ワシントンDCで家族3人暮らしの生活費とは?家賃や子供の教育費など

ワシントンDC アメリカ生活・移住

アメリカの首都、ワシントンDC。政治的イメージや観光のイメージが強くてどんな生活か想像つかない人も多いのではないでしょうか。

住まいとしては隣接するメリーランド州南部とバージニア州北部の方が人気ですが、我が家はDC市内を選択しました。

今回は、夫婦に小さい子供1人の3人家族がワシントンDCで暮らす場合の1か月あたりの生活費についてご紹介します。(1ドル=112円換算)

ワシントンDCの住居費と光熱費

公園

家賃

お隣のメリーランドやバージニア州が住宅地として人気ですが、我が家は通勤の利便性を考えてワシントンDC市内に住むことにしました。市外から通うには車が必須ですが、みんなが車を使って通勤するので朝晩州境の渋滞がひどいためです。

また、子供が小学生になる前には本帰国する予定なので、学校のレベルを気にする必要がないというのもありました。

市内では、治安の良い北西(North West、略してN.W.)エリアに住む日本人がほとんどです。治安が良いだけあって家賃は高く、相場は1,800~2,600ドル(約201,600~291,200円)です。

しかし、同じ北西エリアでもDCの中心、北東や南西エリアに近づくほど治安が悪くなって家賃も下がります。私も北西エリアの北東側の1ベッドルームのアパートに住んでいて、月々の家賃は2,000ドル(約224,000円)です。

建物は古いですが共同玄関にコンシェルジュとメンテナンススタッフが常駐しています。

アパートの共有スペースの設備はコインランドリーしかありません。しかし、部屋に備え付けの冷蔵庫、レンジ、オーブン、食洗機があったので、引越後に買う必要がなくて助かりました。

光熱費や通信費

電気、水道、ガス代は全て家賃に含まれているので実質無料で使い放題です。他には以下の固定費を支払っています。

  • 駐車場代 30ドル(約3,360円)
  • インターネット代 50ドル(約5,600円)
  • 携帯料金(2台) 80ドル(約8,960円)

駐車場は入居してから3ヶ月後、夫が徒歩通勤に耐えかねて急遽車を購入した際に契約し始めました。アパートの家賃と一緒に支払っています。

インターネットは入居前から自分たちで契約するようアパート側から注意喚起がありました。アパート設備の関係で1社しか選択できず、またケーブルテレビとセットになったコースしかありませんでした。

携帯は夫の会社から契約する会社を指示されているので、その会社で選べる機種とプランを選びました。ネットは主に自宅の回線を使うので、外出時に使う最低限のデータ容量があれば十分と思い、一番安いプランにしています。

店頭で要望と予算を伝え、店員のサポートを受けながらでしたが簡単に契約できました。

ワシントンDCの食費

スーパーマーケット

自炊

食事は大人2人と子供1人の3食分の自炊に600ドル(約67,200円)使っています。

普段は現地の食材を使用し、日本の食材は高いので3か月に1回だけアジア系スーパーに行くようにして買いすぎないようにしています。お米はアマゾン定期便を利用して割引価格で買っています。

外食費

小さい子供がいるので主にランチの時間帯に外食します。節約しなければいけないとわかっていますが、周辺には大統領も訪れるような有名店が多く、趣味と観光も兼ねて週に1~2回外食をします。

大人2人と子供1人分、チップ代を含めて1食60~80ドルくらい。ひと月で200ドル(約22,400円)ほど使っています。

ワシントンDCでの家事・日用品費

家事

洗濯はアパートの共同ランドリーを使います。洗濯機と乾燥機合わせて1回4ドルかかります。まとめ洗いをして頻度を減らしていますが、月に40ドル(約4,480円)かかります。

お手伝いさんなどは雇っていないので、掃除も自分でしています。掃除用具は掃除機やハンドワイパーに、オールパーパスクリーナーを併用しています。

ハンドワイパーのクロスとクリーナーはまとめ買いしているのでひと月当たりに直すと5ドル(約560円)くらいです。

日用品費

トイレットペーパーや洗剤などの消耗品、家族3人分で月に200ドル(約22,400円)かかります。

アマゾン定期便を使って値段を抑えているつもりですが、それでも1つ1つの値段が高く、アメリカの物価の高さを実感します。

ワシントンDCでの自動車・交通費

道路

自動車

車は1台、夫の通勤と休日のお出かけに使っています。住み始めた当初は徒歩通勤、お出かけはメトロのみの予定でしたが、夏は暑く冬は寒すぎるので車を購入することにしました

自動車保険100ドル(約11,200円)にガソリン代がかかります。たまにロードトリップにでかけるとガソリン代は跳ね上がりますが、普段は月に30ドル(約3,360円)くらいです。

1ガロンは2.5~3.5ドル(約280~392円)、他の都市より高めかもしれません。

ダウンタウンに行くときは駐車場を探すのが大変なので徒歩やメトロで行くことが多く、DC市内に住んでいると車を使う頻度は減ると思います。

交通費

ダウンタウン周辺の観光は、徒歩かメトロで行きます。北西エリアの住宅地からダウンタウンまではメトロで片道2.5ドル、保護者が付き添っている未就学児は無料です。

ダウンタウンまでは徒歩30分、気候が良い時は歩ける距離なので使わないこともあります。

日本のSuicaやPASMOのようなICカードに月30ドル(大人2人分)ずつチャージして使っています。

ワシントンDCでの教育費

子供たち

未就学児

ワシントンDCは保育サービスがどこも高額です。

例えば、保育所に2歳児を週5日預けると月に1500~2000ドル(約168,000~224,000円)、アパートの家賃と同じくらいのお金がかかります。保育所は料金が高いし、空きもないのでベビーシッターと契約している人もたくさんいます。

私は働いていないので、節約も兼ねて幼稚園に就園できる年齢までは自分で面倒を見ることにしました。平日は公園やミュージアムの子供向けコーナーで過ごしています。

ただし、夏は暑く冬は寒くて遠出が大変なので、幼稚園に入るまで近所の子供向けジムに通っていました。子供向けジムは月額80ドル(約8,960円)ですが入会すると併設の室内アスレチックで遊び放題になるので便利でした。

幼稚園(プリスクール)

3歳になってから子供がプリスクールに通い始めました。日本の幼稚園にあたるものです。DC市内の公立校は週5日で食事付き、さらに無料なので大人気です。

ただし、学区内の子が優先で、学区外からの子は抽選でしか入れません。また、1つの学校につき定員が15~20人しかなく、その枠に100人以上が応募します。うちも応募しましたが落ちてしまいました。

公立校に落ちてしまったので、子供を私立校に通わせることにしました。DCエリアの一般の私立校の相場は3歳児(幼稚園年少)、週5日で月1,500~2,000ドル(約168,000~224,000円)です。

あまりにも高額なので我が家は安い教会付属の学校を選び、さらに通学日を週2にしましたが月530ドル(約59,360円)もかかっています。

ワシントンDCでのレジャー費

ミュージアム

DC市内生活はレジャー費が抑えられるのも特徴の一つだと思います。

スミソニアン系列の施設が多く、市内の半分ほどのミュージアムと動物園は入場無料です。それぞれ入場無料なのに1回では回り切れないほど内容が充実しているので繰り返し通っています。

スミソニアン以外のお出かけ先には国立建築博物館やシェナンドア国立公園などがありますが、総じて入場料金は1回大人1人当たり10~20ドルほどです。複数回行くところは年パスを購入して総額を抑えるようにもしています。

全米桜祭りやクリスマスマーケット、イースターなどの無料のイベントもよく開催されるので参加しています。

このように、無料の施設やイベントを利用することが多いので、娯楽費は主にスミソニアン以外の施設の入場料と子供のお土産代を合わせて40ドル(約4,480円)くらいです。

まとめ

これまでご紹介した生活費の合計金額は3,890ドル(約435,680円)です。

  • 家賃:2,000ドル(約224,000円)
  • 光熱費、通信費などの固定費:160ドル(約17,920円)
  • 食費:800ドル(約89,600円)
  • 家事・日用品費:200ドル(約22,400円)
  • 自動車・交通費:160ドル(約17,920円)
  • 教育費:530ドル(約59,360円)
  • レジャー費:40ドル(約4,480円)

日本より高い項目が多いですが、特に家賃と教育費が日本にいた頃からは想像できないほどかかっています。また、交通費とレジャー費が安いのは、交通機関が他都市より充実していてスミソニアン博物館群があるワシントンDCならではかと思います。

ワシントンDC周辺に就職、留学する場合、住まいはDC市内だけでなくメリーランドやバージニアも選択肢に入ります。私たちは通勤ラッシュの回避を優先してDC市内にしましたが、結果的に交通費とレジャー費の節約になりました。

どこも家賃は高いので、都市か郊外、自動車の有無、また子連れで渡米される方は滞在期間と年齢なども考慮して決めることをおすすめします。

海外求人

あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)

【アメリカ求人】アメリカ就職を未経験からでもねらえる!転職エージェントまとめ

アメリカで働くには?アメリカで就職・転職をしたい日本人が転職前に知っておきたい11のこと

あわせて読みたい

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で