赤ちゃん用品には消耗品が多く、小さなお子さんをお持ちの方にとってはドイツに着いてすぐに必要になるものもたくさんありますよね。
早く手に入れたいのに、棚にずらりと並んだ商品の中から自分の探しているものを見つけ出すのは一苦労です。
日本語ではお馴染みの商品も、ドイツ語になるとパッと見ただけではよく分からないこともしばしば。
今回は赤ちゃんとの普段の生活の中で必須のベビー用品と、ドイツではそれらをどのように呼ぶのかをご紹介します。
ドラッグストアでお手軽に買えるベビー用品の中には、ドイツの厳しい基準をクリアした、体に優しいオーガニックのものもたくさんあります。
赤ちゃんにも安心して使用できる上に価格も抑えられていて、お土産にも喜ばれるのでおすすめです。
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優先順位第1位!おむつ系用品
とにかく毎日何度も替えるおむつは、緊急度ナンバーワン。日本でもおなじみのパンパースをはじめ、ドラッグストアの自社ブランドのおむつもあります。日本ではいろいろなメーカーからおむつが出ていますが、ドイツではそれほど多くありません。
おむつは商品を見ればすぐに分かると思いますが、ドイツ語ではWindel(ヴィンデル)といいます。日本のおむつ同様、体重何キロぐらいの子どもが対象か書いてあるので、それを参考にサイズを選びましょう。
一部のドラッグストアではおむつ替えの台が用意されていて、その下にサイズ別に新品のおむつが入っています。自由にそのおむつを赤ちゃんに試してみることができ、またいつでもそこでおむつ替えができるようになっています。
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おむつに関するものいろいろ(おしりふき)
おしりふきはドイツではFeuchttücher(フォイヒトトゥッヒャー)といいます。濡れた布という意味です。パンパースのおしりふきが一番水分を含んでいて使いやすいですが、その分少し重いです。
パンパースほどしっかり水分は含んでいませんが、Hippから出ているおしりふきは軽くて使い勝手も良くおすすめです。
Hippはオーガニックの原料を使用し、製造過程でも厳しく管理されているので、赤ちゃんにも安心なメーカーの一つです。おむつ用品だけでなく、粉ミルクやベビーフードなど多数のベビー用品を展開しています。
おむつ用ごみ袋
おむつ用ごみ袋は、使用後のおむつを捨てる際に使う、消臭効果の高い小さなごみ袋です。ドイツ語でWindelbeutel(ヴィンデルボイテル)といい、おむつ袋という意味です。
使用済みのおむつを入れて、きゅっと口をしばり捨てます。
おむつ替えシート
おむつ替えシートはWickelunterlagen(ヴィッケルウンターラーゲン)といいます。
Wickelは巻くという単語wickelnから来ていて、おむつをつけることをWindel wickelnと表現します。Unterlagenは下に敷くものという意味です。ドラッグストアでは、紙製の使い捨てシートが売っています。
防水加工された布製のものを持ち歩いている人も多いと思いますが、使い捨てが便利で気に入っているという人はWickelunterlagenの文字を覚えておきましょう。
ちなみに、おむつ替え室はWickelraumといいます。
おしり用クリーム
おしり用クリームというのは、赤ちゃんのおしりがかぶれて皮膚が荒れたりしたときに塗るクリームです。
炎症を抑えるクリームは、Wundschutzcreme(ヴントシュッツクレーメ)といいます。Weledaから出ているCalendura Babycreme は、効果てきめんでとてもおすすめです。
Weledaのオーガニックの基準も非常に高く、赤ちゃんにも安心して使うことができます。少し塗るだけで即効果があり、かぶれもすぐに治ります。
このクリームは日本でも販売されていますが、ドイツでは3分の1の値段で買えるので(日本円にして500円ちょっとです)、赤ちゃんのいるご家庭へのお土産にもとても喜ばれると思います。
ヴェレダからは他にもカレンデュラのクリームが、体用、顔用に出ているので、おむつまわりのクリームを買いたいときは、im Windelbereich(イム・ヴィンデルベライヒ・おむつまわり用)という単語を確認してから購入してくださいね。
緊急度高し!ミルク系
粉ミルクはドイツ語でMilchpluver(ミルヒプルーファー)といいますが、商品名に使われているのはあまり見たことがありません。棚に並んでいるミルクには、ただ単にミルクという単語Milchが使われています。
容器などから簡単に粉ミルクだと分かりますが、生まれたばかりの赤ちゃんにはPREと書いてあるものが最適です。PREは一番母乳に近い成分で作られています。
ドイツでは母乳育児を推薦する傾向が強く、大半の人ができれば母乳で!という考え方ですが、場合によってそうもいかないことも多々あり、ミルクをあげる場合にはこういった単語を手掛かりに購入してください。PREは母乳に近いため、消化が良くすぐにおなかが減ってきます。
赤ちゃんが物足りなさそうにしはじめたら1、それでも足りなくなってきたら2というように段階的に次のミルクが用意されていて、数字が大きくなるごとに腹持ちが良くなっていきます。
また、HAという表示は、アレルギー体質の赤ちゃんのためのミルクです。普通のミルクよりも少し価格は高めです。
BEBAから出ている粉ミルクは、缶入りで日本の粉ミルクと使用感が似ています。他にも紙の箱に入ったタイプもありますが、密閉できるので缶が使いやすいのではないかと思います。
液体ミルク
ドイツでは液体のミルクが販売されていて、これがとても便利です。Aptamil(アプタミル)から出ているものが有名ですが、これは温めて、フタを開けて、哺乳瓶の先をきゅっとつけて飲ませるだけ。粉ミルクの手間を思うと断然簡単で時間短縮になります。
赤ちゃんが泣いているときに、お湯を沸かして、粉ミルクを溶かして、湯冷ましして温度を見て……と準備しなければいけないのは大変です。
今すぐに飲ませたいのに!とイライラする人も多いでしょう。そんなときに液体ミルクなら、さっと準備できてすぐに飲ませることができ、ストレスもかなり軽減できます。
ドイツでは病院でもこの液体ミルクが使われています。また、震災時にこのような便利な液体ミルクがあれば、とても助かるのではないでしょうか?日本ではまだ導入を検討中だそうですが、大変なお役立ちアイテムなので認可が下りるといいですね。
哺乳瓶と吸い口
ミルクを飲ませるときに使う哺乳瓶は、NUK(ヌーク)から出ているものがおすすめです。NUKの哺乳瓶は、口が広くて洗いやすくなっています。毎回洗浄・消毒しなければいけないので、この洗いやすさはとても助かります。
また、吸い口の形も独自に開発されたもので、赤ちゃんが母乳を飲むときと同じように飲める形になっています。
材質もシリコンと天然ゴムがあり、シリコンは少し固めですが熱に強く、天然ゴムは熱には弱いですが弾力があり、より母乳を飲むときと近い感覚で飲めます。
NUKの吸い口はアンチコリックエアシステムになっていて、赤ちゃんがミルクと一緒に空気を飲み込まないように設計されています。
空気を飲み込むのを最小限に抑えることで、腹痛を防止する働きがあります。哺乳瓶も、サイズが小さいものや大きいもの、ガラス製、プラスチック製、吸い口の小さいもの、大きいものなどいろいろ出ています。
目安になる月齢が表記してあるので、サイズなどはそれを参考に選ぶといいでしょう。哺乳瓶はドイツ語でBabyflasche(ベイビーフラッシェ)、吸い口はTrinksauger(トリンクザウガー)といいます。
あれこれ選ぶのが面倒な人は、哺乳瓶が2、3本、吸い口も2、3個、洗浄用のブラシなど一通り入っているセットがおすすめです。
哺乳瓶や吸い口専用の洗剤
また、哺乳瓶や吸い口専用の洗剤も出ているので、特に衛生面に気を付けなければいけない低い月齢の間は、使ってみるといいと思います。
粉ミルクを1回分ずつ入れておける容器
粉ミルクを作るときに、1回分ずつ分けて入れておける容器があり、これも便利です。Milchpluver Portionierer(ミルヒプルーファー・ポーツィオニーラー)といいます。
急いで作らなければいけないときに、いちいち量を確認してスプーンで計って準備するより、あらかじめ計ってあるものをポイっと哺乳瓶に入れる方がずっと時間短縮できます。
ドイツでは毎日ではない!?お風呂系
日本では毎日赤ちゃんをお風呂に入れますが、ドイツでは最初の方は1週間に1度だけ入れます!赤ちゃんが生まれたときも、日本では産湯に入れますが、ドイツでは基本的には入れません。赤ちゃんの体を保護している膜が、産湯に入ることではがれてしまうためだそうです。
また、ドイツの水は硬水のため、赤ちゃんの肌にはよくないそうです。そういうわけで、お風呂には入れませんが、その代わりに毎日赤ちゃんの体をふきます。
ウェットティッシュ
体をふく時に便利なのが、Feucht Waschlappen(フォイヒト・ヴァッシュラッペン)です。ウェットティッシュのように湿っていて、頭から足まで全身に使えます。
また、もともと湿っている状態のものは使いたくないという場合に、Reinigungswattepads(ライニグングスヴァッテパッズ)という大きめのコットンが便利です。
ライニグングは汚れを落とすという意味があり、ヴァッテは綿、わたという意味です。コットンをお湯で湿らせて全身をふいてあげます。
ベビーバス
お風呂に入れるときは、ベビーバス、Baby Badewannne(ベビー・バーデヴァンネ)か、バケツ型のBaby Badeeimer(ベビー・バーデアイマー)を使います。
これはドラッグストアでは売っていないので、ベビー用品店かインターネットで購入しましょう。
石鹸
石鹸でおすすめなのが、ドラッグストアdm(デーエム)の自社ブランドBabyloveの固形石鹸です。
エコテストでもsehr gut (very goodの意味)との結果が出ていて安全ですし、日本円にして50円ほどと、とてもリーズナブルです。
消耗品のためいくつあっても困らないので、赤ちゃんのいるご家庭へのお土産にもぴったりです。
また、ポンプタイプのボディーソープも使いやすいです。
sebamed(セバメド)は敏感肌の赤ちゃんにも使える、肌に優しい仕様になっています。髪も体も洗えるタイプです。
大人用とベビー用があるので、Baby & Kindと書いてあるものを選びましょう。
Hipp(ヒップ)から出ているアヒルさんの形をしたボディーソープは、泡の状態でボトルから出てくるので、泡立てる手間ひまがかかりません。
すぐにさっと洗えるのでとても便利です。香りも良くおすすめです。
保湿剤
お風呂から上がった後は、オイルやローションでしっかり赤ちゃんの肌を保湿してあげましょう。
ケア用のオイルはPflegeöl(プフレーゲエール)といいます。いろんなメーカーから出ていますが、助産師さんのおすすめはWeledaのオイルでした。
オイルは一番保湿効果が高く、その次に乳液・Pflegemilch、その次がローション・Lotionです。冬場は特に乾燥するので、お風呂上りはオイルがいいそうです。
まとめ
ベビー用品には消耗品も多く、ドラッグストアで買えるものもたくさんあります。
ベビー用品に限らず、普段見慣れたものでも、外国語で書かれていると急によく分からなくなることがあります。
自分のものなら適当に済ませても、大切な赤ちゃんのものとなると、ちゃんと内容を理解して買いたいですよね。
実際に買い物に行ってみて、よく分からなければ店員さんに聞くと親切に教えてくれますし、言葉に自信がない場合はあらかじめインターネットのサイトや、ドイツで子育て中のママさんのブログなどを参考にするのもいいと思います。
実際に子育てを始めると分からないことがたくさん出てくるので、現地のママさんのブログはとても参考になります。
妊娠、出産についてのことや、赤ちゃんが生まれてからの定期検診、予防接種のことなども、いろんな人が記事に書いているので、ドイツ人に聞いて分からなかったらそういったサイトを活用するのも一つの手だと思います。
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