イタリアへ移住!2人暮らしの月々の出費・生活費はいくらなのでしょうか?
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美味しいピッツァが1,000円以下で食べられる国イタリア。外食もしたくなるのは当然です。しかし、生活するとなると、家賃や食費、光熱費など出て行くお金もたくさんあります。
今回は、イタリアで生活する上で、一体どれぐらいのお金が財布から出て行くのかを見ていきたいと思います。イタリア人は楽しいことにはお金を使います。出費を把握して、残ったお金でどれだけ楽しむか。
これからイタリアでの生活が始まるという方や、イタリアに住んでみたいと思っている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
記事の目次
イタリアの家賃の相場
イタリアでの家賃は、場所によって変わります。私はピサ県の端の端、人口400人ほどの小さな街に住んでいますが、ワンルームタイプ(30平米)で、家賃は300ユーロです。
フィレンツェで同じような部屋に住もうと思うと、最低でも500ユーロは払わないといけません。やはりミラノやローマ、フィレンツェなど、大都市に住むとなると値段は高くなります。少し郊外に出ればもう少し値段は安くなると思います。
※1ユーロ=130円(2018年3月現在)
イタリア生活1ヶ月の食費はいくら?
食費は、パートナーと2人分の合計で、月200~250ユーロほどです。1人で計算すると、月およそ100~120ユーロということになります。1週間に50~60ユーロの買い物をする計算です。
野菜の美味しいイタリアでは、新鮮な野菜が安く手に入ります。ワインも良いものがお手頃価格で購入できます。ワイン好きにはたまりませんね。
お近くのスーパーで会員カード登録をすれば、いくつかの商品が割引されます。ほんの少しかもしれませんが、あるのとないのでは大違いです。
例えばCOOPの会員カードは20ユーロを払えば会員カードがもらえ、店頭に並んでおいてあるバーコード機を使ってセルフサービスで支払いができます。
※1ユーロ=130円(2018年3月現在)
美味しいイタリアン、外食したらいくら?
※マッシュルームを添えたピッツァ・マルゲリータ。7ユーロ
大都市のレストランに行けば、値段が高くなるのはあたり前です。ですが、一般的なレストランに行けば、それほど驚くような値段を払う必要はありません。
例えば、ピッツァ・マルゲリータ。一般的な値段は5~7ユーロといったところでしょうか。ワインやビールを注文すれば3~5ユーロ、デザートは5~8ユーロほどで注文できます。合計で1人20ユーロほどでお腹いっぱいになる計算です。
前菜を頼んで締めにコーヒーを注文しても、30ユーロもあれば間違いなく大満足でお店を後にできるでしょう。
※1ユーロ=130円(2018年3月現在)
イタリアの交通費
私は勤め先が家から歩いて10分ほどの所なので交通費はかかりません。しかし、車を所持しているため、車の維持費がかかります。保険は6ヶ月おきに 307,50ユーロを払います。1年で615ユーロ、日本円で8万円ほどです。
2年おきに車検を受ける必要があるので、その度に約70ユーロを支払います。その他に毎年の自動車税が173,47ユーロ掛かります。
ガゾリン代は、どれだけ移動するかによりますが、それほど長距離ドライブをするわけではないので、月150~200ユーロほどではないでしょうか。移動は専ら電車かバスを利用しています。
よくピサからローマを往復するのですが、車で移動する際(片道3時間半)は、高速代はチビタヴェッキアからローマのみで3ユーロ、ガゾリン代(1,50ユーロ/ 1Lで計算、2018年3月現在)がおよそ35ユーロですが、電車なら片道21,30ユーロ(片道3時間)で行けるので、車に比べ安く移動することができ、しかも快適です。
大都市では、車の大渋滞が起こります。どうしても使わなければいけない時を除いて、公共交通機関での移動をおすすめします。
ローマなら1,50ユーロのチケットを購入すれば、地下鉄やバスに100分乗ることができます。フィレンツェでは90分のバス、トラムでの移動で1,20ユーロです。ちょっとの移動ならこういうチケットを使ってみてもいいですね。
※1ユーロ=130円(2018年3月現在)
携帯、インターネットにいくら使う?
1ヶ月の携帯代は、Vodafoneのオプションを利用して、1,000分の通話と1,000ショートメール、7GBのインターネットが付いて月々15ユーロです。
それとは別に、PC用に毎月20GBのネット回線が利用できるWIND社のルーターを使用していますが、こちらは月々10ユーロです。
あまりインターネットを使わない方や、公共のWi-Fiを利用される方はもっと安くできるはずです。
※1ユーロ=130円(2018年3月現在)
水道、電気、ガス、月いくら払う?
水道、光熱費は2ヶ月か3ヶ月ごとに請求が来ます。水道とガスに関しては、自分でメーターを確認し、電話やインターネットを利用して表示されている数字を提示することになっています。義務ではありません。
提示しない場合、請求額は平均値から換算され、差額は次回の請求額に追加、または差引されます。
イタリアで最も高いのは電気代です。夜7時、8時以降の夜間は安くなりますが、それでも2017年の電気代は月々約40ユーロ(1人暮らしとして計算)でした。
2017年の月平均で、水道代は約18ユーロ、ガス代が約20ユーロでした(1人暮らしとして計算)。節約していたので割と安く抑えることができたと思います。
※1ユーロ=130円(2018年3月現在)
まとめ
1ヶ月の出費はおよそ800ユーロです。
- 家賃:300ユーロ
- 食費:120ユーロ
- 交際費:100ユーロ
- インターネット、電話代:25ユーロ
- ガソリンなどの交通費:180ユーロ
- 水道、光熱費:80ユーロ
イタリアの平均月収が1,000~1,200ユーロと言われていますので、200~400ユーロの貯金が可能ということになります。
イタリアは見るもの、食べるものがたくさんあります。節約しすぎて、素晴らしい建築や芸術を鑑賞したり、美味しい食べ物を楽しむことを断念してしまっては、イタリアにいる価値は半減してしまいます。
1週間に一度は自分へのご褒美として、外出してみましょう。イタリア人の口癖は「人生は楽しむためにある」ですから!
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