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アメリカで働くためにはビザが必要!H-1Bビザ取得への道のり(技能・費用・書類など)

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アメリカの道

アメリカに滞在する日本人は多いですが、留学生なら原則、働くことはできません。学生ビザは、勉強のために滞在し卒業したら本国に帰ることを前提にしているからです。

しかし、卒業後もアメリカにそのまま住み続け、働きたいとしたら?就労ビザを取得しなくてはなりません。でないと、不法滞在者になってしまいます。

就労ビザにも、L-1ビザ(企業内転勤者ビザ)やP-3ビザ(芸術家または芸能人ビザ)、H-2Aビザ(季節農業労働者ビザ)などいろいろな種類があります。

その中の一つであるH-1Bビザ(特殊技能職ビザ)を私が取得したときの体験談をご紹介していきたいと思います。

※この記事は筆者の体験に基づいています。最新情報は大使館ホームページなどをご参照ください。

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アメリカで働くためのH-1Bビザとは?

コンピューター

H-1Bビザ(特殊技能職ビザ)は、専門職に就くためのビザです。取得するには、職務が求める特定分野での学士、もしくはそれ以上か同等の資格を必要とします。

学士の資格とは、4年制大学を卒業しているということですね。もしこの学士がない場合は、実際にその分野で働いた経験2年間分が大学生活1年分と換算されるようです。

つまり、学士がなくても8年間その分野で働いた経験があり、それを証明することができればH-1Bビザの申請ができるわけです。

H-1Bに当てはまる職種

例えば、

  • 公認会計士
  • 弁護士
  • 技士
  • 科学者
  • 建築士

などの職種がH-1Bに当てはまります。

他にもさまざまな職種が該当し、私は「絵画の修復・制作者」という職務で申請しました。必要な資格は「美術大学の学士」もしくは「絵画修復師・制作者としての実務8年間の実績」。幸い日本で美術大学を出ていたので、申請するには問題ありませんでした。

アメリカでの就労先にビザサポートがあるかどうかが重要

アメリカ

日系企業に就職するなら、ほぼ100%ビザのサポートがあります。「働けるビザかグリーンカード(永住者カード)をすでに持っている人」を募集している場合もありますが、新卒採用であればまずビザサポートは保証されているでしょう。

難しいのは、アメリカ企業で働く場合です。

社員にビザの保証をするということは、会社にも少なからずお金がかかるわけです。また、申請のために会社がサインすべき書類なども多く、アメリカ人を採用するよりはっきり言って面倒なんですね。

学生なら研修制度を利用して技能をアピール

しかし、だからこその「特殊技能職ビザ」なのです。その分野で誰よりも、アメリカ人よりもいい仕事ができると証明できればいいんです。

大半の会社にはOPT(Optional Practical Training)という研修制度があります。これは学生ビザで滞在している学生が、専攻した分野と同じ職種で企業での実地研修ができるプログラムです。

1年間という限られた期間内で、いかに自分が役に立つかをアピールしながら働き、企業がOPT終了後も働いてほしいと思ってくれれば、晴れて就労ビザの申請に動いてくれるというわけです。

無償研修で実績を作りサポートにこぎつける

私は現地の大学を出ていないので、このOPTを利用できませんでした。学生ビザで渡米しましたが、専門学校だったのでOPT制度が適用されなかったのです。

そこで、学生ビザが切れる前から「無償で」ある絵画修復スタジオで研修させてもらい、実績を作りました。学生ビザの間はこの「無償で」が大事です。研修といえどもお金を受け取ってしまうと違法になります

私の場合は、面接に行った制作会社がこの絵画修復スタジオでの研修の経験や仕事内容、ポートフォリオを認めてくれて、ビザ申請の運びになりました。

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アメリカH-1Bビザ取得にかかる費用

ドル

「その分野での学士または経験」と「サポートしてくれる会社」がそろって、やっとビザを申請することができます。

自分で書類をそろえて申請することももちろんできますが、やっぱりここは失敗できないところですよね。ビザの申請は複雑です。失敗すれば、せっかくの努力が水の泡になってしまいます。

そのため、ビザの申請には弁護士を雇うのが一般的なようです。原則、会社が一切の費用を負担しなくてはなりませんが、自分で払わなくてはならないケースも結構あるようです。

どんな費用がかかるのか

申請自体にかかる費用は、

  • 申請費:460ドル(約5万円)
  • 米国労働者トレーニング料:1,500ドル(約16万円)
  • 詐欺防止調査料:500ドル(約5万円)

これだけでまず2,010ドル(約22万円)になります。これにオプショナルで移民局特急申請料をつければ、さらに1,225ドル(約13万円)追加です。

なお、新規または雇用主変更の申請で、就労先である会社の社員が50名以上、またその社員の50%以上がH-1BないしL-1ビザ保持者である場合にのみ、国境保安法費用4,000ドル(約44万円)がかかることがあります。

最大で100万円ほどかかってしまう可能性

もし、これらをすべて払わないといけないとすれば合計7,235ドル(約80万円)になります。さらに恐ろしいのが弁護士費用で、H-1Bビザ申請にかかる弁護士費用は約2,500~3,500ドル(約28万~38万円)となっています。

つまり、日本円にして約100万円ほどかかってしまうんです。会社としては、外国人を雇うためにこれだけのお金がかかるのです。やはり、よほど役立つ人材でないとビザのサポートはしたくないというのもうなずけますね。

※1ドル=約109円(2018年2月9日現在)
※これらの申請費用はよく変更になるので、必ず最新情報をお調べください。

アメリカH-1Bビザ申請に必要な書類

書類

申請書の他に、申請者が用意しなくてはならない書類、会社が用意しなくてはならない書類があります。

申請者がそろえるものは、

  • 履歴書
  • パスポート
  • ビザスタンプ
  • 出入国記録カード
  • 卒業・成績証明書(英語)
  • 戸籍謄本

などです。

会社がそろえるものは、

  • 決算報告書
  • 会社の概要をまとめたもの(英語)

などです。

これに弁護士がレターをつけて申請します。弁護士の腕の見せどころはここで、いかに申請者が有能でこの会社に必要であるか、また専攻していた分野がいかにその職務と関連付いているかなどをアピールするレターを作成してくれます。

書類が整えば申請、ビザ発給を待つ

すべての必要書類を移民局へ送り、問題がなければ1〜2週間で受理書が届きます。この受理書には申請者の氏名と受理番号が記載されており、移民局のウェブサイトで申請状況の確認ができます。

そして、すべての審査に通ればやっと許可の通知が届き、晴れて働くことができるのです。

アメリカH-1Bビザ取得後、一時帰国する際の注意点

待合室

H-1Bビザを取得後に休暇などで日本に帰国しアメリカに戻る際は、ビザスタンプというものが必要になります。そのため、東京か大阪のアメリカ大使館へ面接に行かなくてはなりません。

面接はオンラインで予約し、必要書類をそろえて臨みます。この面接がなかなか曲者で、ちゃんとビザを取得してすでに働いているにも関わらず、ここで引っかかってアメリカに戻れなくなったという話はめずらしくありません。

というのも、やはりH-1Bは「特殊技能職ビザ」であるが故に結構うそをついて申請し通ってしまう人もいるので、面接官も厳しく取り締まっているようです。

やましいことがないなら堂々と

うそをついて申請とは、例えば虚偽の実績を書いたり、知人に大げさすぎる推薦レターを書いてもらったりするなどです。「世界的に有名な、雑誌にも取り上げられる建築士である」とか「このプロジェクトに関わった一員である」など、具体的に盛ってしまう人も多いようです。

そのため、面接時にその場でインターネットで名前を検索され「世界的に有名なようだけどまったく情報が出てこないね」と言われてビザスタンプをもらえなかった、なんていう話も聞いたことがあります。

面接官によっては最初から疑ってかかり、厳しい態度を示したりするようですが、やましいことがなければまったく問題ないでしょう。

アメリカH-1Bビザの有効期間とその後(永住権)

アメリカ

H-1Bビザの有効期間は3年です。その後、一度更新することができ、最長6年間H-1Bを保持することができます

逆に言えば、その6年の間にそれぞれその後どうするかを決めなくてはならないのです。本国に戻りアメリカでの就職経験を活かした仕事に就くのか、そのまままた違う種類のビザを取ってアメリカで働き続けるのか……。

アメリカに残るなら次に目指すのは永住権取得

アメリカに残ると決めた人たちは、だいたい永住権を取得しようとします。永住権は雇用ベースでも申請できるので、H-1Bで働いた6年間の実績を基に申請することが可能です。

学士もあり、6年間就労ビザで働いた実績があれば申請資格は十分に満たしていると言えますが、この雇用ベースでの永住権取得にはなかなか時間がかかるようで、早くても2年と言われています。

私はH-1Bが切れる前にアメリカ人と結婚したので、婚姻ベースでの永住権取得となりました。婚姻ベースでの永住権取得は簡単と思われがちですが、これもなかなか大変なプロセスがあります。

偽装結婚を疑う厳しい審査

まずは市役所で結婚証明書を取得してから健康診断を受け、さまざまなバックグラウンドチェック、さらに面接もあります。永住権取得のための偽装結婚も多発しているため、非常に厳しい面接です。

銀行の合同口座のコピーや2人で行った旅行の写真など、本当のカップルであることを証明する物を持参しなくてはならなかったり、「一緒に住んでいる家のベッドルームの壁の色は?」「去年の誕生日にもらったプレゼントは?」など別々に聞かれて、お互いの答えが合っているかを確かめられたりします。

たいていの場合、最初から疑ってかかっての面接なので、本来結婚は祝福されるべきものなのに……と、非常に気分の悪い思いをしなくてはなりません。

しかし、結婚証明書を取得してから永住権を得るまではだいたい2カ月と早いです。

まとめ〜ハードルを乗り越えることが自信に

アメリカでビザを取って働くというのは、やっぱりなかなか大変なことです。時間もお金もかかります。自分にとってだけでなく、ビザサポートをしてくれる会社にとってもです。

でも、そんな状況でハードルを乗り越えると、それがさらに自信につながって仕事も頑張れると思います。

アメリカで働くことには、やはり日本で働くのとは違った良さもたくさんあります。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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Guanxi [グアンシー] 編集部
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