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タイは階層社会?日本人には知られていないデモにも関係するタイの貧富の差

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タイの国旗

タイが階層社会だと聞いても、おそらく多くの日本人はピンとこないでしょう。

首都バンコクの中心部は日本の大都市と同程度に高層ビルが立ち並び、多くのタイ人が国際的な企業で働いています。一方、地方は日本で言えば昭和初期のような発展具合で、農業や漁業などをはじめとする昔ながらの職業に就いている貧困層が多いです。

タイは非常に格差の激しい社会であり、そのことは2013~14年に起こったデモとも深い関係があります。夫とタイに暮らす私から、この国の社会構造について基本的なことをお伝えします。

 

タイは貧富の差が激しく、変わらない

タイ

「タイは物価が日本の3分の1」とよく言われます。

確かに、Tシャツは探せば50バーツ(約180円)ほどのものがざらにあり、タイ料理の屋台では1食40バーツ(約140円)程度です。東京から富士までの距離にあたる150kmをタクシーに乗って2,000バーツ(約7,000円)で済むというのも、日本では考えられませんよね。

タイでそれが当たり前なのは、安い賃金で働く人たちがたくさんいるからです。

※1バーツ=約3.5円(2018年5月)

格差が引き継がれる社会システム

一方でタイ人の中には、年に何度も飛行機のファーストクラスで旅行するようなお金持ちもいます。そういった人たちは生まれつきの富裕層です。相続税率が低いため、子供がまたその財を引き継いでいくのです。

この経済格差は、よほど大きな出来事がない限りひっくり返ることはありません。教育格差も激しく、日本よりはるかに厳しい格差社会・階層社会なのです。

貧困層が優遇されるタイの政策

タイの街並み

生まれながらに階層が決まっている社会。これだけ聞くと、富裕層が得、貧困層は損のようですが、一概にそうとも言えないのがタイという国が成り立っている理由ではないでしょうか。

タイにおいてエリートや富裕層はごくわずかで、貧困層の方が圧倒的に多いです。となると、政治家も票集めのために多数派である貧困層に優しい政策を打ち出しますよね。

タイ政府は、農家をはじめとする貧困層を給付金制度や医療制度などで様々に優遇しています。よって、貧困層はあまり働かなくても生きていける構造になっているのだそうです。

少数のエリートが支える社会

このように書いていますが、外国人である私には詳しい政治の実態まではわかりません。しかし、実際にいろいろな階層のタイ人たちの暮らしを見ていて、少数のエリートたちがこの国を支えているんだと実感する場面はいくつもあります。

私が見た範囲で言えば、大きな病院や日系企業で働いているタイ人たちは、有能なだけでなくプロ意識も非常に高いです。

高校の授業で英語が必須であることも理由だと思いますが、タイ語・英語・日本語のトリリンガルの人も多く、向上心があって効率よく仕事を進めようと努力します。

それに比べて貧困層の人たちは、仕事に対してただただマイペースです。

タイで起こった2013~14年のデモの根本原因は社会的格差

スピーカー

タイで2013~14年に反政府デモが行われたことを覚えているでしょうか。あれも実は、当時のタクシン派政権(インラック政権)が行っていた貧困層に対するバラマキへの不満が噴出したものです。

タクシン元首相らは貧困層を優遇しながら、権力を利用して私腹を肥やしました。そうなると、すべての損をかぶるのが中間層(一般レベルの富裕層)で、彼らが反タクシン派として立ち上がったのです。

タクシン氏が2001年に政権を取ってからの不満なので、溜まりに溜まっていたことでしょうね。タイでは2006年にクーデターがあり、それも反タクシン派によるものでした。

実際にデモをしているのは低所得層?

貧困層への優遇政策に不満をぶつけるためのデモですが、忙しい中間層は活動に直接は参加せず、代わりに低所得層を雇って参加させたりしていたそうです。それはそれで、低所得層が丸儲けのような気もしますが……。

これもタイの階層社会をよく表す構図なのかもしれません。

タイに住む日本人の私が経験したデモの実態

タイ

私は2013年9月からタイの地方都市に住んでいます。異国の地に引っ越してきてすぐにクーデターだのデモだの言われるようになって、もちろん不安でした。

流通が制限されるかもしれないという情報もあったため、日本製品をメインに食料や日用品を確保したりもしました。

実際にデモが起こったときは、インターネットやテレビ回線が遮断され、本当に有事なんだなと実感しました。

タイ人にとっては「少しの不便」のみ

しかし、周りのタイ人はというと、特に普段と変わった様子はなかったのです。

首都から離れた地方都市であり、周りにいたタイ人たちが低所得層ばかりだったというのもあるかもしれませんが、「ちょっと不便だな」くらいにしか感じていないように見えました。

こういったところにも、階層による差があるのかもしれませんね。

また、最終的に流通にも特に変化はなく、インターネット以外に問題がなかったため、私と夫もすぐにいつもの生活に戻りました。

まとめ~精神的な救いがあるのがタイらしさ

日本でも社会の階層化が進んでいると言われていますが、それよりも厳しく逆転がないのがタイの社会です。実際にタイに来てみれば、富裕層と貧困層が全く違った生き方をしていることがわかるでしょう。まさに生まれも育ちも違うことが一目瞭然です。

しかし、貧困層にそこまでの悲壮感がないのがタイらしさかもしれません。それは優遇政策のせいもあるでしょうが、タイ人の根底にある「マイペンライ(大丈夫/問題ない)精神」も関係しているような気がします。

それを日本人が見習うべきかどうかは、私には何とも言えませんが……。

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