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【体験談】アメリカでもやりたい仕事はあきらめない!経験ゼロからキャリアを積んで目標実現を目指す

ワシントン

私は大学院卒業後すぐの2017年2月、結婚を機にワシントンDC近郊のバージニア州へ移住しました。

日本と東南アジアに母国を持つ私たちが定住先として選んだここアメリカで、私は自分のキャリアをあきらめず希望の分野での就職を目指しています。

日本で就職して働いた経験がないまま移住した私がアメリカでどのように仕事を探し、これからのキャリアパスを考えているのかをご紹介したいと思います。

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目次

アメリカへ移住するまでの経緯

アメリカの公園の花

渡米を決めたのは大学院を卒業するときでした。当時オランダの大学院に通っていた私とアメリカですでに働いていた彼。一緒になるならこのタイミングしかないと思ったのがきっかけでした。

お互いにとっての第三国で定住する

夫は東南アジアの某国出身で、私たちはお互いの国の言語をまだ話せません。どちらかの国へ移住すると、どちらかは仕事探しや生活に苦労するだろうということは明らかでした。アメリカという、二人にとって第三国での定住がしっくりきたのはそんな理由からです。

二人ともアメリカでは外国人なので、住むなら配偶者ビザがいる、ビザを取るには入籍しなきゃと話が進み、日本で結婚パーティをした後、2017年2月に渡米しました。

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アメリカで許可証を手に入れる

パスポート

夫のビザがJ-1ビザだったので、配偶者の私はJ-2ビザで入国しました。

J-1ビザは雇用先がスポンサーとなっているため就労可能ですが、J-2ビザの場合は入国後に労働許可証(EAD)を取らなければ働くことができません。そこで、まずはEADを申請することから始まりました。

ただ、入国したのが運悪くビザの更新まであと数カ月という時期だったので、新しいビザ(DS-2019)の発行を待って申請しなければいけませんでした。

やっと申請書類を提出できたのが渡米から約1カ月後の3月下旬。ここから長い長い待ちぼうけが始まります。

申請から約3カ月、待つだけの苦痛な時期

今思い返してもEADが発行されるまでの待ち時間が一番辛い時期でした。

夫の健康保険に加入するにも、運転免許を取るにも社会保障番号(SSN)が必要です。でもSSNはEADがないと取得できないという状況。私はもともと家でじっとしているタイプの人間ではないので、ただ待つことしかできないこの期間は本当に苦痛でした。

そして約3カ月後、6月の終わりにやっとEADが発行されました。ここから私の就職活動が本格的に始まります。

労働許可証(EAD)

アメリカでやりたいことを再確認

アメリカ

EADの発行を待っている間に興味のある分野の仕事を探し、応募を始めていました。

大学院で難民について研究し、卒業後は日本の難民支援団体でインターンシップをしていたので、非営利団体のポジションを中心にIndeedや団体のウェブサイト上で探していました。

しかし、10ポジションほど応募して、面接の連絡が来たのはわずか1つだけ。学歴はあっても日本での経験はほとんどなく、アメリカでの経験に関しては皆無です。確かに、私が雇用する側だったら敬遠するだろうなと納得する部分がありました。

人材紹介会社に登録

当時の私はEADを待っていた反動で「とにかくなんでもいいから働きたい」という気持ちが強く、範囲を広げて日本語を必要とする職種も探し始めていました。

そんなときに見つけたのがInteresse Internationalという日系の転職エージェントです。EAD発行の目安がついた頃に登録すると、すぐにスカイプで簡単な面談をしてくれました。

私のように「後ろ盾もないけどすぐに働き始めたい」という人は人材紹介会社に登録することをおすすめします。エージェントの方と話す中でどのように就職活動をしていけば良いのかも見えてくるはずです。

面接を受けて自分の気持ちに気づく

EADが手元に届いてすぐに、そのエージェントに面接を1件アレンジしていただきました。自分の興味分野とはまったくと言っていいほど関係のない日系弁護士事務所の事務のポジションです。

面接で「これまでの経歴とはまったく違う分野になりますが、それをあきらめてキャリアを転換できますか」と聞かれた私は「はい」と答えることができませんでした 。

なんでもいいから仕事がしたいと言いつつも、やりたいことをあきらめる覚悟はなかったのです。

その質問を聞いてハッとさせられました。早く働きたいという気持ちで盲目になりかけていた私は、面接を受けたことで自分には進みたい道があるということを再認識したのです。

アメリカで経験以外にも多くのものを得る

ただ、何もしないのは嫌なのでやっぱり仕事をしたい気持ちはありました。それに、とにかく履歴書に書けるアメリカでの経験が必要です。

そのとき、ちょうど12月までという期間限定のプロジェクトの仕事を紹介していただいたので、その仕事をしながらこれからについて考えていくことにし、就職活動開始から約1カ月半後の8月中旬に働き始めました。

個人的に興味深かった仕事内容

資料

アメリカでの初めての仕事は、太平洋戦争中にアメリカ軍が残した記録や地図から日本兵の埋葬情報をリサーチするという内容でした。

リサーチャーとして毎日8時間ひたすら資料を読んでいましたが、歴史好きの私は楽しんで仕事をすることができました。同時に、70年以上前の本物の資料を手に取って仕事をするという貴重な経験となりました。

出会いを通して現地の情報を入手

食事

この仕事をして本当に良かったと思う点は、職場で出会った人たちから現地の情報を教えてもらえたことです。渡米してから仕事を始めるまではあまり友達もおらず、他の日本人に会ったこともありませんでした。

日系スーパーや美味しい焼肉屋さんなど日本に関する情報から、車の購入や観光、グリーンカードの手続きまでいろいろなことを教わりました。

また、EADの発行待ちや就職活動で長い期間何もできずに無力感がありましたが、仕事をし給料をいただくことで「私もちゃんとアメリカで生きているんだ」という実感が湧きました

アメリカでインターンシップに挑戦

アメリカ

リサーチの仕事は12月までの期間限定と決まっていたので、働きながらもその先どうするのかをよく考えていました。自分が何をしたいのかと思ったときに浮かんで来るのは、やはり非営利団体で助けを必要とする人の支援をすることです。

ただ、日本でのインターンシップ経験とこの数カ月のプロジェクト経験だけで、その分野で仕事を得ようとすることはあまり現実的ではありませんでした。

というのも、アメリカではエントリーレベルのポジションであってもある程度の経験があることが求められるからです。

「今の自分でもできることで将来につながることはなんだろう」と考えた結果、非営利団体でのインターンシップを思いつきました。

アメリカの学生にはおなじみの制度

アメリカでは、実務経験を積んで卒業後の就職に役立てるために多くの学生がインターンシップをしています。そのため、インターンシップを経験することでやっとこちらの大学生たちと同じ土俵に立てるのではないかと考えたのです。

プロジェクトが終了する数週間前に2つの団体に応募して電話面接を受け、無事に2018年1月からインターンシップをする機会を得ました。

その後、2018年現在まで難民や特別移民の定住支援をする非営利団体でインターンシップをしています。下の記事で詳しく書いているので、興味のある方はあわせて読んでみてください。

プライドは捨てる、でもやりたいことはあきらめない

決意のブレスレット

私はまだ20代ですが、日本にいる友達はもう就職2~4年目です。正直焦りを感じるときもあります。修士号(マスター)を取得してまで、こんなところで何をしているのだろうと思ったこともあります。

でも、そんなときは自分に言い聞かせます。

  • 「マスターを持っているなんてことは通用しない」
  • 「誰もが同じように学歴を評価すると思ったら大間違い」
  • 「まだ20代、時間はある」
  • 「ここであきらめてもいいのか」
  • 「ぬくぬくと過ごすためにアメリカに来たのか」

一番大切なのは、やりたいことをあきらめないことだと思います。仕事は選ばなければ見つかります。本当にどうしようもなくなったら、そのときはできる仕事をすればいいと思います。

でも、目標があって可能性があるならあきらめるのはもったいないです。可能性がなくても、ステップダウンしたらその可能性は作れるかもしれません。

ありのままの自分を見てみる

日本でも同様ですが、特に海外ならすぐに自分が思うような仕事が見つかればラッキーで、素晴らしいことだと思います。でも、多くの人は私のような経験をするのではないでしょうか。

そんなときはプライドを捨ててみてください。地位だとか見栄だとか今までの栄光だとか、そういうものを一度箱にしまってみてください。

そして、ありのままの自分と状況を照らし合わせてみください。今の自分に足りないものやできることなどが見えてくるはずです。

時間がかかることを覚悟で

私はずっと進みたいと思っていた道をあきらめたくありませんし、アメリカへ来たことへの後悔もありません。日本でもアメリカでも移民の就職支援をしてきましたが、その経験を通して言えることは、初めから上手くはいかないということです。

大手の企業で10年以上働いていた人が渡米後はスーパーのレジの仕事から始めることもあります。希望を叶えるには時間がかかることを理解して、長期的なプランを立てることをおすすめします。

まとめ〜経験を積みながら粘り強くチャンスを待とう

花

アメリカでの職探しは大変です。お金も必要なので、渡米後すぐは雇ってもらえそうな仕事になんでも挑戦してみるのがいいと思います。どんな仕事でもアメリカで職歴があることをレジュメに書けることはプラスです。

その上で、インターンシップやボランティアなどで興味のある団体や会社とつながりを作り、 募集がかかったら有給のポジションに応募するのも一つの手です。

私もインターンシップの経験を生かし、移民やホームレスを助ける非営利団体のポジションに応募していこうと思っています。

お互いあきらめずに根気強く頑張りましょう!

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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