよそ半数は日本人コミュニティで日本人向けにレッスンしています。残りの半数が現地のスタジオで英語でレッスンしており、日本人向けとアメリカ人向けレッスンの比率は半々くらいでしょう。
生徒さんの中には、アメリカ人と一緒に英語でレッスンするのが不安という日本人の方もいます。駐在で、数年しかアメリカにいないという方もいます。
そういった日本人向けの日本語レッスンはニーズがあるので、そこに絞ってレッスンをするヨガインストラクターもいますよ。
アメリカでヨガレッスンをする日のスケジュール
では、ヨガレッスンをする日の私のタイムテーブルをご紹介します。
- 7時:起床。沐浴のため熱いシャワーを浴び、瞑想をし、朝食を食べます。
- 8時:その日のレッスン内容を確認します。
- 9時:レッスン会場へ出発。すべて車移動です。
- 10時:1つ目のレッスン。
- 12時:ランチ。公園でお弁当を食べたり、カフェでご飯を食べたりします。
- 15時:2つ目のレッスン。
- 17時:帰宅。夕食の準備。
- 18時:パートナーが帰宅。2人で夕食を取ります。
- 20時:次回のレッスン内容を組み立てたり、読書をしたりして過ごします。
- 23時:就寝。
現在お産を控えているのでレッスンを週に2〜3日だけにして、余裕あるスケジュールにしています。
余裕があるかどうかは1日に入れるレッスン数によって大きく変わります。4件のレッスンを入れているインストラクターは、1日が移動時間とレッスンでほとんど埋まってしまうと言っていました。
アメリカでヨガインストラクターとして働くためのビザは?
国際結婚でのビザ取得が多数派
アメリカでヨガを教えていると話すと、たくさんの日本人ヨギーニたちから「どうやってアメリカに渡ったの?」と質問されます。こう言われると実はすごく困ってしまうのです。
というのも私の場合、ヨガを教えるためにビザを取得して渡米したのではなく、国際結婚がきっかけだからです。つまり、ビザはヨガとはまったく関係のない婚姻関係のビザなんです。
私の周りだけかもしれませんが、アメリカで日本人ヨガインストラクターとして働いている人の多くは私と同じです。
ヨガそのものでビザを取得できる人は一握り
他には、ビザサポートをしてくれる会社で長年デスクワークの仕事を勤め上げ、その勤務実績で永住権を取得してヨガインストラクターに転職した人や、グリーンカードの抽選に当たってヨガインストラクターを始めた人などもいます。
経緯はそれぞれ異なりますが、みなさんヨガを通してビザを取得しているわけではないのです。
ヨガインストラクターの知人はたくさんいますが、ヨガインストラクターという職業でビザを取ったという人とは実はまだ一度も会ったことがありません。
残念なお知らせになってしまいますが、ヨガでビザを取得できるのは、書籍を数多く出版していたり、世界中に名前が知られたりしているような有名な講師だけです。一握りの人に限られていると言わざるを得ない現状があります。
アメリカと日本、ヨガ指導の違いと注意点
触ってもいいか確認する
アメリカと日本で指導法が違うな、と思ったことが一つあります。それは、ポーズ修正の際の一言です。
アメリカ人のヨガインストラクターから聞いた話ですが、アメリカでレッスン中に生徒さんに触れてポーズを修正するときは、必ず一声「触ってもいいですか」と確認することが必要です。
アメリカにはさまざまな宗教的バックグラウンドを持つ人がいます。中には身体にあまり触れてほしくない人もいるかもしれないから……とのことでした。
実際にはインストラクターによって異なり、いきなり触れてくる人もたくさんいます。ですが、頭の片隅に入れておくべきだなと思った注意点でした。
自分を守るために保険加入を
これはアメリカで現地の人向けにレッスンをしているヨガインストラクター中心の話になりますが、アメリカでヨガを教えている指導者はかなりの確率で指導者向けの保険に加入しています。
アメリカは訴訟社会です。前述したように、ほとんどのヨガインストラクターはフリーで働いているので、万が一、自分のレッスン中に
- スタジオの壁を壊してしまった
- 生徒さんがけがをしてしまった
などがあれば自分が訴えられてしまう可能性があります。そのため、自分の身を守るために加入する人が多いんですね。
保険料は年間で2〜3万円前後のものがほとんどなので、アメリカで指導することになったら検討してみることをおすすめします。「yoga teacher insurance」と検索してみると、たくさんのウェブサイトが出てきますよ。
まとめ〜アメリカで好きなことを仕事にしてしまおう!
日本でヨガインストラクターをされている方にとっては「勝手が違うなー」と驚くことが多かったかもしれませんね。
ところが一つだけ、アメリカも日本も変わらないことがあります。それは、ヨガインストラクターは「好きを仕事にできる」職業だということです。
アメリカでヨガインストラクターとして働いている人は、みんな自分の仕事に誇りを持っています。好きなことを仕事にしたい、楽しく仕事がしたいと思う方は、ぜひアメリカでのヨガインストラクターという職業を検討してみてください。
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