海外で仕事を探すとき、外国人にも比較的ハードルが低いのが飲食業です。
ニュージーランドでも今や日本食は大人気で、ショッピングモールのフードコートなどにもたいてい一軒はお寿司を売っているお店があり、日本人が働いていることが多いです。
でも、せっかく海外で働くなら、その国の料理を出すレストランの方がいいと思いませんか?
ここでは、お寿司屋さんでも日本食屋さんでもない、ニュージーランド料理を中心としたレストランでのお仕事事情をご紹介します。
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ニュージーランドのレストランでの職種
レストランやカフェは、ニュージーランドの大きめの街だとそこら中にあります。そして、たくさんのレストランでスタッフの募集をしています。
探し方としては、求人検索サイト(Trademeやseekなど)を使う、お店に直接コンタクトを取る、実際に訪問して履歴書を渡す、人から紹介してもらうなど色々ありますが、レストランで募集している仕事にはどんなものがあるのでしょうか。
まずは、一般的なレストランでの職種とポジションをご紹介します。
キッチンスタッフ
一般的なレストランでは、キッチンスタッフはポジションや役割が一人一人きちんと決まっており、上下関係があります。
上の立場の人から順に見ていきます。
- Head chef(ヘッド・シェフ):料理長。キッチンで一番偉い人。オーナーが兼任しているところもあり。
- Sous chef(スー・シェフ):料理長に次ぐ二番手のシェフ。料理長が不在の時などはこの人がボス。上にSenior(シニア)やJunior(ジュニア)がつくこともあり。Seniorの方が上。
- Chef de patie(シェフ・デ・パティ):三番目のシェフ。
- Commi chef(コミ・シェフ):四番目シェフ。
- Trainee chef(トレイニー・シェフ):見習いシェフ。シェフの勉強中の人。
- Kitchen hand(キッチン・ハンド):皿洗いやキッチンの清掃など雑用係。料理はしない。
レストランによっては、Head chefの上にExective chef(エグゼクティブ ・シェフ)がいて、実際に料理は作らないもののメニュー管理やスタッフ管理を行なっていたりすることもあります。
大きなレストランになるほど、多くのポジションに分かれています。Commi chef 以上は資格、もしくは経験や資質が求められます。
経験も資格もない場合はKitchen handから入ることが多いです。でも、やる気と頑張りと資質があれば、Kitchen handから入った人でも、上に行けるチャンスは十分にあります。
ただし、いくら皿洗いでも、英語が多少理解できスタッフ同士でコミュケーションが取れないと雇ってもらえないことが多いです。
その他のキッチンスタッフポジション
上記以外に、
- Breakfast chef(ブレックファースト・シェフ):朝食だけを担当するシェフ。
- Kitchen assistant(キッチン・アシスタント):役割や仕事内容は場所による。
- Pastry chef(ペイストリー・シェフ):マフィンやパンなど主にベイキングを担当する人。
など、特別なポジションがあるレストランもあります。
フロントスタッフ
レストランの表舞台で接客し、料理やドリンクを運ぶ人たちのことです。スタッフ同士の他にもお客様とコミュケーションを取らなければならないので、英語力は必須です。
- General manager(ジェネラル・マネージャー): オーナーが兼任していることもあり。場所によっては料理長より偉いこともあるレストランの総指揮官。
- Restaurant manager(レストラン・マネージャー):General managerに次ぐ偉い人。General managerがいないときはこの人が長。
- Duty manager(デューティー・マネージャー):ニュージーランドでは、アルコールを売る場所にはこの資格所有者が最低1人は必要で、この人の名前は常にお店のみんなが見えるところに掲示。Restaurant manager はたいていこの資格を持っており、その他にも何人かが持っていることも。
- Waitress/Waiter(ウエイトレス/ウエイター):接客をする人。
カフェだと、この他にBarista(バリスタ)がいて、専門職として募集がされていたりします。ニュージーランドのレストランやカフェでは、エスプレッソマシーンでコーヒー各種が一通り作れることが重要視されることが多いです。また、レストランにもよりますが、ワインやビールなどのアルコールの知識も求められることがあります。
ニュージーランドのレストランの給料事情
仕事をする上で一番気になるのは「どのくらいお給料がもらえるのか?」ということでしょう。
ポジションが上の方になると、資格や経験、レストランの規模によっても全然違うようなので、ここでは詳しく書けません。
東京よりも高い最低賃金
資格や経験がない人でもなりやすいと思われるKitchen handやWaitress/Waiter に関して言えば、大体は最低賃金スタートです。しかし、ニュージーランドは政府の方針で最低賃金は日本と比べて高いんです。
2017年2月現在、時給15.25ニュージーランドドル(約1,240円)、4月にはまた50セント上がって15.75ニュージーランドドル(約1,280円)になるそうです。
これに対し、東京の最低賃金は932円です。
(東京労働局: http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/より)
そのため、ある程度の時間働ければ、1人暮らしならやっていけると思います。
※1NZドル=約81円(2017年3月)
週払いが多くボーナスはなし
支払いは週ごとの職場が多いようですが、隔週のところもあります。月払いのところは稀です。銀行振込で、特に銀行の指定はされません。
ボーナスは下のポジションだと出ないところが多いと思いますが、レストランによってはお客様からもらったチップをみんなで分けたりします。
なお、住宅手当や交通費を出してくれるところは少ないようです。
ニュージーランドのレストランで働く魅力
- 料理や接客を通してニュージーランドの文化や語学を学べるチャンスがたくさんある。
- キッチンでもフロントスタッフでも1人で働くことはほとんどないはずなので、現地や外国人の友達ができる。
- やる気と資質があればポジション昇格を狙えるチャンスも広がり、その後滞在できるビザを取りやすくなる。
- どの街に行ってもレストランやカフェがあるので、経験を積めば移動しても仕事が見つかりやすい。
おいしいまかない料理が無料、または安価
上で挙げた以外に、まかない食があるのもレストランで働くことの利点です。
以前は余った食材などでまかない料理を作ってくれるところも多かったのですが、最近ではお店のメニューにあるものを低価格で提供するレストランが増えているようです。
お財布の中身は厳しくてもおいしいものが食べたい!という人にはうれしい特典だと思います。
ニュージーランドのレストランで働く大変さ
- ある程度英語ができないとコミュニケーションが取れない。
- 忙しい時間帯があるので、それに慣れるまでは苦労する。
- おいしいまかないを食べすぎると体重管理ができない。
- レストランによっては遅い時間帯まで働かなくてはいけない。
わからないことは素直に聞いてみる
どの仕事でも、コミュニケーション力は大事です。しかし、専門用語や普段使わないような言葉を最初から知らないのは当然、その場で学べば大丈夫です。
彼らもあなたが日本から来ていることは十分わかっているため、最初からある知識ではなく、「人の話を聞いて謙虚に学ぶ姿勢」に注目していることが多いです。
わからないことは、恥ずかしがらずに聞くこと。いいんです、外国人なんですから。
知らないことだらけだと思って落ち込まずに、堂々と、興味津々で彼らの話を聞いていればきっとわかるようになり、面白くなってくるはずです。
そしてそのうち、彼らは知らないけれどもあなたは知っていることを教えてあげられるようにもなると思いますよ。
まとめ~頑張り次第でチャンスは得られる
料理はその国の文化の大きな一部。せっかく海外で働くなら、その文化に触れられる仕事の方がいいですよね。
最初は下っ端でも仕方ありませんが勉強できる機会はたくさんあり、これまでに培った料理のスキルがあるのなら、それを現地のプロのシェフたちに見せるチャンスもあります。
頑張り次第では、あなたが現地で開発したメニューがレストランのスペシャルボードを飾る日が来るかもしれません。
楽しく、美味しいニュージーランド生活を送れるよう頑張ってくださいね。
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