アメリカに転職をするために準備を開始すると、実際の生活費がどのくらいなのか、何にお金がかかるのか気になるところだと思います。転職する国によって物価はだいぶ違うため、きちんと調査をすることをおすすめします。
我が家は4人家族で、現地採用として日本からアメリカへ引越してきました。アメリカのカリフォルニア州に住んで7年になります。
今回はカリフォルニア州に住む私の1か月の生活費についてご紹介します。※1ドル=約110円
カリフォルニア州の食費と買い物事情
1か月の食費
私の家族は4人で、9歳と6歳の子供がいます。食事はほとんど自炊がメインになっています。コストコで食材をまとめて買うことが多く、1回300ドル(約34,000円)の買い物を月に2回(600ドル、約68,000円)しています。
コストコは会員制のまとめ売りをする倉庫スーパーです。日本にも店舗を多く構えているので馴染みがあると思います。食材もお肉などかたまりで売っていて育ち盛りの子供がいる家庭には助かります。
買い物の内訳は、食材が500ドル(約57,000円)、お酒やジュースなどの飲み物が100ドル(約11,500円)になります。
総合スーパーはなんでも揃う
カリフォルニア州シリコンバレー付近では、総合スーパーがショッピングモールのような商業施設にあり、そのスーパーに行けば買いものは済んでしまいます。ターゲットやセーフウェイなどはなんでも取り揃えています。
アメリカのスーパーには、本当にものが豊富にあると感心します。値段も相応なので、スーパーでの買い物は日本と比べても高いと感じることはありません。
日本食品は高いが地元スーパーは安い
日系のスーパーやオーガニック食品を扱っている高級食材スーパー、例えばホールフーズなどに行くと、それなりに値段が張ります。日系は地元のスーパーの2倍、オーガニック系スーパーも1.5〜2倍の価格です。
日本食を食べたくなると、日系スーパーに行きます。また、オーガニック系スーパーでは、野菜などの生鮮食品を買う時があります。
地元スーパーに行くと、安価で大量にまとめ買いをすることができます。シリコンバレー周辺だとセーフウェイやトレーダージョーズがあります。節約したい場合はこういった地元スーパーがおすすめです。
カリフォルニア州の外食費用と相場
1か月の外食費
外食は、家族4人で月に350ドル程度(約40,000円)になります。外食は、土日のランチに家族と一緒に行くことが多いです。ランチですので、イタリアンやハンバーガー屋さんなど、子供が好きなところがメインになります。
ランチは、お酒などの飲み物代がかからないので1食50ドル程度(約5,700円)を月4回になります(200ドル、約23,000円)。
夕食は月1回です。家から近くにある日本食レストランに歩いていくことが多く、お酒やジュースを飲みながら食べると、150ドル程度(約17,000円)になります。
外食事情
外食はとにかく高いです。普通のレストランに夕食で行くと、食事だけで最低でも80ドル(約9,000円)程度はかかります。
ショッピングモールにあるような気軽なレストランでは、50ドル(約6,000円)程度で楽しめます。また、マクドナルドやタコベルのようなファーストフードで30ドル(約3,400円)ほどです。
いつもファーストフードだと飽きてしまうため、我が家はあまり行きません。家計のことも踏まえて、家で料理をするように心がけています。料理を自宅ですると、こだわりが出て楽しみが1つ増えるというメリットもあります。
カリフォルニア州の車社会とガソリン事情
1か月のガソリン代
車は2台持っていて、1台は私の通勤用、もう1台は家族用で主に学校の送り迎え用です。週末はドライブを楽しむこともあります。
高速道路は、ほとんど無料ですのでドライブ好きの方には住みやすい場所です。ガソリン台は月に200ドル(約26,000円)程度になります。
カリフォルニア州シリコンバレー周辺の車事情
カリフォルニア州シリコンバレー周辺は、車社会です。ほとんどの人が車で通勤します。車に乗るとガソリン代が気になりますが、アメリカのガソリンは安く、1リットルあたり1ドル(約113円)ほどです。
日本のような満員電車はありませんが、渋滞は慢性化しています。また、道路事情も日本と違い、舗装状況は良くありません。でこぼこしていて、廃棄物などもよく道路に落ちているため、運転には注意が必要です。
道路事情によるパンクなど立ち往生することもあります。AAA(日本でいうJAF)に入会しておくと、いざという時に助かります。私も2、3回お世話になりました。
年会費が66ドル(約7,000円)のみで、緊急時に対応してくれるので、入会すると何かの時に助かります。
カリフォルニア州での通信費
携帯電話
携帯電話代は日本に比べると安価です。電話かけ放題、インターネットし放題で1台が50ドル(約5,600円)です。また、契約台数によって割引もありますので、人数の多い家族には助かります。
日本のように追加料金が発生しないため、安心して利用できることも利点です。アメリカでは通信会社同士が激しい競争をしているため常に顧客目線の価格設定をしています。
自宅の通信費用
自宅のネットワークは家賃に含まれています。固定電話回線は利用しないので、契約はしていません。よって、携帯電話以外での通信費用は特にかかっていないのが現状です。
カリフォルニア州の家賃と固定費
家賃
私たちの住まいは、2ベッドルームにキッチン、ダイニング、リビングで月に2,500ドル(約28万円)かかります。住んでいる地域はカリフォルニア州のシリコンバレーあたりで、この辺りの相場からすると割安です。
もちろん安い部屋を探すことも可能ですが、アメリカの家賃は、安全に比例すると言います。予算の許す範囲ではありますが、あまり安すぎる家賃の家に住むことはおすすめできません。
水道光熱費
上下水道代、電気代は家賃に含まれています。人数の多い我が家にとっては大変助かっています。
カリフォルニア州での子供の教育費
我が家は公立校でほとんど無料
我が家に9歳と6歳の子供がおり、公立学校に通っています。公立学校の学費は無料です。ランチはお弁当を持参しているのでこちらも無料です。その他の交遊費として、子供には毎月25ドル(約3,000円)を渡しています。
私立学校の場合
なお、私立の学校はそれぞれかなりの教育費がかかります。小学校や中学校では、年間10,000ドル(約113万円)から20,000ドル(約230万円)の費用がかかります。
私立大学は年間40,000ドル(約450万円)かかるところもあるため、よく調べてから子供の学校を決める必要があります。
もちろん奨学金や学費を援助する制度なども充実しています。こういったサポート制度をうまく利用していくことも大切です。
カリフォルニア州での遊興費と服飾費
レジャーや遊びに使うお金
我が家の1か月のレジャー費用は500ドル(約56,000円)程度です。週末は家族で映画を見に行ったり、ショッピングを楽しむことが多いです。お金を節約したいときは、ドライブで国立公園に行き、自然を楽しんでいます。
服はそこまで高くない
1か月の服飾費は100ドル(約11,300円)です。子供の分がメインになります。育ち盛りの子供は成長が早いので、上の子を中心に服を買うことが多いです。大人の分は、気に入ったものがあれば買うことになっています。
アメリカでは、かしこまった服を着る機会が少ないです。また仕事場でもスーツではなく、シャツにチノパンのようにオフィスカジュアルがほとんどです。普段もラフな格好ながら、おしゃれに着こなしている人が多いです。
地元のお店で買えば、日本の1/2、1/3の価格で購入できます。また、アウトレットのお店も多く、最新作ではないものを格安で大量に売っているお店があります。
まとめ
我が家の1か月の生活費は、合計で4,500ドル(約51万円)となります。現地の友人と遊びに行ったり、日本からお客様が来ると300〜500ドル程度増加します。
また、感謝祭やクリスマスシーズンは、気分がゆったりとしますので、外食やショッピングが増え、支出は増加傾向にあります。
確かにアメリカの生活費は高くなりやすいですが、日本に比べ自由な時間が多く、満足した日常生活を送っています。趣味に打ち込んだり友人とのパーティを楽しむことも可能です。
私の1ヶ月の生活費についてご紹介させていただきました。アメリカで生活する機会が出て来た際には、この記事を思い出して、生活のプランを立てる参考にしてください。
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