ライプツィヒの動物園は1878年開業の歴史ある広大な動物園です。
一時期人気が落ちたものの、近年になり、大改築をして巨大な温室や水族館などが出来た事や、元来の「檻に閉じ込められた動物園」から半サファリパークのような、動物が主体の動物園に方向転換したことにより、再び人気を博し、年間を通して多くの観光客を魅了しています。
今回は子供向けテレビ番組でも知られるライプツィヒ動物園の様子をご案内をします。
ライプツィヒ動物園へのアクセス
ライプツィヒ動物園は市内のど真ん中にあります。中央駅からも歩いていける距離ですが、東京ドーム6個分という広大な動物園をこれから散策することになるので、トラムを使うことをおすすめします。
中央駅から12番で2駅目であるZoo駅が動物園入り口です。ライプツィヒのトラムは4駅まで”短距離チケット”が利用できるので、片道1ユーロ90セントです。
ライプツィヒ動物園の入園料
ライプツィヒ動物園の入園料は、季節により異なります。夏シーズンは、3月21日から10月31日の間で、入園料は以下の通りです。
夏シーズン
- 大人:21ユーロ
- 子供(6歳から16歳):13ユーロ
- 家族(両親、または祖父母とその子供):51ユーロ
家族チケットの場合は、子供の数は問われませんが、大人は2人までです。
冬シーズンは1月11日から3月20日までで少し安くなります。
冬シーズン
- 大人:17ユーロ
- 子供(6歳から16歳):10ユーロ
- 家族(両親、または祖父母とその子供):41ユーロ
お得な年間パスも発行しています。
年間パス
- 大人:76ユーロ
- 子供(6歳から16歳):48ユーロ
- 家族(両親、または祖父母とその子供):196ユーロ
※1ユーロは約131円(2018年7月現在)
入場料を節約するには?
ネット上で買うと1ユーロ安くなるので、予定が決まっている場合はネットで購入することをおすすめします。ネット購入の場合、チケットはプリントアウトするか、スマートフォンにて提示するかのどちらでも入園できます。
動物園の公式ページで2018年7月18日にチェックしたところ、ネットで買ったチケットは今年度10月31日まで使えるもの、となっています。オンラインショップは近日でも手軽に買えるので、先の予定の場合の購入には利用期限に気をつけましょう!
ライプツィヒ・カードを使うとさらに割引に
ライプツィヒでは市が提供するライプツィヒ・カードというものを購入すると、市内中心部のトラム、バス、電車が乗り放題になり、様々な施設の入場料が割引になります。
ライプツィヒカードの値段は
- 1日券ー11.90ユーロ3日券ー24.50ユーロ
- 3日グループ券(大人2人と14歳以下3人まで)ー43.90ユーロ
です。(2018年7月現在の値段です。)
ライプツィヒ・カードを提示すると、動物園の入園料は15%オフになります。ライプツィヒ滞在で他の博物館や美術館に行く予定がある場合は、ライプツィヒ・カードの購入をおすすめします!
ライプツィヒカードのオンライン購入サイト(日本語)はこちらです。
ライプツィヒ動物園の動物たち
いざ入園!して柵の中をのぞいても、動物がいない場所が多くあります。ライプツィヒ動物園では、動物のストレス軽減のために動物が小屋と庭を自由に行き来できるようにしています。
暑い日や早朝、また人が大混雑している日などは小屋でゆっくりする動物が多いためあまり見られません。
かと思いきやウサギやモルモット系の小動物達が柵の外に穴を掘って出て来てしまっている事もしばしばあります。
2000年に大規模な改革を行ったライプツィヒ動物園は動物達の生活ができるだけ快適になるように心がけています。どこの柵も動物達が、なるべく自然の中で生活している状態に近くなるように工夫されています。
キリンとシマウマなど、生活環境が近い動物は、広いスペースの中で共同で飼育されています。
狭い檻に入れられて隠れる場所もなく人目にさらされ続けるのはかなりのストレスになりますよね。
動物達が歩き回れるような広い土地に小屋、そしてたくさんの植物や休憩できるような場所が柵の中にあります。
サルなどの好奇心が旺盛な動物は、外で子供がはしゃいでいる声がすると木陰から出て来て覗いていたりします。
5つのエリアに分かれた動物園内は、南アメリカを催した巨大なグリーンハウスや、水族館、猿人類、アフリカ、アジアと区切られていて、さながら世界旅行をしているようです。
園内には滝や吊り橋など、エリアによって異なった情景が作り出されていて、散策をしているだけでも楽しめます!
せっかく来たからには動物を見たい!
ドイツ国内でも人気を誇るライプツィヒの動物園には、日々世界各地からの来園者があります。動物第一のモットーには共感しても、やっぱり動物園ですから動物を見たいですよね。
動物園は季節ごとに動物の餌やりのタイムテーブルを発表しています。ペンギンは午後2時から、フラミンゴは午後1時半から、と細かく指定されており、えさ場に来る動物を見るチャンスです。
夏場にはサイや象などの水浴びの時間も掲載されるので、無邪気に遊ぶ動物達を見るチャンスです。
私もいくつかの餌やりの時間に合わせて現地に向かったのですが、規則正しいドイツ人だけあって、10分前にはすでに柵の周りには人だかりができていて見られませんでした。
研究熱心な成人も多く来るので、最前列はほぼ大人に占められていて、肩車された子供が少しいる位です。
餌やりの説明もなにやら学術的な用語が使用されていたりと、生真面目なドイツの雰囲気が出ていて面白かったです。
鳴りものは持ち込み禁止
動物園に向かう途中、中央駅の駅構内で風船を配っていて私の子供たちがそれぞれ一つずつ貰いました。
しかし、いざ動物園に入園する時に、「動物園内には楽器や風船(割れると大きな音がする)等は動物達を驚かせてしまう可能性があるので持ち込み禁止なんです」と係の人に注意を受けました。
その場で係の人に没収されるのかと思いましたが、帰宅時に出入り口の係の人に声をかけると返してもらえました。
ライプツィヒ動物園の乗り物
園内にはボートや電車など、子供向けの乗り物がいくつかあります。
- アフリカ・エリアにあるサファリ・トラムは1ユーロ
- 温室内に流れる川を行くボート・トリップは大人1.5ユーロ、子供1ユーロ
- 類猿人の動物が集まるポンゴランドにあるサファリ・トラックは大人1.5ユーロ、子供1ユーロ
と良心的な値段です。
欧州最大級の温室内を行くボート・トリップは、世界の始まりを説明する映像などの仕掛けがあり、さらにイグアナやコモドドラゴンなどのエリアを渡りながら、ゆっくりと園内を観覧できます。
熱帯地方の植物や温室内に放し飼いにされているカラフルな鳥などが飛び交う中を運行するので見ごたえがあります。広大な園内を歩き疲れた時にはボート・トリップをおすすめします。
ライプツィヒ動物園内のレストラン
動物園の各エリアには飲食店が併設されています。どこの飲食エリアも動物達を間近に見られる席があるので、休憩をしつつも動物園を堪能できるようになっています。
施設内のレストランは、どこも割と良心的な値段設定でした。食事と飲み物合わせてもひとり15ユーロ〜20ユーロ程度です。
アフリカ・エリアにあるキワラ・ロッジ(Kiwara-lodge)レストランのすぐ傍では、キリン、シマウマ、アイデックスなどが優雅にくつろいでいます。
レストランはビュッフェ・スタイルで、陳列された調理済みの料理を好きなだけ取って、レジで量やお皿の大きさ、メニューなどから会計で総計を計算してもらいます。ドイツ語が苦手でも、メニューやオーダーなどをしなくて良いので気が楽ですね!
クスクス・サラダや本格的な肉料理、アイスやケーキなどのデザートも豊富で、さらにとても美味しかったです!
2階がレストランになっていますが、キリンは気がむくと手すりギリギリまでこちらの様子を探りに来ます。かわいくて思わずお裾分けをしてあげたくなりますが、園内の動物に勝手に食べ物をあげるのは禁止されています。
また、夏の期間は外の席にて食事をしているとワスプと呼ばれる小さめのスズメバチがよってくるので要注意です。園内でフルーツを食べ歩きしていても、フルーツによってくる場合があるので、注意しましょう。
ワスプは3cmほどの小型なので、刺されてもアレルギー反応を起こさない場合は2日程で痛みは消えますが、かなり痛いです。
軽食や喫茶ができるエリアの近くには、かなり凝った遊具が設置されています。喫茶のテーブルやベンチは遊具の周囲に設置されているので、子供たちを遊ばせている間に親、祖父母達がゆっくり休憩を取れる様になっています。
入り口付近には5歳以下の子供のみ対象の、小ぶりの遊具が揃ったスペースもありました。
スイカやバナナ、りんごが1つ1ユーロ、ケーキは一切れ3ユーロから、飲み物は2〜3ユーロなど、市街の喫茶店と値段はそれほど変わりません。
ライプツィヒ動物園の基本情報
- 名称:Leipzig Zoological Garden
- 住所:Pfaffendorfer Str. 29, 04105 Leipzig
- アクセス:トラム12番線 Zoo駅目前
- 営業時間:1~3月・11~12月:毎日9:00~17:00、4月・10月:毎日9:00~18:00、5~9月:毎日9:00~19:00
- 公式サイト:https://www.zoo-leipzig.de
まとめ
「動物側の視点」を重視した新しい試みを取り入れたライプツィヒ動物園は、従来の動物園と比べて新鮮で珍しい行楽施設です。
水場や茂みで上手く区切られていて、鳥類などのケージの他は「檻に入れられている」動物達が少なく、散歩をしていて茂みを覗いたら珍しい動物がいた!という感覚です。
2年前にはライオンが逃げ出した事で知られていますが、確かに動物が本気を出したらどこの柵からも出てこられるのでは?と思えるような臨場感もあります。
ライプツィヒ動物園は市内中心部に位置するためアクセスも簡単です。一風変わった動物園に、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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