東アジアの金融センター香港。日本に旅行に行ったことのある香港人は、口をそろえて日本が清潔だった、キレイだったといいます。それでは香港が汚いかというと、、、どうでしょう?
衛生観念はあるのですが、何か少しずれてるように思います、、、今回はそんな香港の不思議な衛生観念についてご紹介します。
衛生観念といえばトイレ
女性にとってトイレの問題は一大事です。
Q.さて、香港のトイレはきれいなのでしょうか?
A.きれいなところはきれいだけど、汚いところは汚い。
当たり前の回答ですみません。ホテルやビルのトイレ、そして公衆トイレも掃除おばさんがいるので、定時には清掃が行われています。しかし、使い方に少し問題があり、掃除のしかたにも問題があります。
香港では女性トイレなのに便座は上がっている
香港に初めて来た女性が、香港のトイレに入ってまず驚くのは、「え?ここ女子トイレよね?男子トイレとまちがったかしら?」ということです。
なぜなら、座る部分の便座が上がっているからです。女性がトイレを使う場合、便座を上げる必要はまずありませんが、なぜか香港のトイレに行くと、便座が上がっているのです。
便座には座らない
その理由は至ってシンプルな理由です。香港人はみな「座って用を足さない」からです。つまり、中腰で便座に座らずに用を足すか、あるいは、上にあがってまたいで用を足すか、どちらかです。
その証拠に、便座が上がっているだけでなく、そこに靴跡がついてる場合も多々あります。
便座に座らない理由
なぜ「座って用を足さない」のでしょうか。その理由を香港人女性に聞くと、「前の人がどうやって使ったかわからないから、汚い、触れたくない」という答え返ってきます。
みながきれいに使うようにすれば、みな座って用を足せるようになると思うのですが、そうもいかないようです。
同じ雑巾で全ての場所を拭く
掃除の仕方なのですが、いろんな場所を同じ雑巾で拭きまくります。掃除をしているのですが、上拭き、下拭き関係ないので、それを見てしまうとなんだか、どこにも触れたくなくなります。香港のトイレ掃除の場面はできれば見ないほうがいいかもしれません。
同じ雑巾で拭くというと、香港に来てカルチャーショックだったのは、上と下の区別がない、ということです。例えば日本だと、テーブルの上を拭くのはふきんで、テーブルの下、つまり床を拭くときは雑巾ですよね。
でも、香港人は同じふきんで拭いてしまったりします。「一緒にしてはいけないもの」の区別が日本と比べると非常にゆるいです。台拭きでテーブルを拭いてもらうと、見た目がきれいになりますが、実際はそんなに清潔ではありません。
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「マイタオル」が香港人の必須アイテム
これは外では見られないので、旅行に来ただけでは目にするチャンスがないかもしれませんが、香港人の家に招待されたらぜひ注目してみてください。
お手洗いを借りると、中には灰色のふきんのようなものが、家族の人数分ぶらさがっています。これはなに?と思うような灰色のふきんです。
自分タオルしか使わないのが香港流
実はこれは、香港人の「マイタオル」なのです。香港人の洗顔方法は、なぜかタオルを濡らしてそれを顔にごしごしあてて洗うという方法なのです。若い女性などは、洗顔フォームなどを使うときもありますが、でもやはり、この「濡れタオルでごしごし」スタイルが香港式洗顔。
そして顔を洗ったあとは、軽くしぼってまたそこに掛けておきます。なので、タオルは灰色にくすんで、ふきんのように見えるのです。香港人は旅行に行くときにも、必ずこの灰色のふきんをビニール袋に入れて持参します。
旅行に行くときぐらい、新しいタオルを使えばいいんじゃ、と思いますが、「マイタオル」じゃないとだめらしいです。
他人のタオルはNG
香港人が家に遊びに来て、「すごく汗をかいたので顔を洗いたい」と言うので、「そこにあるタオルは全部洗ってきれいなものだから、自由に使ってね」と言うと、「いやだ」と言われ、なんとティッシュペーパーで顔を拭いた、ということがありました。
タオルを共用するというのが、彼らからすると許せないことらしいです。
まとめ
最近では、それまではいい加減だった香港人の衛生観念に大幅な改善がみられました。テレビやラジオからは毎日手洗いや消毒を励行するCMが流れています。おかげで、なんでもかんでも漂白剤で消毒するようになりました。
エレベーターの階数ボタンや、エスカレーターの手すりには、「何時間ごとに消毒しています」という表示がついています。それよりも、トイレに座って用を足してほしいなぁ、マイタオルを漂白してほしいなぁと思うこともしばしばです。
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