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ニューヨークでアパレル販売の仕事をして分かったニューヨーカーの働き方

ニューヨーク

私はニューヨークのローカルデザイナーのもとで、アパレルショップのセールススタッフ兼デザイナーアシスタントとしてアメリカ人と一緒に働いています。

ニューヨークで働き始めてもうすぐ3年目になりますが、いまだにアメリカ人との考え方の違いに戸惑うことがあります。

1年目は職場環境に慣れず孤立することもありました。しかし最近では、日本の常識や習慣とは異なるニューヨーカーの働き方も悪くないと思うようになってきました。

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ニューヨーカーは時間とお金にシビア

コイン

ニューヨーカーは勤務時間内はしっかり働きますが、終業時刻になると早々と帰っていきます。

勤務時間以外はお金が出ない限り働かないという考えです。残業の場合には残業代をしっかり請求し、給料と仕事量が見合っていないと思えばはっきり給料交渉します。

これは今考えてみれば当たり前のことですが、ニューヨークに来た当初はとても驚きました。

日本で働いていた頃は、よくサービス残業していました。仕事が終わらないのは自分のせいで、サービス残業は当たり前だと思っていました。

残業は生産性が「低い」証

この話をアメリカ人の同僚にしたところ、「残業しているということは、生産性が低い働き方をしてるってことでしょ?」とあっさり言われたことがあります。

確かに、日本にいた時の私は終わらなかったら残業すればいいやと思っていて、時間内に終われるようなスピードで仕事をしていませんでした。

しかし、アメリカ人からしてみれば、給料とは勤務時間内で成果を出すことを前提とするもの。それ以外の条件が発生するなら、それに見合う給料を交渉するのが当然の権利なんです。

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ニューヨークでは実績重視、年齢は関係ない

人々

日本では、職場で相手の年齢を尋ねることはよくあることです。

しかし、ニューヨークの私の職場ではスタッフ同士の会話で年齢が話題になることはあまりなく、そもそも年齢を気にする人がいません。年齢を知ったところでどうなるの?という考え方のようで、私も2年目までスタッフの年齢を知りませんでした。

経験や実績で評価

重視されるのは、年齢よりもその人自身のバックグラウンドです。今までどんな仕事をしてきたのかなどの経験をもとに評価します。

販売職の場合は特に、年齢に関係なく成績を上げた人から昇進します。会社の売上に貢献するスタッフなら、どんなに若くても上のポジションに就くことができます。年齢よりも実績重視の世界です。

ニューヨークでは年齢に関わらず、可能性がある社員にチャンスを与える方針の会社が多いと思います。

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ニューヨークのセールススタッフはお客様と対等の関係

これは職業によると思いますが、特にアパレルなどの販売業の接客は日本の接客と比べるととてもカジュアルです。カジュアルといっても、なれなれしいわけではありません。スタッフの立場をわきまえながらも、距離が近く感じるような自然な接客です。

これは国民性だと思います。アメリカ人は本当に話上手な上、とても人なつっこい人が多いです。

スモールトークの重要性

それに比べて私は、アメリカでは当たり前のスモールトーク(雑談、世間話)がとても苦手でした。日本でも販売員として働いた経験があり、日本のマニュアル通りの提案や接客をしていたので、どの程度つっこんで話すべきかの線引きがわからず、慣れるまでに時間がかかりました。

でも、いったんスモールトークができるようになると、こちらから話し出さなくてもお客様はどんどん会話を続けていきます。それからは、まるで友達かのように「ちょっと近くに来たから」と世間話をしたくて来店する常連客もいるほどです。

時には毅然とした態度が必要

ニューヨークでは日本のように「お客様は神様」のような扱いはしません。まったく理にかなわないことを言ってくるお客様も多く、下手(したて)に出ると訴えられることだってあるのです。

日本ではクレームに対して「マネージャーに聞いてみます」とかわすケースが多かったのですが、ニューヨークでは現場で働いているスタッフがしっかり対応しなくてはいけません

お客様だとしても、できることとできないことをはっきり伝えなさいと入社当時に厳しく教えられました。また、お客様も私たちがはっきりノーと言えばわかってくれます。中途半端に返事をするから、無理なことを言ってくるのです。

ニューヨークでは職場が合わないと分かれば速攻転職

通路

日本人ほど会社に忠誠心を持って働く人種はいないのではないかと私は思います。

ニューヨークではスタッフの入れ替わりがとても速いです。というのも、日本の「石の上にも3年」のように、少し嫌なことがあってもまずは続けてみようという習慣がないからです。

アメリカ人は切り替えが早いと思います。仕事内容が自分に合っていなかったり、上司や職場環境が合わないと思えばすぐに辞めてしまいます。一緒に働いた人で早い人は1日で辞めました。

アメリカ人には、多種多彩な職歴を持った人が多いです。むだに時間を過ごすよりも早いうちに見切りをつけて新しい場所に行った方が効率的、というシンプルな考え方があるようです。

ミスからの切り替えも早い

そして、仕事でミスをしたとしてもいちいち落ち込まず、「次は気をつけます」とすぐ切り替えます。ボスもその時はミスに対して怒りますが、絶対に引きずることはありません。怒った3秒後には普段の笑顔に戻っています

私はどちらかというと、自分のミスに対して考え込んでしまうタイプです。ボスから「後悔に時間を使わないで、今からできることに時間を費やしなさい」とよく言われていました。

ニューヨーカーはいつでもコーヒーを飲んでいる

コーヒー

お客様の前での飲食は日本ではありえないことだと思います。でも、ニューヨークではどこに行ってもスタッフがコーヒーを飲んでいます。信じられないかもしれませんが、銀行で働くスタッフでさえも仕事中にコーヒーを飲んでいることがあります。

朝の目覚めに1杯。仕事前に1杯。仕事が一段落すれば1杯。 それが習慣になっているコーヒー中毒のニューヨーカー。

ボスのコーヒーを買うのも仕事のひとつ

まるで映画のようですが、私の初日の仕事はボスとスタッフと自分のコーヒーを買ってくることでした。それくらいニューヨーカーにとってコーヒーは仕事を乗り切るための必需ドリンクなのです。

また、休憩時間に自分がコーヒーを買いに行く場合、ボスやスタッフにコーヒーが必要かどうか聞くことはニューヨーカーにとってマナーの一つです。

まとめ〜自分らしさを大切にする働き方

ニューヨーク

私は、日本人の仕事に対する勤勉で真面目な姿勢に誇りを感じています。それが世界からリスペクトされる理由だと思います。

一方で、ニューヨークに来て、上下関係問わず言いたいことははっきりと相手に伝える姿勢、お金と時間は限られているという考え方は、自分に大きな影響を与えました。

日本の良さとニューヨークの良さを比較することはできません。でも、自分らしさ出せるニューヨークの働き方が私には合っていると思っています。

もし日本での仕事を窮屈に感じているのであれば、海外に出て自分なりの働き方を探してみるのもいいかもしれません。

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この記事を書いた人

アメリカ・ニューヨーク在住。ニューヨークのブティックで4年ほど働いています。

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