ニューヨークは言わずと知れた、大都市。外務省の統計によると、2017年はロサンゼルス、バンコクに続き、ニューヨーク都市園は世界で3番目に在留邦人が多い都市で、約46,000人。
駐在だったり永住だったり、ステータスは違うものの、日本人がどれだけ多いかわかります。
したがって、日本人、または日本語ができる人材を求める広告を見かけるのが、アメリカのほかの地域より断然多いです。よく見かける求人の分野は飲食店・スーパー、学校関連、医療、日系企業、美容関係など、幅がとても広いです。
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ニューヨークの飲食店で日本人向け求人
日本食料品店スタッフ
日本食料品を扱うスーパーが数多くあります。マンハッタンだけで数店舗ありますし、クイーンズやブルックリン、ウェストチェスターやニュージャージーなどそれぞれ2~3店舗あるので、このエリアだけで15店舗以上あるのではないでしょうか?
そして、それぞれのお店で随時正社員なり、パートなりを募集しています。大きなスーパーではフードコートもあり、それぞれ出店しているお店でも求人広告が出ていることもあります。
レストランのスタッフ
スーパー同様に多いのが、日本の食べ物を扱ったレストランです。種類は本当にさまざまですが、リーズナブルなお弁当屋さんとかラーメン屋さんから、居酒屋、そして高級日本食店やすし店まで数多くのレストランがあります。
もちろん現地の人を雇っているところはたくさんありますし、そうであるべきだとは思います。
でも高級店になると、日本人ならではのきめ細かいサービスなどがこちらの人と感覚が違うと思いますし、やはり日本語はちゃんと話せる人が必要なときが多々あるかと思います。
日系情報誌の求人広告欄では、いつもどこかのレストランがスタッフやマネジャーを募集しています。
ニューヨークの学校で日本人向け求人
日本人向けの学校や塾
日本人が多いので必然と補習校や塾など、保育園・学校・教育関連の求人もよく見かけます。教員免許の資格を持っている人を探している広告もみたことがありますが、資格がなくても応募できるような案件も見たことがあります。
多くの日本人の親が自分の子供にちゃんと日本語を話してほしいとか、日本の文化を知ってほしいと思っているので、教える側の需要は高いのだと思います。
大学などの日本語教師
あと、大学やチューターで日本語教師を探しているのをちらほらみかけます。
大学だと大卒だったり、経験だったりといくつか条件があります。しかし、チューターだと求められているレベルが下がり、日本語を教えるのに興味はあるけど、資格はもっていない人が経験を積むのにいいかもしれません。
ニューヨークの医療系で日本人向け求人
日本人の医師や歯科医がいる医院
このエリアでは日本人や日本語が話せる先生、スタッフがいる医療機関がいくつかあります。
内科、外科、皮膚科などそれぞれの専門の先生が1つのクリニックで働いていたり、カイロプラクティックとか歯医者は独立して個人のオフィスを持っている先生もいます。
そして、日本人の患者が診療にやってくるので、受付事務などは日本語が話せる人がいるとかなりのプラスだと思います。
歯科衛生士なら資格が必要でしょうが、一般的な事務の仕事はそれがないはずなので、その分野で経験が少なくても職に就くことができます。
ニューヨークの日系企業の現地採用求人
このエリアには金融関係から運送、アパレル関係と数多くの日系企業がありますが、それらの会社で何かしらのポジションの現地採用があります。
例えば旅行会社。日本の大手がニューヨーク支店を持っています。これは日本から派遣されている人もいるし、現地で採用されるエージェントの人もいます。
募集されるポジションは、企業によって、またそのときの必要性によって多種多様ですが、日本語も英語もでき、日本企業のやり方や雰囲気をわかっているだけでも、ほかの求職者と比べて有利です。
オフィス内でもそうですが、先ほど挙げた旅行会社などは利用客・顧客がほとんど日本人だと思われるので、やはり同じ条件だったら日本語ができる人材を雇うと思います。
ニューヨークの美容系で日本人向け求人
在留邦人に重宝される日本の美容師
美容関係の仕事の求人もよく見かけます。主に美容師。髪質がアジア人と西洋人は違うのもそうですし、スタイルやはやり、好みがかなり違います。なので、日本人の美容師はアメリカ在留邦人にとても重宝されます。
これは専門職なので、その道を既に進んでいないとすぐに働きだせませんが、医療と同じで、受付やアシスタントの業務を主とした仕事で募集されています。
ネイリストも募集を見かける
美容師のほかに、日本人ネイリストもときどき求人広告を見かけるので、需要があります。
こちらのネイルサロンに行くと、質が驚くほど低いです。爪の研ぎ方から塗る工程まで、ちゃっちゃとやっつける感じなので、日本人のネイリストは丁寧さと日本人好みなデザインなどでかなり喜ばれます。
ニューヨークで求人募集のない会社に応募するには
会社にアポをとる
求人が見つけられなかった場合、まずはその会社に働きたい旨を伝えるメールと履歴書を送ります。必ずしも返信があるとは限りませんが、1週間程度待ちます。
電話での対応法
返信がない場合は、電話をします。その際、自己アピールをしっかりして面接のアポを取れるようにしましょう。
これは日本でも変わらないと思いますが、電話だと相手の顔が見えないわけですから、相手にわかりやすい声のトーンで焦って話さないようにします。特にアメリカ人は声が大きくハキハキと話すので、自分が思っている倍の大きさで話してちょうどいいくらいです。
面接のアポをとれれば、あとは自分のスキルや今後していきたいことをアピールするだけです。どうしてもこの会社で働きたいという意思、今までの経験、日本人を雇うメリットを伝えることがニューヨークでは大事です。
ニューヨークで求人募集のない会社に採用してもらうコツ
面接の準備を入念に
いざ面接になったとき、緊張して用意していたことが言えなかったなどはよくあります。でもニューヨークでは面接官や相手の会社に下記の内容をいかに伝えることができるかが、採用されるコツです。
- その仕事に対してどのくらいパッションがあるか
- ちゃんとしたビジョンがあるのか
- 自分が今できることを把握しているのか
「ただ働いてみたい」「面白そうだから」などの理由で仕事を探していると、ニューヨークではすぐに見抜かれて採用されません。
面接の注意点
日本の会社の面接と必要なことはほぼ同じです。
- 笑顔
- はっきりと話すこと
- 自分の意見を述べることができるようにしておく
私の場合、1度目はニューヨークのオフィスで。2度目は私が日本にいたためスカイプでの面接でした。スカイプでは胸下あたりまでしか相手は見ることができないので、顔映りがいいオレンジ色の服を着て面接に臨みました。
ファッション業界で働いているため、スーツ必須ではないのでオフィスカジュアルの洋服を着ました。
今後、スカイプ面接を受ける人にアドバイスをするとすれば、スカイプだとしても相手の目を見て話すことがとても重要で目が泳ぐと、スカイプでもすぐわかるので注意しましょう。
ニューヨークで求人募集のない会社に採用されるための人脈作り
ニューヨークでは人脈をうまく使い、仕事を手に入れる人がとても多いです。
私の場合はファッション業界で働いている友人が多くいたので、聞くことはできました。学生時代のインターン先の上司がニューヨークのファッション大学の講師だったので、かなりの情報を得ることができました。
人脈を作れる場所
ファッション業界でいうと、いろんなパーティーや展示会、イベント、ポップアップストアにできる限り全て出向くこと。人との出会いはどこにでもあるのがニューヨーク。ですが、それをどう生かすかは自分次第です。
自分からとにかく話しかけ、相手の印象に残るように心がけましょう。そして、できれば連絡先を交換しましょう。こうして少しずつ人脈を広げるだけでも、ニューヨークに来たかいがあるとのちに気づくはずです。
とにかく自分を売る
日本でも自分を自ら会社にアピールしている人はほとんどかと思います。ニューヨークではしつこいくらいにアピールして自分を売り込むことが、「本気だな」と思わせるコツです。
数回断られて諦めるようでは、ニューヨークでは仕事を得ることは難しいです。もちろんその会社の上司が気に入り、スムーズにことが進むことも中にはあります。とはいえ、根気強く自分を売り込む力を日本にいる間につけることも大事かもしれません。
まとめ
今までアメリカの東海岸のほかの都市に住んだことがありますが、ここまで多くの「日本人」を求めている求人案内を見たのはこのエリアに来てからです。
既に述べた以外にも、不動産会社や引っ越し業者など、本当にいろいろな職種で募集を見かけます。労働ビザの件さえクリアすれば、何かしらの仕事が見つかるのではと思うくらいあります。
インターンなどのポジションもあるので、経験を積みたいという人にとってはとてもいいエリアだと思います。
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