シンガポール島内でお引越し費用って?業者の手配から引越しの流れ

シンガポール 東南アジア

シンガポール島内でお引越しをするときは、日本国内と同様、家が決まった後もやらなくてはならないことが盛りだくさんです。新居に向けて引越し業者の手配はもちろん、出て行く家の修理やお掃除の手配も同時に進めていかなくてはなりません。

慣れない土地での情報収集は慌ててしまうという人が多いので、今回はシンガポールでの引越しを何度か行った私の経験も踏まえてまとめていきます。

引越し業者の手配

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見積もり依頼

時期にもよりますが、引越し日程の予約は1ヶ月前までにしておくのが好ましいです。そのため、遅くとも6-7週間くらい前には引越し会社の見積もりをもらっておくと安心です。

もちろん、急な引越しの場合には早めに動くことは難しいですが、ある程度準備期間があるお引越しの場合は、新居が決まっていなくても、見積もりをもらい、引越し日の予約だけ先にすることをおすすめします。

私の場合は2ヶ月ほど前から4社に依頼して見積もりを行ってもらいました。料金は最安値が約SGD1,100(約90,720円)で最高額が約SGD2,800(約230,925円)でした。

料金設定

料金は基本的に家具や物の量によります。さらに、現居住地や引越し先の建物内での運搬作業の利便性によっても料金が多少変わります。

例えば、家具がエレベーターに収まりきらず階段での持ち運びとなった場合、運ぶ際の人件費あるいは階数分の追加料金が発生したりします。

また、会社ごとの特徴としては、破損や紛失に対しての保険の有無や梱包サービスや不用品処分サービスの有無を確認すると比較しやすいです。

破損や紛失への保証がしっかりしているところほど高くなりますし、処分する家具の有無やパッキングなどの付属サービスを利用するかどうかによっても料金が大幅にかわります。

私の場合

2019年4月に引っ越した際、KNT movers(KNTムーバーズ)というお手頃価格の業者に依頼しましたが、SGD380(約31,330円)のパッキング(梱包)サービスを合わせて、合計SGD1,160(約95,660円)かかりました

パッキングサービスに合わせてアンパッキング(開梱)サービスもあるようでしたが、自分たちで整理しながら片付けたかったので今回利用はしませんでした。

当日まで何もしていなかったのですが、朝9時ちょうどに約束通りきて、黙々と梱包を開始してくれました。冷蔵庫の中もやってくれるので、本当にただ見ているだけで楽でした。

11時すぎに梱包と運び出しが終わり、新居へ移動しました。運び入れは順調で、13時にはお支払いも含めて全て完了しました。

持って行かなくても良い荷物まで持って行かれてしまうというトラブルもありましたが、すぐに対応してくれましたし、この会社を利用しての引越しは2度目だったため、価格満足度と安心感は高かったです。

大型家具の処分

棚

不用な大型家具

引越業者が決まった後は、荷物の整理や必要に応じて梱包作業をしながら引越し日を待つのみとなりますが、ものが減ってくると、不要な家具がでてくることが多いです。

しかし、シンガポールでも大型の不用品を処分するのはとても高額です。また、日本と違いリサイクル回収業者がほとんどないので、基本的にはまだ使えるものなのに、お金を出して処分するというパターンが多いです。

回収サービス

HDB(国営住宅)の場合は大型家具回収業者に連絡すると、備え付けクローゼットやピアノなどの例外もありますが、原則無料で回収にきてくれます。

しかし、コンドミニアムやアパートに住んでいる場合は、通常は大型家具の回収業者を自ら手配して持って行ってもらう必要があります。

コンドミニアムやアパートによっては、無料で定期的に大型不用品の一斉回収サービスを手配してくれているところもありますが、住居によっては無料回収サービスが年にたったの1、2回しかなかったり、実費で毎回手配する必要があったりとまちまちです。

自分で手配する場合は高額料金が発生します。例えばクイーンサイズのベッドを引越し業者に依頼して処分してもらう場合、マットレスも含めてSGD70(約5,740円)ほどで、大きな本棚はSGD50(約4,100円)と見積もりがありました。

ちなみに、回収のみを行なっている業者に見積もりを取ってもらったところ、クイーンサイズ(マットレス含む)のベッドと本棚を合わせてSGD120(約9,800円)でした。

お金をかけずに処分

日本のようにリサイクルや中古買取のサービスがないか調べたのですが、ローズウッドなどでできたヴィンテージ家具の類は買い取ってくれる業者はあるものの、IKEAなどのお手頃価格の家具類の買取はありませんでした

また、友人にThe Salvation Army(サルベーションアーミー)への寄付を勧められて調べたのですが、大型家具の場合は自分で持っていけないので、別途サルベーションアーミーに連絡を取って回収業者を手配してもらわなくてはなりませんでした。

さらにSGD60(約4,920円)の大型家具回収料を支払うことになるようですし、サルベーションアーミーを、買取業者が見つからなかったときの最後の砦にしておいても、家具の状態が売れないほどあまりにも悪い場合には回収を拒否されることもあるそうです。

フリマアプリの活用

carousell(カルーセル)というフリマアプリがシンガポールでは主流になりつつありますが、このアプリを利用して私は処分に成功しました。

全て無料で差し上げますと出品したところ、数時間以内に返信が来て、7日以内に全ての大型家具の譲渡先が無事に決まりました

受取日も引越し間近が良いものなどは貰い手の方に交渉をして、うまくギリギリに取りに来てもらうことができたのでとても助かりました。

友人にもすすめたところ、値段をつけて出品しても、すぐに買い手がみつかったとのことなので、時間のある人は、無料ではなく料金をつけて試しに出品し様子をみるのも良いかもしれませんね。

住所変更手続きとブロードバンドサービス

住所

住所変更手続き

意外と後回しにしがちな住所変更手続きですが、最近はほとんどインターネット上で変更可能なので、新居の住所が分かり次第更新しておくのがよいでしょう。

銀行によっては店頭へ行かなくてはならないものもあるので、住所変更方法はそれぞれ確認が必要です。

引越しして落ち着いてから住所変更を行いたい場合は、郵便局SingPost(シングポスト)へ行って、Redirect(転送)手続をしておきましょう。

1ヶ月SGD20+GST(約1,640円)、2ヶ月SGD30+GST(約2,460円)、それ以降は1ヶ月あたりSGD40+GST(約3,280円)がかかります。

海外住所への転送の場合は1ヶ月SGD45+GST(約3,690円)、2ヶ月SGD55+GST(約4,510円)、それ以降は1ヶ月あたりSGD65+GST(約5,330円)がかかります。

※GST:物品サービス税

ブロードバンドサービス

ブロードバンドサービスに関しては、新居にスタッフを呼んで設定してもらわなくてはならないことがほとんどなので、引越し前に手続きをしておくことをおすすめします。

私の場合は事前に連絡をして、引越しの当日に来てもらえるように予約をしていました。引越し業者と入れ違いで来てくれたブロードバンド会社のスタッフにすぐにWi-Fi設定をしてもらうことができたので、とても助かりました。

修理業者の手配

コンセント

新居の修理は、通常最初の1ヶ月は大家の費用で直してもらえますのであまり心配はいりません。しかし、旧居の不具合箇所は修理を余儀なくされることも多いので、引越しまでの間に修理を終わらせておく方がもめることも少ないです。

もちろん、エージェントを通して修理業者を依頼するのが安全策ではありますが、自分で手配して欲しいと言われた場合は、外部の修理工や修理会社を自ら調べて手配しなくてはなりません。

その際に、主にコンドミニアム(アパートの場合は要確認)では併設されているマネージメントオフィスを経由して修理工を紹介してもらうとあまり失敗がないです。

同じ居住区の別ユニットも修理した経験があることがほとんどなので、とてもスムーズに対応をしてくれます。

カーテンクリーニングとお掃除

カーテン

カーテンクリーニング

手配を忘れがちなのが退去前のカーテンクリーニングと退去後のお掃除サービスです。

カーテンクリーニングは、インターネット検索で毎回探しますが、Reward Laundry(リワード ランドリー)を何回か利用し満足のいくサービスだと感じました。

お問い合わせをすると、料金表を送ってくれるので、何社か価格比較してから決めると良いでしょう。また、インターネットで評価を検索しておくと比較的安心です。

会社を決めたらカーテンを取りに来てもらいます。料金はその場で計算してくれるので、全額をそこで支払うこともできますが、半額を先に払い、クリーニング完了後に残額を払うという方法を取っている会社もあります。

ちなみに料金は、2LDKに住んでいたころはSGD280(約23,000円)ほどでしたが、天井の高い3LDKのときにはSGD508(約41,730円)かかりました。

お掃除サービス

お掃除サービス会社はとてもたくさんあるのでインターネット検索をすると容易に探せます。

エージェントに頼むと一括で手配してくれることもありますが、退去後の引き渡しの際、床掃除はご自身で行うという方でも、汚れやすい水回りだけでも掃除業者に依頼しておくと良いです。

最近はClean Clean(クリーン クリーン)という日本人スタッフが行ってくれるお掃除サービスなどもありとても充実しています。

私は週に一回お掃除ヘルパーさんと契約をしているので、その延長で旧居と新居のお掃除も依頼できたので楽でした。

旧居を引き渡す際にも、綺麗に掃除がなされているだけで見栄えがよいですし、何よりももめ事を減らすことができるのでおすすめです。

まとめ

花

お引越しはやることも多くて家族に負担がかかりますが、何をしておけば良いのかをまとめておくと、とてもスムーズに引越しをすることができます。

旧居を綺麗に引き渡して、新居での生活を思う存分楽しめるように、下調べをしっかりして、早めに予定を立てておくようにしましょう。

また、修理やカーテンクリーニング、お掃除サービスなど、ご自身で手配した分に関してはきちんとレシート(領収書)を発行してもらうことを忘れないようにしましょう。

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記事を書いた人
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シンガポール在住の2児の母。大学でフランス文学と日本語教育を修了し、大学卒業後、新卒でシンガポールの日系デパートへ就職。出産に際し退職するが、添乗員の資格と幼児教育関連の資格を活かしライターとして活動中。

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