ベトナム駐在員の給料事情。ベトナム駐在で給料や手当はどうなるの?

ベトナムのビル 駐在員

ベトナムは物価が安く、日本人にとって住みやすい国です。でも、もし日系企業の駐在員としてベトナムで働くなら、給料がどれぐらいもらえるのかは非常に気になるところですよね。

一般に海外駐在員は現地採用社員に比べて待遇がよく、給料も高いです。ただもちろん、駐在員の間でも差はあります。

ここでは、ベトナムに駐在する私の給料事情を可能な範囲でぶっちゃけたいと思います。

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ベトナム駐在員としての業務内容

ナイトマーケット

私は日本の企業から命じられ、ベトナムで半年間の駐在生活をスタートさせました。形式としては、日本の企業に籍を置きながらベトナムの関連会社に出向ということになっています。

半年間となっている理由は後述しますが、今後もベトナムでの生活は続けていく予定です。

業務の内容はベトナムのインフラ整備です。現地のワーカーに混じって、日々現場で汗だくになるような仕事というとイメージしやすいかもしれません。本当にベトナムは暑いです。

ベトナム人スタッフが多数のジョイントベンチャー

出向先の会社は日本資本とベトナム資本の合弁会社、いわゆるジョイントベンチャーです。オフィスでは日本人が少数で、業務の大部分をベトナム人のスタッフが行っています

ベトナムに日本の技術を紹介するということが本来の趣旨なので、会社の形態としてはうまくいっていると個人的には思っています。

2018年の暮れに忘年会がありました。ほとんど名前も顔も知らないベトナムの人達と席をご一緒しましたが、皆さんとても礼儀正しく親切でした。上の写真はその時の様子です。

ベトナム駐在員独特の給料事情

ベトナムのお金

私はベトナムで仕事をすることを目指して転職し、1年でベトナム駐在を勝ち取ることができました。まったくの未経験業種への転職です。

まだまだ修行期間ということもあり、39歳という年齢の割には給与水準は高いとは言えません。どちらかというと低いです。

桁は多くても金額が高いわけではない

基本給が手取りで月額25,000,000ベトナム・ドンです。桁だけ見ると驚きますが、1円が大体200ベトナム・ドン(2019年1月)なので、日本円に換算すると約125,000円です。

最初に口座の残高を確認した時には見たこともない額に驚きましたが、我に返るとむなしいものです。

この基本給に、現場によっては夜勤手当や深夜手当、残業手当などが付きます。もちろん、職種によって給与体系は異なるため、一概には言えないのでご注意ください。

この中から生活費を差し引き、残りは貯蓄にまわします。

ダブル給与というメリット

しかし、このように給与は安くても、日本企業からの出向ということで非常に助かっています。なぜなら、ベトナムでの給与とは別に、日本の会社からも今までと同額の給与が毎月支払われているからです。

これが日本企業からの出向のいいところです。

いくらベトナム・ドンで驚くほどの桁の給料をいただいても、日本円に換算すると貯蓄は難しいのですが、このダブル給与のおかげで私は貯金をすることができています。

また、日本の会社から日本円で給与をいただいていることは、日本での生活に戻った時にもとても安心です。

ベトナム駐在員への給料の支払い方法

ベトナム

給与は銀行振り込みで支払われます。銀行の口座はベトナムに来た当初、オフィスにて開設の申込書を作成しました。

ほとんどオフィスの事務担当の人に言われるままサインしていったので、実際の手続きについては詳細を知りません。

キャッシュカードはすぐには使えない

それでも口座は無事につくれたのですが、当初ちょっと困ったことがありました。

キャッシュカードをいただいてから数日後には給与が振り込まれているはずだったので、ATMで出金しようとしたのですが、何度カードを機械に入れても受け付けられないのです。

どうやら、カードを受け取ってから使えるようになるまで1週間ほどかかるということのようでした。6日ほどたってようやく口座の残高を確認し、見たこともないような桁のお金が入っていたので驚いた、というわけです。

ベトナム駐在員の住宅手当・通勤手当

マーケット

住居費は会社が負担

住居は出向先の会社が用意してくれたサービス付きアパートメントです。光熱費を含む住居費用はすべてベトナムの会社が負担してくれています。

具体的な賃料については聞いていませんが、近隣の相場を見る限りでは1ヶ月5万~7万円くらいなのではないかと想像しています。

間取りと設備

同僚と相部屋で、間取りはワンルームのロフト付きです。ベッドも1階とロフトに1つずつ(どちらもキングサイズ)あります。

シャワー・トイレ付きで、キッチン、冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、ポット、炊飯器、テーブルに加え、簡単な調理器具や食器も備えてあります。自炊をするにも十分な設備がそろっています。

また、サービス付きなので、週2回の洗濯と掃除が無料です。それを週6日(日曜日は休み)にしてもらうには2人で月500,000ベトナム・ドン(約2,500円)を追加で支払えばよいので、私はお願いしています。

支給のタクシーカードで通勤

ベトナム人スタッフはそれぞれバイクで通勤していますが、日本から出向している人はすべてタクシー通勤です。

タクシーカードも支給されており、同じ現場に行く仲間同士で乗合います。交通費についても心配する必要はなく、非常に助かっています。

ベトナム駐在員の所得税

ベトナム

上述したように、ベトナムでの給与はまるまる生活費と貯蓄にまわすことができます。この給与については、支給される時点ですでに所得税が差し引かれています。

一方、日本からの給与についても同様に所得税を差し引かれて支払われることになっています。そこで、ベトナムの税制との関係はどうなっているのかご説明します。

半年を超えると日本の所得も課税対象に

私のように、1年に183日以内しかベトナムに住まない人は非居住者とされ、所得税の税率は収入の20パーセントとされています。

ところが、この183日を超えるとおそろしいことに、日本での所得についてもベトナムで課税されてしまいます。つまり、日本とベトナムの両方で所得税を取られてしまうのです。

そのような理由もあって、私のベトナムでの滞在はひとまず6ヶ月ということになっています。今後、本拠をベトナムに置くことになれば、給料についても会社と相談することになるでしょう。

ベトナム駐在員の生活費と貯金

ベトナム料理

ベトナムでの生活費は、節約を意識すれば月3万円ほどです。節約と言ってもそこまで苦しい生活をしているわけではありません。ほぼ毎日ビールも飲んでおり、週に2日ほどは食事がてら飲みに行っています。

コストを考えると自炊するより、ベトナムの食事が口に合いさえすれば外食した方が安く済むような気がします。

食費をいかに抑えるかが鍵

ベトナムのローカルの屋台で食事をすれば、1食20,000~30,000ベトナム・ドン(約100~150円)で普通の人なら十分満足できると思います(私には若干足りません)。

嗜好品であるビールは350ミリリットル缶1本15,000ベトナム・ドン(約75円)、煙草も20,000~30,000ベトナム・ドン(約100~150円)なので、日本に比べて随分安いです。

とにかくかかる費用の大部分が食費なので、いかにローカルの屋台や食堂を利用するかで貯金できる額も変わってきます。私は月8万~10万円を目標に貯金したいと考えています。

まとめ~多少の贅沢をしながら貯めることが可能

幸いなことに私はこの駐在生活で、日本円とベトナム・ドンでの給料の二重取りというメリットを享受しています。その分、無駄に使うのではなく、せっかくなので貯蓄により多くまわしていきたいと思っています。

多少は贅沢なこともしていますが、私の贅沢はベトナムにある日本の居酒屋で焼き鳥を食べたり、外国人も来るような酒場で飲んだりすることなので、たかが知れています。

このように、外貨を稼ぎながら貯金できるという利点があるのも、海外駐在生活ならではではないでしょうか。

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記事を書いた人
ベトナム

夢であった海外生活を実現させるために転職。ベトナム、ホーチミン市在住。ベトナム駐在。趣味は食べ歩きと飲み歩き。

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