上海で働く!中国に駐在しながら現地採用社員として副業もこなす日々

上海 インタビュー

海外で働くと一口に言っても、その立場は様々です。日本の会社から派遣されて現地で働く駐在員もいれば、現地で就職活動して雇用される現地採用社員もいます。

今回インタビューした松前さん(男性・27歳)は、なんとその両方の立場という珍しい例。中国・上海にある日系IT通信企業で駐在員として働きながら、副業で現地採用社員として日系ITシステム企業にも勤務しています。

中国で働いてみて、どのようなことを感じているのでしょうか。

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上海で副業を始めた理由とその探し方

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副業を探した理由

一つは、円安による給料減少分の補充です。

2015年の9月に大幅な円安となり、1元16円程度だったのが20円まで値上がりしました。駐在している間の給料は日本円でもらっていたため、実質30%減となり苦しかったので、その補充のために副業を考えました。

もう一つは、他の会社での仕事も面白そうだったことです。

せっかく中国にいるので、自社で働くだけでなく色々な経験を積みたいと思いました。アルバイトでもいいから色々と経験してみたかったのです(ちなみに、上海にある福利厚生系の日系会社でもアルバイトをしました)。

就職活動には求人サイトを利用

上海での仕事探しにはリクルートエージェントを利用しました。登録後、キャリアアドバイザーと面談して条件を伝え、日々メールで紹介案件(web上非公開の案件がメイン)をもらい情報収集を続けました。

その中で気に入ったものに応募し、面接を経て日系ITシステム企業での採用が決定。日系の人材紹介会社を利用したためか、日本の転職活動とほとんど変わりませんでした

上海で働いて驚いたことは中国人の意外な細かさ

私の職場だけかもしれせんが、中国人でも細かい人が多いです。私が大雑把過ぎたせいもあると思いますが、見積書(日本語)作成時に、書式について中国人の上司や先輩からかなり細かく指導を受けました。

例えば、

  • フォントとサイズを統一規格に合わせる
  • 半角数字と全角数字を混ぜない

などです。

日本では書式を整えるのが当たり前ではありますが、中国においては大雑把にやっているイメージだったので、そのイメージとの大きなギャップを感じました。

上海で働いて一人でやっていける自信がついた

仕事では、新規開拓営業をして1年間で日本円にして2,000万円の利益をあげるというミッションを課せられました。

受注ではなく売り上げなので、1年以内に2,000万円が口座に振り込まれる必要があります。まったくコネ無しというかなり厳しい環境ではありましたが、様々な工夫をした結果、1年間で目標を達成できました。

海外で仕事をするのはもちろん、日本を出ることさえ初めてだった自分が一人でこのような目標を達成できたことは、今後どこに行ってもやっていけるという自信になりました。

上海で働いて日本人同士の過剰な付き合いにうんざり

中国の支社に社員は全部で約200名いるのですが、その中で日本人は約10名です。その10名が常に固まっています

毎日のお昼ご飯を一緒に食べるのはもちろん、毎晩そのメンバーで飲みに行くことも半分強制のような状態です。私としては他の中国人と関わったり別の文化に触れたりしたかったので、非常に困りました。

なるべく日本人の集まりを断っていると、次第に日本人から煙たがられるようになり、社内の日本人の中では少し浮いた存在となりました。狭い日本人コミュニティでいかにうまくやっていくかも大事なことの一つです。

上海での休日の過ごし方

ジョギング

私が住んでいるのは川沿いであり、割と高級住宅街なので、ジョギング用に道の整備がしっかりされています。好きな音楽を聴きながら毎朝走ることが日々のストレス対処法です。

読書

kindleで日本語の本をダウンロードして読んでいます。紙媒体を中国で買うと非常に割高で種類もあまりないのですが、kindleであれば種類が多くかなり安く買えます。毎月10冊以上は読むようにしています。中国へ来て、本を読む量が増えました。

中国で働くにあたって知っておくべきこと

実際に中国で働く方の経験はとても参考になりますね。ここからは、中国で仕事をする前に知っておきたい点をいくつかご紹介します。これらを事前に理解しておくと、必要以上にイライラすることがなくなり、対処法も考えることができます。

もちろん、これからご紹介する点は、同じ中国人でも地域や個人によって大きく異なることをご了承ください。

中国人は簡単に仕事を辞める

日本では、コロコロ仕事を替えることはあまり歓迎されませんよね。新卒で入社した会社に定年まで留まる人も多いです。

しかし、中国では違います。中国では、キャリアアップのためにはより多くの職種を経験している方が良いと考える人が多く、気軽に仕事を辞めて転職してしまいます。

同じプロジェクトチームのメンバーの中国人が突然辞めてしまい、穴埋めに困ったという日本人管理職の声もよく聞きます。

長期休暇の後は辞職者が増える?

中国で管理職として働いている私の友人の話では、国慶節や春節の長期休暇の後に従業員が出社してこないので電話をかけると「まだ実家にいていつ戻るかわかりません」と答えたりするそうです。

一番ひどかったのが、出社しない従業員に電話をかけたところ「やっぱり実家の周りで仕事したいので辞めてもいいですか?」と言われたこと。このことがあってから毎年、長期休暇の後はドキドキするそうです。

中国全体の経済が下火になってきたためかこのような傾向は以前ほど顕著ではありませんが、日本人とは大きくかけ離れたこの考え方を理解しておくと、仕事を円滑に進める上で大きな助けとなるに違いありません。

締め切りに対する感覚が日本と違う

日本では、納期を守るのは言わずもがな。期限を少しでも過ぎてしまうことは、今後の信頼関係にも影響する一大事です。

しかし中国では、納期はあくまで努力目標です。努力したけれど間に合わなかったならしょうがない、と悪びれる様子がありません。

そのため、もし納期を過ぎた場合どのように対処するか、あらかじめ対策を考えておく癖がついたという日本人が多いようです。

まとめ~海外就職は異文化体験

駐在員、現地採用社員として上海でダブルワークをこなす松前さん。2つの会社で2つの働き方を経験し、他の人の倍のものが見えたのではないでしょうか。

海外就職は、日本とは異なる文化の中で働くことです。メリットもデメリットも経験しながらその国や人々への理解が深まっていき、チャレンジすることで自分に自信が持てるようになっていきます。

ダブルワークは叶わなくても、海外就職を実現して刺激のある毎日を送りませんか?

上海就職・上海転職するには

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