マレーシアで生活すると、銀行でのお金の出し入れが必要な場面に必ず遭遇します。マレーシアにはいくつもの大手銀行があり、どの銀行で口座を開設するかはもちろんあなた自身が選ぶことができます。
日本人が利用している銀行として有名なのは、CIMB BANK、MAY BANK、Public Bank、Am Bankあたりのマレーシア大手銀行です。
マレーシアのATMの使い方は、日本のそれとは全く異なります。銀行によってATMの使い方には多少違いがあるとは思いますが、今回は、私が口座を持っているマレーシアCIMB BANKでのATMの基本的な使い方をご紹介します。※1リンギット=約27円
マレーシアのATMについて
利用時間と設置場所
マレーシアのATMはCIMB BANKだけでなく、他銀行のものでも、基本的に24時間、365日利用することができます。急に必要になった時にも使えるため、大変便利です。
設置場所は、銀行の支店に併設されているほか、現金引き出しができるATMは、ショッピングセンターなどにも必ずと言っていいほど設置されています。
手数料
CIMB BANKの場合、口座の種類によって手数料が変化します。年会費などがない一般的な預金口座の場合、ATMによる引き出しは、8回まで手数料なしで利用することができます。
それ以降は一度につき0.5リンギット(約13.5円)の手数料が発生します。(2018年9月現在)
引き出しの限度額
マレーシアでは一度にATMで引き出せる限度額、また1日にATMで引き出せる限度額が決まっています。口座開設時に設定することが可能です。私の場合は、一度に引き出せる限度額は1,500リンギットです。
一度に大きい金額を引き出す場合には窓口に行く必要があります。
キャッシュカードの番号と口座番号
日本の場合、キャッシュカードに記載されている番号が口座番号となります。しかし、マレーシアはそうではありません。キャッシュカードにも番号が記載されていますが、それはキャッシュカードの番号であって、口座番号は別にあります。
口座番号は、口座開設時に付与されますので、メモしておくことをおすすめします。
特に複数のキャッシュカード、複数の口座を持つ場合は、どのキャッシュカードがどの口座番号で登録されているのか把握しておく必要があります。
用途によって機械が違う
日本ではATMと言えば、残高照会、引き出し、預け入れ、振り込みなどあらゆる操作を一つの機械でできますよね。しかしマレーシアでは用途によって使うマシンが変わります。
ATMの機械が並ぶコーナーに行くと、マシンの上にそれぞれATM、CASH DEPOSIT、CHEQUE DEPOSITと書いてあります。
- ATM:このマシンは、主に現金引き出しができます。残高照会も可能です。
- CASH DEPOSIT:このマシンは、預け入れ、振り込み専用の機械です。
- CHEQUE DEPOSIT:このマシンは、小切手による預け入れ専用の機械です。小切手を使用する頻度は少ないので、この記事では使用方法の説明を省きます。
【マレーシア生活】人気記事TOP3
残高照会
残高照会したい銀行口座の、ATMと書かれているマシンで残高照会します。
1. カードを差し込みます。
2. 画面上部に自分の名前が表示されていることを確認して、希望言語を選びます。
3. PIN NUMBER(暗証番号)を手元にあるキーボードで打ち込み、ENTER/OKを押します。
4. お知らせが表示されるので、確認してPRESS TO PROCEEDを押します。
5. メニュー画面が表示されます。右上のBALANCE ENQUIRY(残高照会)を押します。
6. 上段に残高、中段に引き出せる限度額が表示され、下段には引き続き取引をするかを確認するメッセージが表示されます。そのまま引き出しをする場合はYESを押し、終了する場合は、NOを押してください。
マレーシアのATMから引き出し
引き出したい口座の銀行ATMマシンを使用します。メニューが表示されるところまでは残高照会の操作と同じです。
1. 引き出しを意味するWITHDRAWAL(右側上から2番目)を押します。
2. 引き出したい金額を選びます。右下、OTHER AMOUTは画面に表示のない特定の金額を引き出したいときに使います。
3. 現金が出てきます。
4. 現金とキャッシュカードを取り出したら、レシートが必要かどうかを聞く画面が表示されます。レシート必要であればYESを、必要なければNOを押します。レシートには引き出した金額と残高が印字されます。
マレーシアのATMの預け入れ
預け入れをする口座を保有する銀行マシンを使用します。CIMB BANKの自分の口座に預け入れする場合は、必ずCIMB BANKのCASH DEPOSITマシンを使用します。
1. マシンにカードを差し込み、CASH DEPOSITを押します。ここではATM/CASH DEPOSIT両方ができるマシンを利用したので、CASH DEPOSITかATMかを選択する画面が出てきます。
2. さらにDEPOSIT/PAYMENTを押します。
3. 口座の種類を選択します。預け入れする場合はBANKING/CREDIT CARDを選択します。
4. 預け入れる現金を入れ、PROCEEDを押します。
5. マシンが現金を数え終えると、詳細が表示されます。確認の上、間違いがなければACCEPTを押します。さらに現金を追加したい場合は、ADD CASHを押します。間違いがある、キャンセルしたいときは、CANCELです。
6. ACCEPTを押すと、預け入れした内容が記載されたレシートが出てきます。
【マレーシアで働く】人気記事TOP3
ATMから他行への振り込み
他行への振り込み方法は日本と大きく違うので気をつけてください。マレーシアでは、振り込みをする場合、その振込先の銀行のマシン(CASH DEPOSIT)を使用する必要があります。
私はCIMB BANKユーザーですが、HSBC BANKの大家さんの口座に振り込みをします。その場合は、CIMB BANKではなく、HSBC BANKのCASH DEPOSITマシンを使用します。
1. HSBC BANKのCASH DEPOSITマシンを使用します。
2. HSBC BANKのキャッシュカードは持っていないので、そのままENTERを押します。
3. 希望言語を選択します。
4. CASH DEPOSITを押します。
5. 振り込み先の口座番号を手元のキーボードで入力し、ENTERを押します。
6. 振り込み先口座のアカウント情報が表示されますので、合っていればYesを押します。
7. 振り込む現金を入れます。札のみが受け付けられます。ただし1リンギット、5リンギットなどの少額の札は拒否されますのでご注意ください。また、コインは入れることができません。
8. マシンが現金を数え終えると、詳細が表示されます。問題なければConfirmを押します。折れていたり、よれている札は、マシンが受け付けてくれず戻ってくることが多々あります。
振り込みをする際には、振込額よりも少し多めの現金を用意しておくことをおすすめします。
9. 振り込み内容が印字されたレシートが出てきます。
まとめ
ローカルの屋台文化が根強いマレーシアでは、支払いが現金のみのお店も少なくありません。
最近はクレジットカード決済、ネット決済が浸透していますが、そういった決済方法がどれだけ浸透しても、ここマレーシアでは今のところ現金を持ち歩くことが必要です。
またネットバンキングが当たり前の今、ATMマシンで振り込みなどをする機会はだいぶ減っています。しかし、念のためにマシンを使っての振込方法も知っておくに越したことはありません。
今回ご説明した通り、1台でなんでもできる日本のATMとは使い方がだいぶ違います。マレーシアでの残高照会、引き出し、預け入れ、他行振り込みを最低限覚えておくと、いざという時にも安心です。
海外求人
あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)
【マレーシア求人】未経験からでもマレーシア就職を狙える転職サイトまとめ
【保存版】マレーシアで働くには?マレーシア就職・転職したい日本人向け求人、現地採用の仕事、給料まとめ
あわせて読みたい