フィリピン駐在前に知っておこう!メトロマニラの居住地事情

マニラ フィリピンでの働き方

フィリピンに赴任するとなった場合、心配事は山ほどあるのですが、その中の1つが住環境。北米やヨーロッパなど先進国への赴任ならまだしも、東南アジア、フィリピンともなると、一体どういったところに住むことになるのか。

実際にフィリピンに駐在した私も最初は不安でした。特に、家族帯同だったため、安全面への不安を拭いきれませんでした。それが、蓋を開けてみればどうでしょう!

フィリピン・メトロマニラへの赴任が決定した方に、日本人が快適かつ安全に暮らせる、ここなら間違いないという代表的な居住地をご紹介します。

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フィリピン駐在員が働くメトロマニラとマカティ市

部屋

メトロマニラとは

フィリピンの首都マニラ市を中心に、政治・経済・文化の中核をなす大都市群(16都市群)を総称してメトロマニラと呼びます。

通常「マニラへの赴任・駐在」と言うと、マニラ市そのものではなく、このメトロマニラのいずれかの都市へ赴任すると考えるのが一般的です。

マカティ

メトロマニラの中でも日系企業のオフィスが断トツに多いのが、経済の中心地と言われるマカティ市です。マニラ市がアメリカにおけるワシントンだとすると、マカティ市はニューヨークに相当する、そんな風にイメージいただければ良いと思います。

日本人はじめ、外国人の多くが就業する都市マカティ。おのずと彼らの私生活を受け入れるための居住区画も急速に整備されてきています。

そんなマカティ市の中で、特に人気のあるエリアはどこなのでしょうか。これを知っておけば現地での住居選びも絶対に迷いません!

サルセド・ビレッジ

サルセド・ビレッジ

駐在員の多いビジネス街

マカティ市の中でも古くからビジネス街として発展。居住地としての人気も絶大で、日本人駐在員が最も多く暮らす地区です。

外国資本の洒落たレストラン、カフェも多く、デイタイムは非常に活気にあふれています。ただ、ビジネス街であるという事情から、夜になると極端に人通りは少なくなります。

広くて安い物件

オフィスビルはもちろんのこと、住居としての高層コンドミニアムも数多くありますが、どちらも古さは否めません。その代わり、と言ってはなんですが、広くて安い物件が多いです。

また、近場に日本人会医療施設もあるので、緊急時には大変重宝すると思います。

フィリピン滞在に慣れた人向き

ここに暮らすのは、比較的フィリピン歴の長い外国人(日本人含む)が多いように感じます。新米赴任者はいったん候補地からは外しても良いでしょう。

レガスピ・ビレッジ

レガスピ・ビレッジ

高級コンドミニアムのある便利な地区

マカティ市の巨大高級ショッピングモール「グリーンベルト」を中心とした、高級コンドミニアム群のある居住区です。どちらかと言うと日本人よりも欧米人の方が多いです。

グリーンベルトの他にも、巨大デパート「ランドマーク」や、どちらかと言うとローカルに人気のショッピングモール「グロリエッタ」など、すべての商業施設が雨に濡れずに行き来できるようになっています。

生活に必要なものは全てワンストップで入手することができる、非常に便利な場所です。

施設外は危険

逆に言えば、施設外への徒歩での外出は安全面からおすすめすることはできません。不特定多数の人が多く集まる場所=危険がつきものです。

日系スーパーや居酒屋の集合体「リトルトーキョー」へも徒歩圏内ですが、途中かなり暗い道を歩くことになります。決して車以外での移動はしないようにしましょう。

家賃相場

お家賃は強気な設定が多いです。

特に、グリーンベルトに隣接する超高層高級コンドミニアム「グリーンベルトレジデンス」は内見した際、唸るほどの素敵さでしたが、なんと1カ月の家賃15万フィリピンペソ(当時のレートで37.8万円)。1BR(1ベッドルーム)でのお値段というから驚きです。

家賃補助が期待できる場合のみ、選択肢にしても良いかもしれませんね。

セレンドラ

セレンドラ

日本人駐在員も多い

マカティ市のお隣、タギッグ市のボニファシオという場所にある居住エリアです。

「マカティ市の話じゃないの?」そんなお言葉が聞こえてきそうですが、ここは行政区が違うとは言え、グリーンベルトから距離にしてわずか3~4kmの場所で、日本人駐在員家族も多く住んでいます。

優雅な生活を楽しめる

何より、セレンドラのコンドミニアムはどれも「ボニファシオ・ハイ・ストリート」という巨大ショッピングストリートに隣接しており、フィリピンとは思えないハイレベルで優雅な生活をすることができます。

東京で言えば、六本木界隈に住むような感じです。休日のハイ・ストリートでは、ベビーカーを押しながら余暇を楽しむ日本人家族をよく見かけます。

覚えておきたい2つの注意点

ただ、欠点を挙げるとすれば2点。

ガスを使用

1つ目は、オール電化が多いフィリピンのコンドミニアムでセレンドラはガスを使用していること。

2015年にはコンドミニアムでガス爆発事故が発生し、関係のない通行人に死者が出ました。以来、オール電化へとシフトするという噂を当時聞いたので、2018年現在、居住エリアの候補に入れるのであれば事前に確認するのが良いでしょう。

渋滞

2つ目は、渋滞がひどいこと。朝の通勤は、マカティ市まで1時間は覚悟してください。

最近はこのボニファシオにオフィスを構える会社も多いので、もしボニファシオ勤務であればこのセレンドラ一択で良いと思います。

ロックウェル

ロックウェル

私が3年間住んでいた居住エリアです。ここは、これまで紹介したどこよりも狭く閉ざされた地区。

電力発電所があったからという理由で名付けられた「パワープラント・モール」という中規模のショッピングモールの周りに、数棟の超高層コンドミニアムが立っています。

なぜこのロックウェルに住むことにしたのかと言うと、それには明確な理由がいくつかあります。

安心のセキュリティ体制

まず、安全面。もちろんフィリピンのコンドミニアムは必ず出入り口に警備員が配置されており、セキュリティへの配慮は整っています。

しかし、このロックウェルはさらに、エリアそのものに入るのに警備員のチェックが必要となります。言わば二重のセキュリティ。家族帯同者としては大きなメリットでした。

生活にちょうど良い狭さ

次に、狭いからこその利便性。ロックウェルは本当に狭いです。そう、東京ドームで言うと……1個分にも満たないでしょう。でも、生活に必要なものは一通りまかなえます。

どこに住んでも気軽に徒歩で外出(遠出)できないフィリピンなので、ならば狭い方が良いとの逆説もありです。

超高層55階に住める

第3の理由、実はこれが一番大きいのですが、超高層階が(手の届く家賃で)たまたま空いていたことです。さて、何階でしょうか?

勿体ぶっても仕方ないですね、55階(最上階)です。ロックウェルで最も高い階層の部屋がたまたま空いていました。即決でした。

ロックウェルクラブの会員になろう

ロックウェルの長所として最後にもう1点だけ。オーナーとの契約交渉時、必ず「ロックウェルクラブの会員にしてください!」と申し出てください。もちろん家族全員。99%の確率でOKが出ます。

すると、フィットネス・ジム・プールのついたロックウェルクラブを自由に使えるようになります。日本人にはありがたいことに、湯船・サウナ付きの浴場も使い放題になります。言わないと付きませんからね!

1%のNG確率は……ケチなオーナーに当たった時ですが、私は聞いたことはありません。

まとめ~不安よりも期待を持って

メトロマニラでの生活を少しはイメージしていただけたでしょうか?どこに住むにせよ、日本で一介のサラリーマンをしている限り到底味わえない「セレブ的」な生活ができてしまうことはお約束します。

フィリピンと言うと、怖いというイメージが先行しがちですが、実は韓国や欧米諸国ではハネムーン先として人気ナンバーワンの国なのです。不安よりも期待を持って、フィリピンへ赴任しましょう!

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