春には桜が咲き乱れ、夏には蝉が力強く泣き、秋には紅葉が輝き冬には雪が散る。日本は4つのシーズンが綺麗にわかりやすく区切られているように感じられます。
しかしニューヨークはどうでしょうか?実はニューヨークは日本のようにわかりやすい気候ではないのです。ニューヨークは大変気まぐれで、晴れていると思えば5分後に大雨になったり、いきなり突風が吹き寄せたり……。
まるでカメレオンのように、いきなり違う天気になるので、天気予報をチェックしたからといって安心してお出かけするのは難しいのです。今回は気分屋なニューヨークの気候や季節を攻略する方法を、徹底的にご紹介いたします!
ニューヨークの天気
※雨の日を楽しむニューヨークキッズ
ニューヨークの天気の特徴
はじめにご紹介しましたが、ニューヨークの天気はとても変わりやすいです。
例えば、朝起きて天気予報を確認すると、「1日中晴れ」と書いてあるとします。しかしお昼を過ぎ、街を歩くと冷たい空気が流れ始め、いきなり大雨に。このようなケースは日常茶飯事です。
アクシデントを楽しむニューヨーカー
日本でも最近、夏場にゲリラ豪雨が起こりやすくなり、年々天候が不安定になってきてはいますが、常にという訳ではありませんよね。なのでニューヨークへ来てこのようなシーンに遭遇すると、アタフタする観光客が多いです。
しかし面白いことに、いきなり雨が降って来ても、雪が降っても来ても、ニューヨーカーは不安定な天気にイライラするどころか、その瞬間を楽しんでいる人が多いです!
突然の雨に、傘を忘れたアメリカ人たちが笑って話をしながら、自分たちのコートを傘がわりに歩くのをいつも見ます。
その瞬間、日本との文化の違いを感じながら、アクシデントという人生の瞬間も、全力で楽しむことが重要だということを常に学ばされます。
何が起こるか分からない、ハラハラドキドキの街がニューヨークです。アクシデントに遭遇しても、印象的な思い出として楽しみましょう!
ニューヨークの四季は?
※4月から5月頃には公園に咲く綺麗な花が見られます
そもそも、そんなに変わりやすい天候のニューヨークに日本のような四季は存在するのか、という疑問を持つ方がたくさんいらっしゃると思います。
私はニューヨークに住んで5年以上になりますので、気候や季節移りに関しては詳しい方ですが、経験上こちらは日本のようなはっきりとした四季は無いと言って良いでしょう。季節を分けるとすると、下記のようになります。
- 11月から3月:冬季(2月・3月が寒さのピーク)
- 4月から4月下旬:春
- 5月中旬から10月:夏季(8月・9月が暑さのピーク)
ニューヨークは大きく分けて2つ、細かく分けても3つの季節しか存在しません!夏と冬が非常に長く、いきなり春や秋のような心地よい季節が、短い期間だけやってくるといった感じです。
なので衣替えなど、服装を調節するのが比較的難しい街と言えます。
ニューヨークの気温
※大型寒波、スノーストーム時の様子
それぞれの季節の平均気温は下記になります。
- 冬季(11月から3月):最高気温1~10℃、最低気温-5~5℃
- 春(4月から4月下旬月上旬):最高気温15~25℃、最低気温10~15℃
- 夏季(5月中旬から10月):最高気温25~35℃、最低気温15~20℃
外出禁止にもなる冬季
冬季は11月の上旬から中旬の間で、いきなり肌寒くなります。東西の川から強く流れ込む突風により、空気が非常に冷たくなり氷点下またはそれに近い気温になります。
雪は早くて11月に降り始め、積雪のピークは2月、3月でしょう。冬季はスノーストームという大型寒波が頻繁に起き、豪雪になるとニュースにて外出禁止情報が出され、学校も会社もオフになるというケースはよくあります。
冬季に観光をご計画の方は、こまめにニュースをチェックすると良いでしょう。
油断できない不安定な気候
例年寒い季節は3月までで、4月からは段々と暖かくなります。気温も15℃前後と過ごしやすいので衣替えをしても良いかというと、そうではありません。
この時期の気候は非常に不安定で、気温の差が激しいのです。私が経験したのは、4月中旬に一週間最高気温が20℃という天気になったので、コートをしまおうと思ったら、次の週の気温が10℃前後でなかなかコートをしまえないという経験です。
暖かくなったからといって油断は禁物です。この時期に旅行される方は、薄手のコートとヒートテックなど、かさばらないものを持っていくと良いでしょう。
夏季は非常に暑くなります。早くて4月中旬には最高気温25℃まで上がり、8月のピーク時には35℃前後まで上がるでしょう。
ニューヨークのベストシーズン(12月・5月)
では何月に旅行するのがベストでしょうか?
12月がおすすめ
冬をお考えなら12月がおすすめです。理由は、12月上旬から街はクリスマスモードになり、街中イルミネーションや大きなクリスマスツリーを見ることができるからです!気温も寒さがピークの2月、3月に比べ暖かいので外出も楽しめるでしょう。
※有名なロックフェラーセンター前の巨大なクリスマスツリー
5月がおすすめ
夏季がお好きな方は5月ごろが良いでしょう。理由は、暑すぎず、寒すぎずなちょうど良い時期だからです。5月の平均気温は15-25℃。公園や道に咲く綺麗な植物が大変見頃な時期です。
またフェリーに乗ってニューヨークからブルックリンやクイーンズに行くのもこの時期が楽しめるでしょう。2階の屋外座席に座り、海風にあたりながら心地よい気候を楽しむには絶好の季節です!
ニューヨークの服装
※冬場はマフラーに手袋は欠かせません!
旅行前の準備で一番苦労するのは服装です。季節ごとの適した服装は下記の通りです。
- 冬季(11月から3月):肌着1枚、上着1~2枚、厚手のダウンコート、マフラー、手袋、耳あて必須
- 春(4月から4月下旬):肌着1枚、上着1枚、薄手のコート
- 夏季(5月中旬から10月):半袖の上着1枚、薄手の羽織るもの1枚
冬は完全防備で
冬場は空気が非常に冷たく、ヒートテックなどの肌着を必ず着用しトレーナーなどの上着を着込み、外出時にはその上に厚手のダウンコート、マフラー、手袋を着用するのが良いでしょう。
気温が氷点下の時や突風の日は耳あてをつけると快適に外出できます。
羽織りものを常備
春、夏については、冬季に比べ軽装で街を歩くことができますが、建物内の空調が外の温度に比べ極端に低かったり高かったりするので、薄手の羽織りを常に持参するのがベストです!
私も夏場に大学の図書館で長時間勉強する際は、冷房が強いので羽織りものを着て勉強します。
どの季節も、予備として何か1、2着は羽織るものを持っていると安心です!
ニューヨークへの持ち物
乾燥に注意
最後に細かい手荷物ですが、ニューヨークは日本に比べどの季節も乾燥しています。リップクリーム、ハンドクリームは必ず持参するようにしましょう。
また、冬季は風邪が非常によく流行りますので、携帯用のアルコール液を1つカバンの中に入れておくと良いです。
4月から暑くなり始めたら、日焼け止めが大活躍します。日焼けが気になる方はなるべくSPFの数値が高いものをつけ、更に目からの日焼けを防ぐためサングラスを着用するのがベストです。
突然の雨や雪に備え、小さい折りたたみ傘を必ずカバンの中へ入れておきましょう!
まとめ
※雪の中会話を楽しむ男性
ニューヨークの気候は変わりやすく、他の国と比べ観光するのが難しいと思われがちですが、そこも魅力の1つです。
突然の雨や雪も、事前に準備をしておけば美しい瞬間へと変わります。私もニューヨークに来たばかりの頃は不安定な天候について苦労しましたが、経験と共に見方が変わり、今では悪天候でも楽しめるようになりました。
突然の雪や雨の日に、その天気を楽しむ人々をスナップするのが最近の趣味の一つです。
渡米前には準備をしっかりとし、ぜひニューヨークを楽しみましょう!
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