マニラの日系企業で現地採用として働く20代会社員のお給料は?

マニラ フィリピンでの働き方

フィリピンで働きたいと考えている人にとって、お給料事情は最も気になる事柄の一つではないでしょうか。「フィリピンで働いたとしても生活できなさそう」と考える人も大勢いると思います。

そこで、フィリピン・マニラの日系企業で現地採用社員として働く20代(男性)の私の実体験を記事にしてみました。今後のフィリピン就職を考えている方の後押しになればと思います。

※1ペソ=約2.07円

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マニラで働く私の給料はズバリ10万ペソ

ペソ

私は額面100,000ペソ(約207,000円)もらっています。この金額は日本人の現地採用社員の中でも多い方だと思います。フィリピンで働く場合、額面で大体80,000ペソ(約165,600円)から100,000ペソが平均です。

フィリピンで働いて一番驚いたことは、所得税が非常に高いことです。最初の1年は約3割引かれていました。ただ、2年目に給料明細を見てみると2割ほどになっており、手取りで75,000ペソ(約155,250円)もらっていました。

人事に確認してみると「税の法律が変わったからだよ」と説明を受けましたが、個人的には得した気持ちでした。日本の場合、一般人の所得税は2割ほどじゃないでしょうか。

手取り額を確認しておこう

また、社会保険料を支払う必要があるので、給料から差し引かれる割合は日本と同じくらいだと思います。そのため、「手取りでどれくらいもらえるのか」人事に確認しておいた方がいいです。

私の友人も「給与は70,000ペソ(約144,900円)だと思っていたが、所得税を引かれ、手元に50,000ペソ(103,500円)しか残らなかった」と嘆いていたので注意しましょう。

マニラの日系企業で働く私の給料の内訳

ざっと以下のような内訳になり、言語手当が非常に高いです。日本語を話せるということはアドバンテージなので、その分言語手当として支払われます

  • 基本給:25,000ペソ(約51,750円)
  • Language allowance(言語手当):65,000~75,000ペソ(約134,550~155,250円)
  • 食費補助:3,000ペソ(約6,210円)
  • インターネット補助:700ペソ(約1,449円)
  • 月に応じて残業手当

このほか年に2回、ボーナスとして基本給と同額分(25,000ペソ)が支払われます。

マニラの現地採用、残業代はどれぐらい?

上記内訳にあるように、残業代は出ます。ただ、とにかく安いです。計算してみたのですが、時給300ペソ(約621円)しかもらえていませんでした。個人的には残業をしたら負けだと思っています。

上司からもなるべく残業せず、定時で仕事を終わらせるように指示が出ています。

日本だと上司に気を遣って退社しづらいと思いますが、私の場合、上司が外国人なので気を遣う必要はなく、退社後の時間は自分の勉強時間に充てています

他の同僚も退社後、フットサルのチームを作って練習したりと、自由なライフスタイルを楽しんでいます。

マニラの現地採用、健康保険料は会社負担?

保険

健康保険料の負担は企業によります。企業は社員の就労ビザを取得する際、外国人労働者に対しても補償される「ソーシャルセキュリティーシステム」という保険制度に必ず加入します。

ただ、「この保険に入ってよかった」などとは聞いたことが無いので、保険料や補償額も大したことないと思います。

企業によって対応は様々

私が働いている会社には診察所があって、平日8時から19時まで医師と看護師が働いています。さらに企業で独自に健康保険(Insular health)に加入しており、病気やけがをしたとき補償してくれるので安心です。

私はコンタクトレンズを使用しているのですが、年10,000ペソ(約20,700円)まで代金を補填してもらっていてとても有り難いです。一方、別の企業で働く友人は「会社は保険に加入しておらず、結局個人でローカルの保険に加入している」と話していました。

マニラの現地採用、住宅手当はあるの?

私の場合、住宅手当はありませんが、月20,000ペソ(約41,400円)のコンドミニアムに住んでいます。首都圏のマカティ市は建設ラッシュで、プール、ジムや家具付きのコンドミニアムがたくさんあるため、常夏の国で優雅な生活をすることができます。

住宅手当が出るかどうかは企業によります。例えば語学学校で働く場合には住む場所として一部屋を提供してくれるほか、住宅手当を売りにしている日系企業もあります。

なお、住宅手当や通勤手当があるにしろ、交通渋滞がひどいので会社に近いところに住むようにした方がいいです。

マニラの現地採用、給料の受け取り方法は?

基本的に給料は銀行振り込みです。企業から銀行を指定されます。私の場合、BPI銀行の口座を作ってもらいました。

BPI銀行は一応、フィリピンで最大手の銀行ですが、時折システム障害を引き起こし問題になっています。そのため、複数の銀行口座を作ってもらえるよう企業に相談してみましょう。

フィリピンの給料の支払いは月に2回です。これが結構便利で、働き始めの頃はお金がないと思いますが、2週間働くとすぐにその分が支払われます。個人的にはフィリピン人の浪費癖が理由ではないかなと思っています。

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フィリピンを目指す方におすすめの転職エージェントをご紹介します。登録は3分程度、利用はすべて無料です。

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転職エージェント利用のポイント

フィリピンの求人状況は絶えず変化しているため、時期により求人数や条件が異なります。

いざ、就職しようと思ったときに「興味のある求人」が見つからないこともあるので、希望の求人に出会う可能性を高めるためにもおすすめの転職エージェントに登録し、自分に合う求人を見逃さないようにしましょう。

まとめ~日本よりもお金が貯まる生活

フィリピンに住んでみて感じたことは、日本にいる方が貯蓄がしにくいということです。社会保険料の支払いに加え、東京近郊に住むとなれば家賃が高く、月々の貯蓄は非常に難しいです。

一方、フィリピンで生活するなら、節約すれば1ヶ月で30,000ペソ(約62,100円)を貯金できます。私は2ヶ月貯金して1ヶ月の給料の半分に当たる額を海外旅行に充てています。

自由なライフスタイルを実現しながら、英語を使う環境に身を置く。キャリアアップの一つの選択肢として、フィリピン現地採用の生活を考えてみてはいかがでしょうか。

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