10月31日はハロウィンです。ハロウィンはヨーロッパで行われていた古代ケルト人のお祭りが起源とされています。仮装については、焚火を炊き、コスチュームを着て悪霊を追い払っていたことから始まりました。
後にお祭りはキリスト教と融合し、11月1日に聖者を祝う祝日の前夜の行事としてハロウィンの風習ができたと言われています。日本でいうお盆のような存在だったのですね。
今では日本でもすっかり定着しているハロウィンですが、もちろん、アメリカでも1年のうちの大きなイベントのひとつとして有名です。
今回は、準備から終わったあとまで、アメリカでみんながハロウィンをどのように楽しんでいるかをご紹介します。※1ドル=111.87円
ハロウィンといえばコスチューム
ハロウィンと聞いてまず皆さんが思い浮かべるのは、コスチュームではありませんか?
子供から大人やペットまで、最近ではミイラや幽霊などの怖いキャラクターだけでなく、かわいいものやおもしろいものまでなんでもありです。ペット用のコスチュームも迷ってしまうほどいろんな種類があります。
アメリカでは9月に入るといろんなお店の店頭にコスチュームが並びはじめます。コスチュームやメイク道具、アクセサリーなどを取り扱うハロウィン専門店も毎年この時期限定でオープンし、多くの人がショッピングに訪れます。
そのほかの主なお店に、パーティ・シティ(Party City)、ウォルマート(Walmart)やターゲット(Target)などがあります。
私はウォルマートでコスチュームを買うことが多いです。お値段がお手頃なだけでなく、幅広い品ぞろえが魅力です。
グッド・ウィル(Goodwill)、セイバーズ(Savers)、サルベーション・アーミー(Salvation Army)などの大手スリフト・ショップ(古着屋)にも、この時期になるといろんなコスチュームやハロウィン・グッズが登場します。
セカンドハンドでお値段が安いため、新品でなくてもいいという方にはおすすめです。
10月に入ると各地で気温が下がるので、あまり肌を出しすぎるコスチュームには注意です。私はなるべく長袖や生地が厚いものを選ぶようにしています。
ハロウィン・デコレーションでおうちもハロウィン仕様にしよう
ハロウィン・デコレーションはその名のとおり、家や庭をハロウィン風に飾り付けることです。
カーヴィングしたパンプキン(ジャック・オーランタンといいます)はもちろん、魔女やそのほかの怖いキャラクターの人形、綿を使った蜘蛛の巣やオレンジの照明などでハロウィンの雰囲気を盛り上げます。
各家のデコレーションを見て回るのも楽しいですよ。
お化け屋敷顔負けのレベルで毎年本格的にデコレーションする家もあります。あまりにも有名な家になると、オーナーがフェイスブックや自作のウェブサイトに日程や住所などの情報を掲載し、毎年多くの人が見に来て楽しみます。
安く済ませたい人にはDollar Store(ダラー・ストア)、いわゆる100均もおすすめです。品ぞろえや品質はやや劣りますが、簡単な飾りやお菓子などを売っています。
お子さんがいる方には、学校でばらまき用に使えるハロウィン・バージョンのえんぴつなどの文房具や、ペーパープレートや紙コップ、コンフェティなどのパーティ飾りもあります。掘り出し物もゲットできますよ。
この飾りも1ドルでした。他の店では類似品が15ドルで売っていました。お買い得です!
ホーンテッド・ハウスで気分を盛り上げよう
ホーンテッド・ハウスとはいわゆるお化け屋敷のことです。私の街にある有名なお化け屋敷では約25の部屋がつながっており、大体10分ほどで終了します。
西洋のお化け、例えばゾンビやミイラ、モンスターなどが出てきます。セットが本格的なことはもちろん、メイクがとても巧妙でリアルなうえ、演出も上手なので大いに盛り上がります。
私はお化け屋敷が苦手なので行ったことはありませんが、怖いもの好きな友達いわく、かなりのスリルが味わえるそうです。
中は暗くて足元にも仕掛けがあることがあります。モンスターに追いかけられることもあるので、スニーカーなどの歩きやすい靴をはいて行くことをおすすめします。
ハロウィンの時期になるとたくさんの人が訪れるので、入場待ち必至です。入場券が早期購入だとお得になることもあります。早めにウェブサイトをチェックし、可能であれば先に入場券を買っておくのもいいですね。
ぜひ自分の街のホーンテッド・ハウスも検索してみてください。友達と大勢で行くと盛り上がること間違いなしです。
パンプキン・パッチで1日中遊ぶ
パンプキン・パッチ(Pumpkin Patch)とは、ハロウィン用のパンプキンの直売所のことを言います。9月に入ると、農場や教会、大型ガーデン・センターなどに所狭しとパンプキンが並びます。
パンプキンの値段は重量によって決まります。手のひらサイズのものは1ドル程度から、大型のスイカサイズのものは30~50ドルぐらいまで様々な大きさのパンプキンを選ぶことができます。
私は毎年10月半ばになると小さなパンプキンを2、3個買ってテーブルに飾り、10ドル程度の中サイズのものを2個買って、カーヴィングしたあと玄関に飾ります。
パンプキンは、特に種を抜いたあとは、外に置いておくと暑い地域では腐りやすくなります。外用のパンプキンを購入する際には、早く買って腐らせてしまわないように気をつけてくださいね。
農場のパンプキン・パッチに行くと、パンプキン売り場以外にもヘイ・ライド(干し草を乗せたトラクターに乗る遊び)やポニー乗馬、ヤギのえさやり、パンプキン・ペインティング、ワイルド・フラワーの積み放題などのアクティビティがたくさんあります。
それぞれチケット売り場でチケットを購入するシステムで、農場によってはオンラインで事前購入ができるところもあります。
私が行った農場では、パンプキン・ペインティングが1人5ドルでした。ペイントしたパンプキンは、乾燥させて自宅に持ち帰ることができます。他のアクティビティも大体3~5ドル程度と良心的な値段です。
子連れファミリーはもちろん、デートにも最適です。お弁当を持ってピクニックがてら日帰りで出かけるのもいいですね。開催時期は農場にもよりますが、9月下旬から11月初旬あたりまで開催しているところが多いです。
大人も子供も楽しめる!パンプキン・カーヴィング
パンプキンを買いたいけれどパンプキン・パッチに行けないという方、ご安心ください。グロサリー・ストアにも大小さまざまなカボチャが店頭に並びます。
パンプキン・カーヴィングとは、パンプキンをナイフでくりぬき、好きな顔を作る遊びのことを言います。おなじみの△の目の顔はもちろん、型紙を使っていろんなイラストを彫ることができます。
完成したらキャンドルやライトを中に入れて、夜はランタンのように使うことができます。ハロウィンの雰囲気が一気に盛り上がりますよ。
カーヴィング・キットや型紙なども5~10ドル程度で売っているので、好みの顔やキャラクターなどを彫ることができます。
ハロウィンのキャンディも準備
グロサリー・ストアには、パンプキンと同時にハロウィン限定のお菓子も陳列されます。おなじみのキットカットやオレオ、キス・チョコレートなどもハロウィン・バージョンに変身します。
自分用に買うのもよし、ゲストやパーティ、トリック・オア・トリート用に購入するもよし、たくさんありすぎて目移りしてしまいます。
私が毎年買うのはハロウィン・バージョンのM&Mチョコレートです。ファン・サイズは個別の袋に入っていて、とてもかわいいうえ、子供たちのウケも大変良いです。
さあいよいよハロウィン当日。「Trick or Treat(トリック・オア・トリート)!」
さあいよいよハロウィン本番です。アメリカの子供たちは仮装をして、友達やファミリーと一緒に近所の家を一軒一軒周ります。
ドアベルを鳴らして、家の人が出てきたら「Trick or Treat!(お菓子をくれないといたずらするぞ!)」というと、「Happy Halloween!」と言って相手がお菓子をくれます。
ほとんどの家は大きなバスケットにお菓子を入れて用意しています。中には、怖い置き物や飾りを家の前庭や玄関に置いて子供たちを怖がらせる家もあります。小さな子どもたちには少し勇気が要ります。
私の家の近所では、大体18時頃から赤ちゃんを連れたファミリーや小さな子供たちが歩き始め、19時を過ぎると小学生以上の子供たちが周りはじめます。
たくさんお菓子がもらえるので、子供たちは大喜びです。高校生以上になると、ホーム・パーティやイベント参加などで盛り上がります。
ハロウィンが終わったあとは…
ハロウィンは好きだけど、あまりお金をかけたくないという方には、ハロウィンが終わったあとのセールがおすすめです。たとえば、ターゲットでは毎年ハロウィンの翌日からハロウィン・グッズのディスカウントが始まります。
コスチュームだけでなく、キャンディやデコレーション・グッズなどほとんどのアイテムが、30%オフから始まり最終的には90%オフまで値引きされるので要チェックです。
外用の装飾用品などは雨などで老朽化しやすいため、我が家では安いうちに買いおきをして保管しています。
まとめ
アメリカのハロウィンは大人も子供も楽しめるビッグ・イベントです。飾り付けをしながら、今年はどんなコスチュームを着ようか、仲間とどんな集まりにしようか、などと考えるのはとても楽しいです。
そして、アメリカではハロウィン・シーズンは新作映画が続々とリリースされる時期でもあり、ハロウィンを意識してホラー映画や子供向けのモンスター映画などが出ます。映画を見ながら気分を盛り上げるのもおすすめです。
これでハロウィンの知識はばっちりです。あとは思い切りエンジョイしましょう!
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