私は2018年4月現在、アメリカのバージニア州アーリントンにある非営利団体でインターンとして働いています。
この団体は難民や特別移民の定住支援をしていて、私は就職支援のチームに所属しています。現在、ほとんどのクライアントはアフガニスタンからの特別移民で、彼らが一日でも早く経済的に自立できるようさまざまな就職支援を行っています。
今日は、そんな私の一日のタイムスケジュールをご紹介したいと思います。
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アメリカでインターンとして働く一日:起床~通勤
7:00 起床・身支度
私の朝は飼い猫に餌をあげることから始まります。その後、ホットミルクティーを30分くらいかけて飲みながら目を覚まします。
朝に弱いので朝ごはんは食べないことが多いですが、その代わり職場にはピーナッツバターサンドなどのスナックを持参することがよくあります。
服装はオフィスカジュアルで
ミルクティーを飲み終えた後は身支度をします。
服装はカジュアルでも大丈夫な職場ですが、多様な人々、特にイスラム圏のクライアントと接することが多いので、アメリカによくある胸ぐりが深い服や丈の短いスカートなどは控えることになっています。
私はいつも黒のジーンズ、ニットやシャツ、フラットシューズなど、オフィスでも浮かない程度のカジュアルな服装で出勤しています。
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[/col][col][/col][/2col]8:00 家を出発
まだ車の免許を取っていないのでバスで通勤しています。ワシントンDC近郊の公共交通機関はとても便利で、メトロやバスを使ってどこへでも行くことができます。
カード(SmarTrip)を使うと1回2ドル(約220円)でバスに乗車でき、バス間の乗り換えは無料です。私のように途中でバスを乗り換える必要があっても、変わらず2ドルで目的地まで行くことができます。
また、高速道路を走る際はエクスプレスレーンという有料の道路を走ってくれるので、朝の通勤ラッシュの時間帯でも渋滞に巻き込まれることはあまりありません。
※1ドル=約110円(2018年5月)
アメリカでインターンとして働く一日:午前の仕事
9:00 出勤、業務確認
オフィスにはいつも9時ぴったりくらいに到着します。その時間にすでに出勤しているスタッフは2〜3名ほどです。
日本のように始業時間5分前出勤などの様子はまったくなく、ほとんどの人が9時15分〜9時30分にかけて出勤してきます。
最初の30分はフリータイム?
私のスーパーバイザーも9時30分過ぎに出勤することが多いので、それまでは他のインターンと雑談したり、メールの確認をしたりしています。ちなみに、インターンにはオフィスの一角にエリアが与えられていて、それぞれパソコンとデスクを使うことができます。
最初はその時間のゆるさに驚きましたが、最近は慣れてきたので最初の30分間はフリータイムと思って気楽に過ごしています。
スーパーバイザーが出勤してきたら一日の業務を確認します。業務予定はクライアントとのアポイントメントなどの状況によって変わることが多いです。
10:00 クライアントとのアポイントメント
この日は就職支援を受けたいS氏がオフィスへやって来ました。彼はアフガニスタンで政府系機関や国連機関などの人事分野で10年以上働いていたエリートです。
2018年1月に特別移民としてアメリカに移住するも、約3カ月が経った現時点でまだ仕事が見つからない状況です。
現実的な方法をアドバイス
私たちの就職支援プログラムでは、就活のアドバイス、レジュメやカバーレターの作成、インタビューの練習、仕事の紹介、求人への応募などを提供しています。
ほとんどの場合、クライアントのキャリアプランを考慮しつつも、まずはアメリカでの生活を成り立たせるための直近の仕事探しをおすすめします。
S氏の場合も経済的な状況を考慮して、まずはスーパーやレストランなど雇用の可能性が高い仕事から始め、ゆくゆくは彼の専門の仕事を探していきましょうと話をしました。
また、仕事の種類、仕事の探し方、応募方法、税金、面接の傾向、フォローアップの方法などアメリカで就職活動をする上で知っておくべきことをメインに、簡単なガイダンスも行いました。
アメリカでインターンとして働く一日:昼食~午後の仕事
13:00 ランチ
ランチの時間は特に決まっていないので、空いている時間に1時間休憩を取ります。普段は前日の夕食の残りを持って行きますが、たまに外で食べることもあります。
私がインターンをしているのは、もともとエチオピアからの移民を支援するために設立された団体です。スタッフの中にはエチオピア出身者も多く、オフィスの周りにもエチオピアレストランや教会などがあります。この日もインターン仲間とエチオピア料理を食べに行きました。
14:00 レジュメ・カバーレター作成、仕事探し
就職支援をする上で毎日している業務がレジュメやカバーレターの作成、仕事探し、仕事の応募などクライアントへの個別支援です。
アメリカでの就職活動で必要なレジュメやカバーレター。応募先へのアピールとなるものなので、見やすいと同時に彼らのスキルを強調するようなものになるよう心がけて作成しています。
クライアントに代わってひたすら求人の応募も代行します。基本的に、彼らが住んでいる場所の近所にあるスーパーや小売店などのポジションが中心です。アメリカでの経験がないクライアントがほとんどなので、最初の仕事に関してはまさに「数撃てば当たる」戦略です。
また、就職斡旋パートナーシップの可能性を探るためにジョブフェアやショッピングセンターなどへ行き、雇用主と直接、話をする日もあります。
ちなみに、オフィスで誰かの誕生日があったり特別なイベントがあったりすると、スイーツのおすそ分けをいただくことが多いです。糖分補給をしながら仕事をしています。
アメリカでインターンとして働く一日:終業~夕食
17:00 退社
退社はいつも17時きっかりです。インターンだけでなく、スタッフも17時になるとパッと帰宅する人が多いです。アメリカの残業をしない文化、私はすごく好きです。
仕事の後もたっぷり時間があるので、天気が良い日は海辺や公園などに行って散歩してから帰ることもあります。
帰りはいつも夫が車で迎えに来てくれるので、17時30分には家に着きます。帰宅した後は猫と遊んだり一日の出来事を話したりして、少しの間リラックスします。
19:00 ディナー
外食することはあまりなく、いつも家で夕食を食べます。夫も料理が好きなので、東南アジアの味が恋しい時はラオス出身の夫担当、日本の味の気分なら私担当と、その時々でシェフが変わります。
あらかじめメニューを考えておいて日曜日に1週間分の買い出しを済ませるので、基本的に平日に買い物に行くことはありません。余計なものを買わないのでお金と時間の節約にもなります。
また、 次の日の昼食に持って行けるよう夕食は常に多めに作っています。
アメリカでインターンとして働く一日:夕食後~就寝
21:00 自分の時間
夫は毎朝4時前に家を出るので夜は21時には就寝します。夫が寝た後はベッドでインターネットを見て過ごします。
ヤフーニュースやCNNなどをチェックしたり、ドラマシリーズに夢中な時は2〜3話見たりもします。アメリカのテレビドラマは見だすとやめられなくなってしまうので、最近はあまり見ないように気をつけています。
22時ごろになると猫もベッドに上がってきて隣で寝息を立て始めます。
23:30 就寝
眠くなってきたら電気を消して就寝です。0時までには寝るよう心がけています。
まとめ〜仕事を通していろいろなことを学ぶ毎日
就職支援をしていると、これからのキャリアプランを立てたり、レジュメやカバーレターの改善点を考えたりと、自分の就活に関しても学ぶことが多くあります。
また、クライアントも人間です。仕事を紹介してもこれは嫌だと選り好みする人も多くいるため、根気強いコミュニケーションと信頼関係の構築が必要です。こんな風に、仕事を通して大切なことを知ることもできました。
一般企業ではなく非営利団体で働きたいと考えている方は、その働き方の一例として参考にしていただけると幸いです。
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