アメリカではインターンシップ制度が日本よりも充実しています。アメリカで働きたいけれど経験がない、特定の業界に興味があるけれどいきなり飛び込むのは不安、そういった場合に始めやすいのがインターンシップです。
私も2018年1月から4月までアメリカの非営利団体でインターンシップをしていました。ここでは、私がなぜインターンシップをしようと思ったのかや、インターンシップを始めるまでのプロセス、そしてインターンシップをするメリットについてご紹介したいと思います。
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アメリカでインターンシップをしようと思った3つの理由
1. 目指す業界での経験を積む
私は2017年2月にアメリカへ移住しました。海外の大学院を出てすぐの移住だったので、職歴がほとんどありませんでした。
日本では半年間、難民の就職支援をするインターンシップをしていましたが、同じ業界を目指そうにも日本とアメリカでは制度もまったく異なります。まずはアメリカでの知識と経験が必要でした。
この先、関心のある分野で仕事を得るためにその業界での経験を積みたい。それがインターンシップをしようと思った1つ目の理由です。
2. 就職に役立つネットワークづくり
2つ目の理由は、関心のある業界内で知り合いをつくりたかったことです。アメリカへ移住してからというもの、会う人会う人に言われるのは「就職活動はネットワーキングがすべて」ということでした。
ネットワーキングが就職を左右するアメリカでは、インターンシップを通して業界の中で人間関係を築いていくのも大切なことです。
アメリカへ来たばかりで知り合いも少なく、就職に関して頼れる人もいなかったため、まずは組織に入りネットワークを広げようと考えました。
3. うまくいかない就活、悩むだけでは進まない!
インターンシップをしようと思った3つ目の理由は、アメリカでの就職活動が思うように進まなかったことです。渡米後、非営利団体のエントリーレベルのポジションにいくつか応募しましたが、面接の連絡が来ることはほとんどありませんでした。
どうすれば関心分野で仕事に就けるのか。そんな風に考えていた時、以前同じ業界で働いていた人から次のような話を聞きました。
「非営利団体は人材や資源に限りがあるので、インターンなどで経験のある人を優先して雇用する」
これを聞いて、就活がうまくいかずに家で悩むよりも、何か次につながることを始めよう!と思ったのです。長期戦を覚悟し、自分の望むキャリアを目指してインターンシップへの挑戦を決断しました。
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[/col][col][/col][/2col]アメリカの非営利団体で働きたい!インターンシップ先を探す
まずは興味のある団体をピックアップ
アメリカには数え切れないほどの非営利団体があり、ほとんどの団体でインターンを受け入れています。そのため、興味分野を絞ることはとても大切です。
私の場合は、移民・難民支援の分野である程度知られている団体が希望でした。そこで、アメリカ政府が定住支援団体として提携している9つの非営利団体に限定してインターンシップを探しました。
大学の休みに合わせて時期を選ぶ
インターンシップの対象は主に学生なので、基本的に大学のセメスターや休みに合わせてスケジュールが組まれています。
- スプリング・インターンシップ:1〜4月
- サマー・インターンシップ: 5〜8月
- フォール・インターンシップ:9〜12月
この3つが主要なインターンシップ期間で、それぞれ数カ月前から募集が開始されます。
応募資格や条件が合うかどうか確認
団体によっては学生のみを受け入れているところもあるので、まずは各団体の要項をよく読み、自分に応募資格があるのかどうかを確認します。
また、非営利団体でのインターンシップはほとんどが無給です。私は立地なども考慮して、交通費があまりかからない場所にある団体を選びました。
アメリカでのインターンシップに応募、電話面接を受ける
レジュメとカバーレターをメールで提出してから数日後に団体から連絡があり、20分ほどの電話面接を受けることになりました。
面接では、
- なぜこのインターンシップをしたいのか
- 長所は何か
- 生活とインターンシップをどのように両立させるつもりか
- 前職のスーパーバイザーはあなたのことをどう評価すると思うか
などを聞かれました。
電話という顔の見えないコミュニケーションです。聞き取れなかった場合はきちんと聞き返して質問をよく理解し、ひとつひとつの質問にできるだけ丁寧に答えるよう心がけました。もちろん、事前に団体の活動についてリサーチしておくことも大切です。
電話面接を終えて数時間後に採用の連絡があり、無事にインターン先を決めることができました。
アメリカでインターンシップを経験するメリットは?
業界での経験を積めること以外にも、インターンシップをするメリットはたくさんあります。
組織への理解が深まる
働いているスタッフや職場の雰囲気など、実際に組織の中に入らなければわからないこともたくさんあります。インターンシップを通して団体への理解を深めることで、この先この団体で働きたいか、自分に合った職場なのかを考えることができます。
人脈ができる
インターンシップ中にスーパーバイザーと良好な関係を築くことで、これから就職活動をする際のアドバイスやレファレンスとして期待することができます。
また、同業界で働く人たちの経歴や経験などはこれからのキャリアプランを立てる際の参考になります。何かあったときに相談できたり、力になってくれたりする人をつくれるのはインターンシップならではです。
仕事の適合性を見極められる
思い描く業界の仕事が本当にやりたかったことなのか、また自分に合っているのかを見極めることができます。一般企業から非営利団体へのキャリアチェンジの際に、インターンシップから始める人が多いのもこの理由からです。
実際に組織の中で働いて業務内容や待遇などを知ることで、この業界で自分が思うような働き方ができるかどうかを現実的に判断できます。
まとめ〜インターンシップで経験を積みつつキャリアを描こう
アメリカの非営利業界では、インターンシップは就労経験として高く評価されます。どの団体も即戦力となる人材を求めているため、知識や経験があると採用の可能性も高くなります。
就職活動がうまくいかずに悩んでいる方、特定の業界で経験を積みたい方、またキャリアチェンジを考えている方。インターンシップから始めることも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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