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アメリカで働くためにビザが必要!H-1Bビザ取得への道のり(費用・技能・時間)

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アメリカの道

「あくまで勉強するためだけにアメリカに滞在し、卒業したら本国に帰る」ことを前提にしたのが学生ビザです。原則、留学生としてアメリカに滞在している間は、働いてはいけないことになっています。

しかし卒業後もアメリカにそのまま住み続け、働きたいとしたら?就労ビザを取得しなくてはなりません。そうしないと、不法滞在者になってしまいますからね。

就労ビザにも、L-1ビザ(企業内転勤者ビザ)やP-3ビザ(芸術家または芸能人ビザ)、H-2Aビザ(季節農業労働者ビザ)などいろいろな種類があります。

その中の一つである、H-1Bビザ(特殊技能職ビザ)を私が取得した時の体験談を書いていきたいと思います。

※1ドル=約109円(2018年2月9日現在)

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アメリカで働くためのビザ、H-1Bビザとは?

コンピューター

H-1Bビザ(特殊技能職ビザ)とは、専門職に就くためのビザです。取得するには、職務が求める特定分野での学士、もしくはそれ以上か同等の資格を必要とします。

学士の資格とは、4年制大学を卒業しているということですね。もしこの学士がない場合は、実際にその分野で働いた経験2年間分が、大学生活1年分と換算されるようです。

つまり、学士がなくても8年間その分野で働いた経験があり、それを証明することができればH-1Bビザの申請ができるわけです。

H-1Bに当てはまる職種

H-1Bに当てはまる職種は、例えば

  • 公認会計士
  • 弁護士
  • 技士
  • 科学者
  • 建築士

などです。他にもさまざまな職種が当てはまります。私は「絵画の修復・制作者」という職務で申請をしました。

その場合、私に必要な資格は「美術大学の学士」もしくは「絵画修復師・制作者としての実務8年間の実績」。幸い日本で美術大学を出ていたので、申請するには問題ありませんでした。

アメリカのビザ取得、会社にビザサポートがあるかどうか

アメリカ

日系企業ならビザサポートが期待できる

日系企業に就職する場合は、ほぼ100%ビザのサポートがあります。「すでに働けるビザか、グリーンカード(永住者カード)を持っている人を募集」もありますが、新卒採用であればまずビザサポートは保証されているでしょう。

ローカル企業では?

難しいのは、ローカル会社で働く場合です。

社員にビザの保証をするということは、会社にも少なからずお金がかかるわけです。また、申請のために会社がサインすべき書類なども多く、アメリカ人を採用するよりはっきり言って面倒なんですね。

研修制度を利用して自分の特殊技能をアピール

しかしだからこその「特殊技能職ビザ」なのです。その分野で誰よりも、アメリカ人よりもいい仕事ができると証明できればいいんです。

大半の会社にはOPT(Optional Practical Training)という研修制度があります。これは学生ビザで滞在している学生が、専攻した分野と同じ職種で、企業での実地研修ができるプログラムです。

1年間の期限があり、その間にいかに自分が役に立つかをアピールして働き、企業がOPT終了後も働いてほしいと思ってくれれば、晴れて就労ビザの申請に動いてくれるというわけですね。

とにかく現場で経験し実績をつくってサポートにこぎつける

私は現地の大学を出ていないので、このOPTがありませんでした。学生ビザで渡米しましたが、専門学校だったのでOPT制度が適用されなかったのです。

そこで、学生ビザが切れる前から「無償で」、ある絵画修復スタジオで研修させてもらい実績を作りました。学生ビザの間はこの「無償で」が大事です。研修といえどもお金を受け取ってしまうと、違法になりますからね。

私の場合は面接に行った制作会社が、この絵画修復スタジオでの研修の経験や仕事内容、自身のポートフォリオを認めてくれて、ビザ申請の運びになりました。

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アメリカ、ビザ取得にかかる費用

ドル

そして「その分野での学士または経験」と「サポートしてくれる会社」がそろって、やっとビザを申請することができます。

自分で書類を揃えて申請することももちろんできます。しかしやっぱりここは失敗できないところですよね。ビザの申請は複雑です。失敗すれば、せっかくの努力が水の泡になってしまいます。

なのでビザの申請には弁護士を雇うのが一般的のようです。原則、会社が一切の費用を負担しなくてはなりませんが、自分で払わなくてはならないケースも結構あるようです。

どんな費用がかかるのか

申請自体にかかる費用は、

  • 申請費が$460(約5万円)
  • 米国労働者トレーニング料$1,500(約16万円)
  • 詐欺防止調査料$500(約6万円)

これだけでまず$2,010(約22万円)になります。

これにオプショナルで移民局特急申請料をつければさらに$1,225(約14万円)追加です。

ちなみに新規または雇用主変更の申請で、就労先である会社の社員が50名以上、またその社員の50%以上がH1BないしL1ビザ保持者である場合にのみ、国境保安法費用$4,000(約44万円)がかかる場合もあります。

(※2018年現在の費用です。これらの申請費用はよく変更になるので、必ず自分でお調べください)

最大で100万円ほどかかってしまう費用

もしこれらをすべて払わないといけないとすれば、合計$7,235(約80万円)になります。そしてさらに恐ろしいのが弁護士費用で、H-1Bビザ申請にかかる弁護士費用は約$2,500(約28万円)から$3,500(約38万円)となっています。

つまり、日本円にして約100万円ほどかかってしまうんです。会社としては、外国人を雇うためにこれだけのお金がかかるのです。雇う側も、やっぱりよほど役立つ人材でないとビザのサポートはしたくないというのもうなずけますね。

アメリカで働く、ビザ申請に必要な書類

書類

申請書の他に、申請者が用意しなくてはならない書類、会社が用意しなくてはならない書類があります。

申請者がそろえるものは、

  • 履歴書
  • パスポート
  • ビザスタンプ
  • 出入国記録カード
  • 卒業・成績証明書(英文)
  • 戸籍謄本

……などです。

会社がそろえるものは

  • 決算報告書
  • 会社の概要をまとめたもの(英文)

……などですね。

これに弁護士がレターをつけて申請するのです。弁護士の腕の見せどころはここで、いかに申請者が有能でこの会社に必要であるか、また専攻していた分野がいかにその職務と関連付いているかなどをアピールするレターを作成してくれます。

アメリカビザ取得後一時帰日しアメリカに戻る時に必要なもの

待合室

すべての必要書類を移民局へ送り、問題がなければ1〜2週間で受理書が届きます。この受理書には申請者の氏名と受理番号が記載されており、移民局のウェブサイトで申請状況の確認ができるようになります。

そしてすべての審査が通れば、やっと許可の通知が届き、晴れて働くことができるのです。

しかし休暇などで日本に帰国してアメリカに戻る時に、ビザスタンプというものが必要になります。そのために東京か大阪のアメリカ大使館へ面接に行かなくてはなりません。

ビザスタンプ意外や難易度高い面接、オンライン予約

オンラインで予約をし、必要書類をそろえて面接へ臨みます。この面接がなかなか曲者で、ちゃんとH-1Bを取得してすでに働いているにも関わらず、ここで引っかかってアメリカに戻れなくなったという話はめずらしくありません。

というのも、やはりH-1Bは「特殊技能職ビザ」であるが故に、結構うそをついて申請して通ってしまう人もいるので、面接官も厳しく取り締まっているようです。

うそをついて申請とは、例えば虚偽の実績を書いたり、知人に大げさすぎる推薦レターを書いてもらったりなどです。

ビザスタンプ面接、堂々と受けて立ちましょう

「世界的に有名な、雑誌にも取り上げられる建築士である」とか、「このプロジェクトに関わった一員である」など、具体的に盛ってしまう人も多いようです。

なので面接時に、面接官にその場でインターネットで名前を検索され、「世界的に有名なようだけど、まったく情報が出てこないね」と言われてビザスタンプをもらえなかった、なんていう話も聞いたことがあります。

面接官によっては最初から疑ってかかり、厳しい態度の方もいるようですが、自分にやましいことがなければまったく問題ないでしょう。

アメリカ、ビザの有効期限とその後

アメリカ

3年の有効期限、次なる方向も考えておきましょう

H-1Bの有効期限は3年です。その後一度更新することができ、最長6年間H-1Bを保持することができます。

その最長6年の間に、みんなそれぞれその後どうするかを決めなくてはならないのです。本国に戻って、アメリカでの就職経験を活かした仕事に就くか、このまままた違う種類のビザを取ってアメリカで働き続けるか。

次なる方向性、例えば

アメリカに残ると決めた人たちは、だいたいは永住権を取得しようとします。永住権は雇用ベースでも申請できるので、H-1Bで働いた6年間の実績を基に申請することができますね。

学士もあり、6年間就労ビザで働いた実績があれば申請資格は十分に満たしていると言えますが、この雇用ベースの永住権取得にはなかなか時間がかかるようで、早くても2年はかかると言われています。

私はH-1Bが切れる前にアメリカ人と結婚したので、婚姻ベースでの永住権取得となりました。

婚姻ベースでの永住権取得もかなり大変…

婚姻ベースでの永住権取得は簡単と思われがちですが、これもなかなか大変なプロセスがあります。

まずは市役所で結婚証明書を取得してから、健康診断を受け、さまざまなバックグラウンドチェックをして、さらに面接もあります。

永住権取得のための偽装結婚も多発しているため、非常に厳しい面接です。

婚姻ベースでの永住権取得の面接

銀行の合同口座のコピーや二人で行った旅行の写真など、本当のカップルであることを証明する物を持参しなくてはならなかったり、「一緒に住んでいる家のベッドルームの壁の色は?」「去年の誕生日にもらったプレゼントは?」など別々に聞かれて、お互いの答えが合っているかを確かめられたりします。

基本最初から疑ってかかっての面接なので、本来結婚は祝福されるべきものなのに…と非常に気分の悪い思いをしなくてはなりません。しかし結婚証明書を取得してから永住権を得るまでは、だいたい2カ月と早いです。

まとめ〜大変と思うことにチャレンジすることが自信に

アメリカでビザを取って働くというのは、やっぱりなかなか大変なことです。時間もお金もかかります。それは自分だけではなく、ビザサポートをしてくれる会社にとってもです。

そんな背景があって、これらを乗り越えると、それがさらに自信につながって仕事も頑張れると思います。

アメリカで働くことは、やっぱり日本で働くのとは違った良さもたくさんありますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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