英語圏の国で働くにはどうすればいいの?おすすめの国と仕事10選

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英語圏の国で働いてみたいと思うものの、何をすればいいのか悩んでしまう方は多いはず。

海外旅行は豊富な経験があっても、実際に英語圏で働き生活をしていくというと旅行とはだいぶ異なります。また言語、文化、風習も日本と違い、どの国が自分自身に向いているのかも判断が難しいところです。

ここでは英語圏の国で働くための具体的なステップ、おすすめの国と仕事についてご紹介していきます。

英語圏で働くための具体的なステップ

飛行機

英語圏の国で働くために必要なステップの最初の一つは、パスポートの取得です。

パスポートをすでに所有している人は有効期限を確認しておきましょう。パスポートの期限切れが近い場合は、更新手続きの予定を早めに立てることが大切です。

就労ビザ取得

ビザ

次のステップとしては就労ビザの手続き。これが最大の難関です。

就労ビザを取得するにはいろいろな方法があるのですが、就職先あるいは内定先の会社に、海外での仕事や生活をサポートしてもらうことを証明することが一般的。

通常はサポートレターなどを会社が用意して、それに基づき各国の在日大使館で手続きを踏みます。

もちろん就労ビザですので面接があるところもありますし、なぜ英語圏で働くのか、どのポジションで働くのかを聞かれることもあります。

無事に就労ビザが取得できれば出国となります。飛行機やホテルの予約はビザ次第なので、ビザ取得までは仮で進めるようにしましょう。

英語圏の国で働くならどこの国がおすすめ?

アメリカの国旗

アメリカはアジア人が多く日本人が働きやすい環境

英語圏の国で働くなら1番のおすすめはアメリカです。理由としては、アメリカはアジア人が多く日本人が働きやすい環境にあります。

他の英語圏でもアジア人も比較的多いですが、特にカルフォルニア州やハワイ州はアジア人の比率は非常に高いです。日本の文化風習や考え方がアメリカでは比較的理解しやすい傾向にあります。

もう一つは英語で仕事ができ、別の言語を学ぶ必要がないからです。日本語と英語に加え、もう一言語を学ぶとなるとかなりの負担になります。

就労ビザ取得の難しさ

一方でアメリカの場合、就労ビザ取得は年々困難な状況になっています。アメリカ政府は移民制度の転換期に来ていて、これまでに比べ移民を制限していることもあり、就労ビザもハードルが高くなっています。

就労ビザもさまざまな種類があるので、自分自身に向いているものを探すことをおすすめします。

その他の英語圏の国はどうか?

景色

私の経験談ですが、イギリスで働いていたこともあるので簡単にアメリカと比較してみたいと思います。

イギリスも英語圏の国ですが、イギリスはアメリカと異なり中東圏や欧州の影響が強いです。アジア系企業やアジア人も比較的存在しますが、どちらかというとマイナーな存在になります。

日本人訛りの英語や日本人の考え方に慣れている人は少ない印象を受けたのが私の感想です。

英語圏で働くならおすすめの仕事は?

オフィス

参考までに、おすすめの仕事をご紹介します。

日系旅行代理店

日系人が多いエリアには、必ずと言っていいほど日系の旅行代理店が店舗を構えています。客はほとんどが日本人、電話対応もほぼ100%日本語でよく、海外でも働きやすい環境のひとつです。

日本企業現地法人の秘書

日系企業の秘書は、電話対応などで英語や現地語を利用する可能性は高いですが、法人トップは日本人の場合が多いので、スケジュール管理や秘書業務を日本語で行えます。調整業務が得意な方に向いています。

日系不動産会社

日本人が家を探す際に物件を紹介する仕事です。不動産売買や賃貸借の契約業務を行うとなると不動産資格が必要になりますが、客を物件に案内するアシスタント業務は特に資格は不要です。

日系スーパー

日本人やアジア系の人が住んでいるところには多く存在する日系のスーパーです。日本食の商品知識や日本語を使用できる点で働きやすい環境です。

日系自動車販売

海外赴任の方などに自動車を販売する仕事です。日本から来た人が車を買いたいときに、日本語が通じる販売店だと安心するという理由で需要があります。

日系レストラン

すし店や居酒屋など、英語圏でも人気のある日本レストランで店長やウエーターとして働く仕事です。もし調理師の経験がありキッチンの中で働くことができれば、調理師不足の海外ではさらに需要が高まります

日本人学校

家族で英語圏に住んでいる人は、子供に母国語の日本語を学ばせたいと思っている親が多いです。

日本語を教えるために日本語教員免許を求める学校もありますが、該当者は少ないのが実態。教員免許を持っていなくても受け入れてくれる学校や事務員募集もあります。

日系食品メーカー

日本食の人気は年々高まっていて、日系食品メーカーは日本食を販売、営業できる人材を探しています。

日本語の先生

外国人も日本語を学びたい人たちが増えています。グローバルな学校であれば、日本語を母国語レベルで話せる人を探している場合もあります。

日系保険代理店

自動車を購入したり家を賃貸すると、自動車保険、家財保険や火災保険が必要となります。その際日本語の通じる代理店が活躍します。きめ細かい対応には日本人の社員を求める傾向があります。

アメリカ就活で英語力をアピールできる資格とは

ニューヨーク

日本では、履歴書に「資格」を書き込む欄がありますね。この欄を埋めるために、なるべくたくさんの資格を取得した方が就職に有利と言われたりもします。

英語能力を提示できる資格として、日本では「英検」「TOEFL」「TOEIC」などがポピュラーですね。日本での就活の際、大手企業の海外事業部や外資系企業などではこれらの提示を求められ、英検では2級か1級、TOEFLやTOEICも高得点であればあるほど就職には強いようです。

アメリカでは通用しない

しかし、「英検」「TOEFL」「TOEIC」ははっきり言ってアメリカではまったく通用しないと思ってください。

アメリカの日系企業では提示を求められることもあるかもしれません。日系企業では、就活時に提出する履歴書さえ、いまだに日本式のものを使用しているところもあります。

一方で、アメリカ人は英検はもちろんのこと、TOEFLもTOEICも知りません。「それは何?」という感じです。

英語力をはかるモノサシがない

そもそもTOEFLは、英語圏外から英語圏に留学するための試験のようなものです。教育機関が用いる入学・卒業判定基準でしかなく、一般のアメリカ人は当然知りません。

TOEICも「ビジネスに必要」と言われているようですが、それは日本国内、またはアメリカでも日系企業においてのみ。ローカル企業ではその存在すら知られていません。

つまり、アメリカのローカル企業や外資系企業への就職に限って言えば、あなたの英語能力を提示する「資格」や「テストスコア」はないのです。

英語圏では履歴書が英語力の判断材料の一つ

履歴書

では会社は、どのようにあなたの英語能力を判断するのでしょうか?日系企業では先に述べた資格で判断すると思うので、ここではそれが通用しないローカル企業の話をします。

アメリカ現地企業では、英語で提出する履歴書(英文履歴書)があなたの英語力を示すものとなります。もしアメリカの大学を卒業しているのであれば、英語力に問題はないのだろうと判断されます。

なお、アメリカの履歴書には生年月日や出身地を書く必要はなく、顔写真も貼ってはいけません。応募者が「どんな見た目で、何歳で、どこから来たのか」で判断しない、判断してはならないのです。

履歴書に書くのは、「自分には何ができるのか」ということのみ。具体的には、高校以上の学歴と、あれば職歴、それにあなたの持つ特別なスキルだけです。

英語圏の面接で英語力が実際に審査される

面接実際の英語力を見られるのは面接のときです。例えば、アメリカの大学を出て読み書きは完璧でも英会話がとても苦手だったりする場合は、ここで苦戦するかもしれません。

求められるのは、英語がどれだけ完璧であるかよりも、英語を使って円滑なコミュニケーションができるかどうか、一緒に仕事ができる程度の英語力があるかどうかです。

「一緒に仕事ができる程度の英語力」とは、何度も言わなくても理解できる、聞き間違いや言い間違いがない、などです。つまり普通にコミュニケーションが取れるということです。

頭で完璧な英文を組み立ててから話すがためにとてもテンポの遅い会話になってしまったり、あまりに聞き取りづらいアクセントだったりする場合などは、やはり不利になるでしょう。

英語圏では英語力がなくても技術があれば何とかなる

道具

とは言え、仕事に必要な英語力は職種によって違います。例えば技術職などは、英語力よりもその腕前が重視されます。

例えば美容系や芸術系の仕事

日系の美容院などは、そのセンスの良さと技術の高さでアメリカ人も多く利用します。

働いている日本人美容師達はあまり英語が得意でなかったりするのですが、アメリカ人客とカタログを指差して相談し合ったり、ジェスチャー混じりでコミュニケーションを取ったりして、大成功している方が多いです。

エステ系の仕事や芸術系の仕事もそうですね。技術があれば、英語があやしくても何とかなることもあるというわけです。そこは合理的なアメリカで、仕上がりや結果が良ければ何も問題ないのです。

一方、セールスや商社など一般企業への就職は、ほぼネイティブに近い英語力を求められるでしょう。

英語圏で働くなら雑談ができなくてはダメ

雑談

これはどの職種にも言えることですが、たとえ何とかアメリカで就職できたとしても、他の社員との雑談ができるようにならないとダメです。これはとても大事なことです。

日本でも、上司や同僚とのコミュニケーションは大切ですよね。誰ともしゃべらずに仕事だけ黙ってこなし、いつも一人でいる人には、正直なところ昇進のチャンスも薄いと思いませんか。

また、その人の放つ「話さないでくれ」というオーラは、社内の雰囲気を暗くしてしまうかもしれません。

アメリカでは社内の雰囲気をとても大事にする風潮があります。ただでさえ大変な毎日の仕事なので、ポジティブな空気を保っていたいということなのだと思います。

コミュニケーション能力はビジネススキル

休憩時などはみんな積極的に話してコミュニケーションを取っています。これができないと、いくら仕事自体ができても評価はあまり上がらないかもしれません。なぜならアメリカでは、コミュニケーションも大切な仕事のスキルの一つだからです。

もしあなたがアメリカの企業に就職したら、天気の話でも相手のその日の服装を褒めるのでも何でもいいから話しかけて、コミュニケーションを取ることをおすすめします。

英語圏での仕事を探せる転職サイト

建物

英語圏で仕事を探すにも、どのように進めていいのか悩むでしょう。以下は海外で仕事を探すための専門のサイトですので、ぜひ参考にしてみてください。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、日本を代表する転職エージェントの一つです。また、リクルートエージェントは海外求人数が多く、海外就職を希望する方にとっては魅力的なエージェントです。さまざまな国や地域の求人情報を扱っており、英語やその他の言語に堪能な転職コンサルタントが多数在籍しています。

リクルートエージェントは、経験のある方だけでなく未経験者にもチャンスを提供しています。学歴や経歴に自信がない方でもキャリアアップや転職を目指すことができます。

大手エージェントならではのメリットとして、求人情報だけでなく、転職活動のアドバイスや面接対策などの支援も充実しているため、利用者にとっては非常に頼りになる存在です。ただし、担当者との相性は重要な要素のひとつですので、他の転職エージェントと併用することも検討してみると良いでしょう。

 

LHH転職エージェント(アデコ)

  • おすすめ度:★★★★☆
  • ポイント:世界展開で外資系に強い、年収600万円以上の仕事が豊富
  • あわせて登録したい:リクルートエージェント

世界展開しているエージェントで、人材業界では世界No.1のシェアといわれています。世界中に拠点があり、その数は5,000以上。

外資系の案件も多く、多数の非公開求人を扱っています。世界的に有名なエージェントなので、有名外資企業の中にはここにしか求人を出さないと決めているところもあるほどです。

JAC Recruitment

  • おすすめ度:★★★★★
  • ポイント:海外駐在や外資系企業の求人に強い
  • あわせて登録したい:ビズリーチ

JAC Recruitmentは、海外にも拠点を持ち、幅広い求人情報、外資系企業の求人情報も豊富に揃っています。

転職活動中の問い合わせにも迅速に対応してくれるため、スムーズに転職活動を進めることができます。登録も無料で利用でき、企業の詳細情報も提供しているため、面接前に事前に情報を把握することができます。英語圏での駐在・外資系企業で働くことを目指す方にはおすすめの転職エージェントです。

20代の方はリクルートエージェントに登録しましょう。

【JAC Recruitmentの海外拠点】

  • イギリス
  • シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア
  • 韓国、中国
  • その他地域にもグローバルに多数の案件

 

ビズリーチ

  • おすすめ度:★★★★☆
  • ポイント:職務経歴書まで詳しく記入することで大手企業からオファー
  • あわせて登録したい:JAC Recruitment

ビズリーチはハイクラス転職サイトで、高収入やキャリアアップを目指す方におすすめです。有料会員限定の特典や、ダイレクトリクルーティングによる豊富な求人案件が魅力的です。

職務経歴書を詳しく書くと企業からのオファーが来ます。自分で求人を探す方や好条件の求人を探す方に最適な転職サイトです。

 

まとめ

風景

ここまで、英語圏の国で働くための最初のステップとおすすめの国、仕事をご紹介してきました。

私もこれまでに英語圏で10年近く働いてきていますが、仕事のスキルを向上させる上でも英語圏で働くことをおすすめします。大変なこともありますが、英語圏の仕事をやり遂げたという達成感ややりがいは、経験しなければ味わえないものもあります。

この記事を参考に、英語圏の国で働くための準備を始めてみませんか。

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記事を書いた人

アメリカ在住。米国カリフォルニア州サンフランシスコ、英国ロンドン、米国ハワイ州にて経理、財務、総務の仕事経験あり。

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