私がオーストラリアで働き始めて約4年が経ちます。就労ビザを持ち、バックパッカー用の宿でスタッフとして仕事をしています。
もともと海外に興味があったこと、そして高校の修学旅行で訪れたオーストラリアがとても印象的で「絶対にもう一度来よう」と強く思ったことが就職につながりました。
憧れのオーストラリア、初めはワーキングホリデービザで働き始めたものの、まさかここでそのまま就職できるなんて夢にも思っていませんでした。
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オーストラリアで知り合った人から誘われて就職を決意
ワーキングホリデーが可能な期間はほとんどの国で最大1年ですが、オーストラリアでは条件を満たせば2年目のワーキングホリデービザ(セカンドビザ)を取得することができます。
ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在していた約4年前、そのセカンドビザを取得しようと働き先の農場を探していました。その農場を紹介してくれた人と仲良くなったことが幸運だったんです。
その人がちょうど新しいビジネスを始めるということで、「手伝わないか」と私に声をかけてくれました。
将来の可能性を考えてチャレンジ
そのビジネスとはバックパッカー用宿泊施設の運営。日本でいうユースホステルのような施設のことです。将来は就労ビザ、そして永住ビザも取得することができるという話でした。
オーストラリアで英語を使って仕事ができ、たくさんの国の人とも会うことができるチャンスだと考え、挑戦してみようと思ったのです。
オーストラリアで働くための就労ビザを取得
まずは就労ビザの取得を目指しました。取得するためにはいくつかポイントがあります。
申請ポジションと関連職歴が重要
就労ビザを申請する際には、申請する仕事のポジションが重要です。例えばホテルであればホテルマネージャー、レストランであればキッチンシェフといったように、それぞれのポジションを明確にします。
その他、英語のスコアなどいくつかの条件を満たす必要があります。
私は英語のスコアはもちろんクリアした上で、日本での職歴を利用しました。職歴を利用することで「申請するポジションでの経験がすでにあります、私はこの会社にとって即戦力です」ということをアピールできます。
ただし、その職歴が4年以上あることと、前職場からの推薦書や納税証明書、給与明細などの書類が必要です。
ビザサポートをしてくれる会社はなかなかない
就労ビザはサポートしてくれる会社を見つけることが難しいので、私はラッキーだったと思います。
会社側にとって「オーストラリア人ではない外国籍でも、この人材がどうしてもほしい」という人でないと、なかなかスポンサーにはなってくれません。
オーストラリアのユースホステルで働くメリット
実際に働いてみて、私にとってこの仕事はとてもやりがいがあるなと感じています。
英語力が自然に伸びる
英語を使う場面ばかりで、修理屋や電気屋を呼んだときなども英語で現場対応します。また、請求書などはメールでのやり取りになることが多く、そうなるとリーディング力やライティング力もアップします。
仕事の中で自然に単語力も上がり、ゲストや業者と話しているうちに自然な会話やスラングなども学べます。机に向かう「勉強」ではなく、あくまでも自然な習得が可能です。
世界中の人と文化に出会える
また、さまざまな国籍の方が宿泊されるので、それぞれの国籍の英語の特徴を学ぶこともできます。
例えば、インド英語は「r」が強く、巻き舌が入ったような英語です。イタリア人の英語も、まるでイタリア語をそのまま英語にしたような、音程にアップダウンのある英語です。
こうして世界中のゲストと会うことで、それぞれの国の文化も学ぶことができます。また、学んだことを次に会うゲストに生かすことができ、会話が弾みます。
この仕事をしているからこそ味わうことのできるメリットだと思います。
オーストラリアのユースホステルで働くデメリット
メリットがたくさんある仕事ですが、やはりデメリットもあります。
業界ならでは?休日が少ない
個人的にあまり休みがないことでしょうか。スタッフが少ないためか、あまり休むことができません。また、宿泊施設は24時間営業、休んでいてもゲストから電話がかかってくることもあります。
例えば「コンロがつかない」、夏であれば「エアコンがつかない」など、設備不良での電話が多いです。その他には、予定外のチェックインなどで連絡がくることもあります。
それもこれも、万が一の緊急事態や問い合わせ先を私の携帯電話番号にしているので仕方ないのですが……。
クレーム対応が大変
多くの外国人は日本人のようにおとなしい性格の人ばかりではなく、言いたいことがあればすぐに訴えてくるので苦情処理が大変です。
これまでで一番厄介だったのは、数日宿泊した後に施設に満足がいかなかったと、宿泊費の返金を求められたことです。しかし、シャワーやコンセントを使ったりと宿泊したことには違いないので、返金には応じませんでした。
一方で、うれしかった出来事などをすべて伝えてくれるフレンドリーな人柄の方もたくさんいます。クレームのことが帳消しになるほどうれしくなります。
オーストラリアでこれからも働きたい
デメリットは確かにあります。でも、海外で英語を使いながら働くという夢が実現でき、世界中の人と出会う機会がたくさんある。これは何ものにも代えがたく、これからもここで働き続きたいと思っています。
オーストラリアで就労ビザのサポートがあり、仕事ができて給料をいただけることなどめったにあるものではないのです。
まとめ〜偶然の出会いに感謝
この仕事で得た経験は自分の大きなキャリアになると考えています。もし日本に帰国しても同じような職種を選択すると思います。
それもこれも、セカンドビザを取得した際にお世話になった人が声をかけてくれたからです。もし違う農場に行っていたとしたら、今頃私は日本にいるでしょう。
ここで働き始めたことでやっとやりがいのある仕事を見つけることができたとともに、新しい自分も発見できました。今ではこのチャンスをくれた人にとても感謝しています。
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