ハイテク企業が集まることで知られるアメリカ・カリフォルニア州のベイエリア・シリコンバレー。ここは全米でもトップの物価の高さ、特に家賃の高さでも有名です。
そんな場所で生活するには、一体どれくらいの費用が必要なのでしょうか。お給料の中から娯楽や貯金に使えるお金はあるのでしょうか。
実際にベイエリアで単身働く私の例をもとに、生活にかかわる物価や費用をご紹介します。
※1ドル=105円
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ベイエリアの家賃:おかしすぎるくらいの高さ
北にサンフランシスコ、南にサンノゼ、東にバークレーやオークランドなどの町が存在し、多くの大企業やハイテク企業、スタートアップ企業があるベイエリア。
そんなベイエリアの地価は全米でもトップの高さです。
シェアハウスが基本
私のように単身で越してきた場合、シェアハウスやシェアルームに住む人が多いです。ベイエリアではシェアハウスは基本です。
一人部屋だと6〜7畳で1ヶ月900ドル(約94,500円)ほどしますが、シェアルームだと10畳くらいの部屋にベッドが2つあり、他人と生活を共にして1ヶ月600ドル(約63,000円)ほどなので、家賃を抑えたい人にはおすすめです。
ただし、電車やバスの駅が近く立地が良ければ、上記金額より100ドル(約10,500円)くらいは高くなります。
家賃に含まれるutility費
アメリカでは、家賃に水道・光熱・ガス・Wi-fiの費用であるutilityが含まれているところが多いです。
含まれていない場合でも、月額100ドル(約10,500円)程度なので、日本よりは低く抑えられるでしょう。
ベイエリアでの食費:アメリカ人が大好きな外食
アメリカといえばハンバーガーやピザですが、例えばカリフォルニアならメキシカンフードやチャイニーズフードなど、多種多様なレストランが存在します。
アメリカ人は外食が好きな傾向にあるので、だいたい夕方5時くらいからレストランは賑わい始めます。
定食はなく一皿が高い
日本のような定食は存在せず、「サラダ」とメニューに書いてあれば1食分として十分な量のサラダが運ばれてきます。お店にもよりますが、このサラダの値段の標準がだいたい11〜13ドル(約1,155~1,365円)です。
ハンバーガーを頼めば、日本でいう「高級ハンバーガー」が出てきます。ドリンクとフライドポテトを付けてセットにすると、10〜13ドル(約1,050~1,365円)ほどになります。
食事代+チップでコスト高に
つまり、外で食べれば1人あたり15〜20ドル(約1,575~2,100円)。さらにアメリカにはチップ制度があり、20%程度が追加されます。
やはり外食は高くつくので、出費をセーブしたい人にはおすすめしません。
ちなみに私は外食が多いので、食費は月200~300ドル(約21,000~31,500円)ほどになります。
ベイエリアでの食費:輸入品が安い日系スーパー
カリフォルニア州の中でも日系のスーパーが多いベイエリア。
日本の駐在員が多く住むサンノゼ周辺には「ミツワ」や「ニジヤ」など多くのスーパーがあり、日本製の電化製品や箸、食器なども見つかります。
特に日本のお菓子やお蕎麦などの品揃えが豊富で、スーパーにはいつも子供達が溢れています。
コアラのマーチのような商品は1箱1ドル(約105円)で買えるので、アメリカ大手のWholefoodsやSafewayなどのスーパーよりも輸入品の割には安いです。
また、サトウのごはんのような電子レンジで温めるだけで食べられるパックのご飯も売っていて、1パック1.3ドル(約137円)程度です。食費をセーブしたい人にはオススメです。
ベイエリアでの交通費:通勤は車か電車か
アメリカといえば、広大な土地にかっこいいスポーツカーが走っている映画のイメージがありますよね。
実際にアメリカ人の多くは通勤や子供の学校への送迎に車を使っているため、駐車場を見つけるのが大変だったり、ラッシュ時に渋滞がひどかったりします。
また、電車の場合も東京のように5分ごとに来るということはなく、サンフランシスコのような大都市でも15〜20分程度待つことになります。
車で通勤する場合
無料の高速道路「フリーウェイ」
車を利用する人は皆、フリーウェイと呼ばれる、いわゆる無料の高速道路を走ります。ベイエリアでは多いところで6~7車線、少ないところでも3車線あります。
朝は7~9時まで、夕方は早いと3時くらいから混みだしますが、高速道路が無料なのは助かりますね。
ガソリン代は日本よりもずっと安い
アメリカのガソリンスタンドでは、ガソリンはガロンという単位で表示されています。1ガロン=3.8リットル、その価格は3ドル(約315円)が相場です。
1ドル(約105円)で1.3リットルくらいなので日本よりは断然安いです。
セダンの車なら12~13ガロンはタンクに入ります。私の場合、1週間に1度、満タンに給油します。
電車で通勤する場合
ベイエリアにはBART(バート)と呼ばれる、日本のJRのような電車が存在します。また、サンフランシスコの中心部とサンノゼを結ぶCALTRAIN(カルトレイン)と呼ばれる通勤電車のような電車もあります。
ただし、BARTを例に取ると、運賃は最低でも1回2.5ドル(約263円)程度する上によく遅れたり止まったりするので、急いでいる時や空港に行く時などは皆早めの電車に乗るようです。
家と職場の往復で1日10ドル(約1,050円)程度とすると、1ヶ月の通勤費は約200〜250ドル(約21,000~26,250円)になります。
なお、私の会社では交通費の支給があります。
ベイエリアでの娯楽費:お金のかからない楽しみ方も
お休みの日は思い切り楽しみたいですよね。ベイエリアの住人は健康的な生活を目指す傾向があり、ランニングやダンスをしている人を多く見かけます。
アウトドア
カリフォルニアにはヨセミテやグランドキャニオンのような国立公園が多いこともあり、キャンプやハイキングなどお金のかからないアクティビティが人気です。
観光地へ避暑
また、サンタクルーズやモントレーなどの避暑地もあり、現地のアメリカ人も訪れるような観光地へ車で2時間程度でアクセスできます。
有名IT企業を見学
AppleやGoogleなどの世界的大企業が存在するシリコンバレー。企業の本社を訪れる観光客もいるようなので、土日に車でドライブがてら見て回るのも一つの楽しみ方です。
クリスマスのバレエ鑑賞
サンフランシスコには有名なバレエ団があるので、クリスマスの時期には「くるみ割り人形」を観にいくのが現地の人の文化のようです。
一番安いチケット(最上階の席)でも100ドル(約10,500円)程度しますが、1年に1度くらいなら奮発してもいいかもしれません。
ベイエリアで働く私の毎月の貯金額は?
前述の通り、交通費は会社から支給されるので、私は食費と家賃以外にはお金を使いません。服や電子機器などもほとんど買わないので、月に300~500ドル(約31,500~52,500円)程度は貯金できます。
しかし、当然ながら、お給料の額や生活レベル、何にお金を使うかで貯金の額は変わります。私の先輩の中には、サーフィンや旅行をする人も多いです。
どこで生活しても同じことですが、収入と支出のバランスをうまく調整しなければ生きていけません。
まとめ~出費にメリハリをつけることがポイント
家賃高騰の激しさが全米で問題になっているベイエリアですが、山も海もある過ごしやすい場所です。何にお金を使うのかを明確に決めていれば、必ずしも高い収入が必要というわけではありません。
オーガニック食品への関心度も高いですが、食費も削れるところは削れば十分に健康的な生活ができます。
必ずしも物価や家賃に左右されず、週末の娯楽があるかどうかも確かめながらお給料とのバランスを考えて住む場所を決めましょう。
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