アメリカの年間休日は?勤務時間や有給休暇、残業などを解説

ビジネス アメリカで働く

日本人が抱くアメリカ人のイメージとして、長時間労働せずに成果や効率を追い求めるというものがあると思いますが、実際のところはどうでしょうか?

アメリカで会社員として働く私は、アメリカと日本のサラリーマンを比較して「どちらが働き過ぎ?」などと問題提起されたこともありました。経済大国アメリカで働く人々はいつ、どのようなタイミングで休暇を取っているのでしょうか。

アメリカの勤務時間と休暇について、私の例をもとにご紹介します。

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アメリカの定時は何時から何時まで?残業代は出る?

業務時間

アメリカの勤務時間は、1日当たり8時間、週5日勤務で週40時間と決まっています。私の勤める会社では午前9時から午後6時までとなっていますが、企業によっては午前8時から午後5時までの勤務時間もあるようです。

アメリカではワーク・ライフ・バランスの取り組みが進んでいて、1日当たり8時間、1週間で40時間勤務していれば、自由に働く時間を設定することができます

もちろん、時間設定する際は部署のマネージャーの承認が必要となります。

アメリカ人は基本的に朝が早い傾向があり、早い人で午前6時に出社し、午後3時に退社する人もいます。午後3時もしくは4時に退社すれば、家族との時間も確保でき、バランスの取れた生活ができます。

残業代が出るのは時間を管理される勤務者のみ

定時時間を超えての勤務は残業(Over Time)となり、残業代が加算されますが、対象者は一般職のノン・エグゼンプトで、所定勤務時間などの時間管理の規定が適用される勤務者のみとなります。

マネージャー以上の管理職や専門職の人はエグゼンプトとなり、時間管理の規定が適用されない勤務者と見なされるため残業代は支給されません。

アメリカで働くと祝日・年間休日は何日ある?

休暇のマリンスポーツ

私が勤める会社では、2017年の年間休日は112日となっています。祝日の8日と土日の104日を足して112となります。アメリカの祝日は日本と比較すると半分程度と少ないです。

地域によっては、国で決められた祝日以外の日(Martin Luther King Jr Day等)も祝日として祝いますが、それを加えても年間祝日日数は10日程度です。

以下は私が勤める会社の2017年の祝日です。

  • New Years Day (1月2日、月曜日 )
  • Memorial Day(5月29日、月曜日 )
  • Independence Day(7月4日、火曜日 )
  • Labor Day(9月4日、月曜日 )
  • Thanksgiving Day(11月23日、木曜日 )
  • Day After Thanksgiving (11月24日、金曜日 )
  • Christmas Eve(12月22日、金曜日 )
  • Christmas Day(12月25日、月曜日 )

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アメリカで働くと有給休暇は何日ある?

アメリカでは基本的に2種類の有給休暇があり、バケーション休暇と病欠休暇に分かれます

バケーション休暇は、勤務歴の長い人には年間通して20日間与えられます。勤務歴の基準は企業によって異なりますが、私が働く会社では勤続5年になると年間20日の休暇が発生します。

また、病欠休暇は10日間です。

これらに加えてFloating Holidayと呼ばれる休暇も数日与えられます。アメリカでは地域や宗教によって祝日が違うことがあり、その日に休みたいときはFloating Holidayを使って休むことが許されています。

日数は企業によって違いますが、私が勤める会社ではFloating Holidayは年間8日となっています。

アメリカのバケーションはいつ、どれぐらい?過ごし方は?

家族

日本と比較すると、アメリカはバケーションを取得しやすい環境と言えます。6月から8月は学校が夏休みになることもあり、多くの人がこの期間にバケーションを取得します。

取得期間はおおよそ1~2週間程度です。人によっては2~3週間取得する人もいます。年間通して、この時期が一番長く休みを取れる時期と言えます。

アメリカ人は家族旅行、外国人は帰省

私のアメリカ人の同僚は、基本的に家族で旅行に出かけるというパターンが多いのですが、6月から8月の期間で人気の行き先が国立公園です。

全米には2017年10月現在59か所の国立公園があり、そのうち私の住むカリフォルニア州には9つの国立公園があります。

有名どころでは、ヨセミテ国立公園。ロサンゼルスから北東に向かって車で4~5時間かかりますが、大型のキャンピングカーに乗った家族連れをよく見かけます。

一方、日本人やアジア各国出身者は自国に帰省するのが一般的です。

まとめ~仕事の成果も生活の質も追求

私も以前は、アメリカ人は仕事をあまりしないでよく休むというイメージがありましたが、実際に一緒に働いてみて感じるのは、非常に勤勉で成果をとことん追求する国民性だということです。

バケーションとして長期休暇を取りやすい環境であるのも、生活の質を高めることで仕事の効率を上げ、自身の目標に向かって精一杯努力するためと言えるでしょう。

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