タイ北部にあるチェンマイはバンコクの次に栄えている都市ですが、公共交通機関は全く発達していません。
バイクのレンタルは簡単ですが、今までバイクに乗ったことのない人、海外での運転が怖いと思う人は、タクシー、ソンテウ、トゥクトゥクにお世話になることになります。
しかし、これらは全てはっきりとした料金設定がありません。
乗る前に運転手さんと料金について合意してから乗る交渉制です。とはいえ、毎回交渉!と意気込まなくても、運転手さんが適正な価格を示してくれれば何の問題もなく乗れます。
しかし、20THBの距離のところを100THBの運賃を請求する運転手さんがいるのも事実です。*1バーツ=約3円
タイ語が全くわからず英語も話せない人がチェンマイを初めて訪れる場合、これらの乗り物に乗るのはとても緊張すると思います。
そこで、タクシー、ソンテウ、トゥクトゥクの中で一番安くて一般的なソンテウの乗り方をご紹介したいと思います。
チェンマイのソンテウとは
一般的にソンテウとは、小型トラックの荷台を改装した形のものですが、チェンマイのものは他の地域のものより大型です。
色ごとに特徴がある
チェンマイのソンテウには赤、黄、白、緑など色で区別されるいくつかの種類があります。
赤いソンテウ
市街地を走りタクシー式の乗り方をしますが、相乗りです。一番初めにソンテウに乗り込んでも、後から乗ってきたお客さんの目的地に先に行ってしまい、随分遠回りになることも珍しくありません。
そして乗り合いである性質上、初めに乗車しているお客さんと行き先が大きく違えば乗車を断られます。
その他の色のソンテウ
郊外へと走る路線バスのように、決められたルートを運行します。ルートが決まっているので、お客さんがある程度集まったら出発します。料金は均一で大人15バーツ、小人10バーツです。
今回は、市街地を走る赤いソンテウの乗り方についてご紹介したいと思います。
赤いソンテウの基本的な乗り方
ソンテウを止める
まず、ソンテウが走っていそうな大きい通りに出て、走っているソンテウを見つけます。腕をまっすぐに伸ばし、肩の高さくらいまで上げてソンテウを停めます。
行き先を告げる
ソンテウが停まったら助手席の窓越しに運転手さんに行き先を告げます。タイ語が分からなくても、行き先の名前だけで大丈夫です。
マップを見せてみよう
もし行き先を言ってみて通じなければ、グーグルマップの表記を見せるといいと思います。グーグルマップでは、地名や道などが日本語とタイ語で表記されているからです。
運転手さんがうなずいたら乗ってOKの合図なので、そのまま座席に乗り込みます。値段を確認しないで乗った場合は、1人20バーツという暗黙の値段です。
もし運転手さんが「〇〇バーツ」と言ってきて、あなたが料金に納得できれば「OK、コップンクラップ/コップンカー(ありがとう)*」と言って乗り込みます。もし料金が高すぎると思った場合は、交渉となります。
ジェスチャーのみでも交渉可能
ソンテウの運転手さんで英語を話せる人もいますが、話せない人もお金だけは英語がわかるので、ジェスチャーと数字を言うだけでも交渉は可能です。
目的地に着いたら降車し、運転手さんにお金を支払います。「コップンクラップ/コップンカー」といえば微笑み返してくれるでしょう。
*コップンクラップ=男性言葉、コップンカー=女性言葉
ソンテウに安く乗るための工夫
無事乗れたら、次はできるだけ安く乗るためのポイントです。
相場がわかればいいのですが、初めから相場を掴むのは難しいと思います。そこで、ソンテウ初心者でもできるコツをご紹介します。
流しのソンテウを利用する
大きなホテルや商業施設の周りでは、客待ちをしているソンテウを多く見かけます。しかし、その多くは相場よりもかなり高額な運賃を求めてきます。流しのソンテウの方が断然お得です。
ただ、例外があります。
- セントラルフェスティバル
- プロムナーダ
- アーケードバスステーション
- テスコロータス
などといった少し郊外にあるショッピングセンターなどに待機しているソンテウは、ある程度人が集まるのを待って出発するタイプのものもあります。
急ぐ場合は100〜200バーツくらいでチャーターして旧市街へ行けますが、急がないのであれば、運転手さんと値段の交渉をしてから座席に乗り込んで出発を待ちましょう。
地図を把握する
目的地が東にあるのに西に向かっているソンテウを停めても断られる可能性があります。
チェンマイの街は旧市街を囲む道路など、一方通行の道があるので、考慮するといいと思います。
事前に目的地の近くにある目印を探す
意外かもしれませんが、ソンテウの運転手さんは道やお店を知りません。具体的な目的地を言うよりも、目的地近くの有名な観光地や大きな通りを言う方がすんなりOKをもらえる傾向があります。
それは値段にも反映していて、運転手さんが知らない場所は相場よりも高い値段をつけられることがあります。
目的地近くに目印になるような施設や道路がある場合は、そこで降りて歩いていくことも選択肢の一つとして考えてみてください。
値段交渉の際はタイ語で
値段交渉はタイ語ですると、タイ人価格まで値下げしてくれることがあります。
タイ語で交渉と言っても、値段をタイ語で言うだけで意外と値下げしてくれます。タイ語は難しいですが、数字だけ覚えるのは簡単です。
近距離の場合は値段をあえて聞かない
先にも書きましたが、近距離の場合は20バーツという暗黙の値段があります。「How much?」と外国人が言うと、少し値段を高めに言う運転手さんもいます。
ただし、暗黙のルールが有効なのは近距離の場合のみです。
近距離ってどのくらい?というと運転手さん次第ですが、私はワロロマーケット、旧市街、ニーマンヘミンロード間を目安にしています。
ソンテウに乗る時の注意事項
運転手さんとの間にある窓は叩かない
運転席と座席は透明な窓で遮られています。
車中からの景色を見ていて急にここで降りたい!ソンテウを停めてほしい!と思っても、その窓を叩いてはいけません。
座席の天井にボタンが設置されているので、それを押して停めるようにしてください。
交渉は粘らない
運賃の交渉ですが、一度言ってみて運賃が下がらない場合、潔く諦めて他のソンテウを探した方がいいと思います。ソンテウはたくさん走っています。運転手さんによって値段が全く違うこともよくあります。
ちなみに子どもの運賃ですが、これも運転手さんによって違います。
乳幼児は基本的にただのようですが、小学校に入学前後の子どもだと大人の半額だったり、大人1人分の運賃を払うよう言われます。
まとめ
私はチェンマイに住み始めた時、ソンテウに乗ることがとても苦痛でした。
今でこそ乗車拒否されても気にならなくなりましたが、初めは断られるのが怖くてソンテウを利用することはとても勇気がいることでした。
当然ですが運転手さんの全員が道がわからなかったり、外国人に高い値段を要求したりするわけではありません。乗り続けていると、いい運転手さんにもたくさん出会いました。タイ人は優しくて穏やかで親切な人が多いです。
是非、勇気を出してソンテウに乗ってみてください。次の記事はこちら。
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