ドイツは日本に比べて物価の安い国です。もちろん住む地域によって多少の差はありますが、全体的な物価はイタリアやフランスなどのヨーロッパ近隣諸国と比べてもグッと安くなります。
私は仕事の都合でスイスからドイツに移り住んだとき、生活費の安さに歓喜しました。
ここでは、ドイツの片田舎で細々と独身ライフを送る私の月々の生活費の詳細をご説明します。
※1ユーロ=約130円
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ドイツでかかる住居費(家賃、水道光熱費)
私の住んでいるアパートは1Kで広さは20平米ほどです。キッチンが少々狭くは感じますが、立地と居心地は上々です。
家賃は月々260ユーロ、日本円にすると約33,800円です。
この中には水道代、暖房費、建物全体の管理費などの合計50ユーロ(約6,500円)が含まれており、1年に一度6月ごろに、支払い済みの料金と実際にかかった分の料金が精算されます。
水道代は高め
最初の2年間は、この年に一度の精算で超過分の100ユーロ(約13,000円)ほどを払い込んでいました。しかし、スポーツジムに通い始めてほぼ毎日ジムでシャワーを浴びるようになってからは、ほとんど超過しなくなりました。
ドイツは水道代が高いと言われていて、家でシャワーを毎日使うかどうかで料金に大きな差が出るようです。
光熱費も年に一度の精算
暖房費以外の電気代は家賃に含まれておらず、個別に支払います。今のところ月々23ユーロ(約2,990円)です。
こちらも年に一度、払った料金と実際に使った分の料金とが精算され、それをもとに翌年の月々の料金が決まります。
仕事柄、家を空けることが多いので、年々支払額が減って現在の23ユーロにまで下がりました。
ガスは使っていません。
ドイツでかかる食費
※よく行くカフェ
私は基本的に1日3食自炊しています。
美味しいレストランが周りにほとんどないことも大きな要因ですが、節約のためでもあります。外食は、ふと気が向いたときに朝ごはんを町中のカフェで食べる程度です。
ドイツでは野菜や果物がとても安く売られているので、季節ごとの食材を使って料理を楽しみます。食費は月々100ユーロ(約13,000円)前後で済みます。
ドイツでかかる交際費
※スーパーで買える花々
外食よりホームパーティー
友人との付き合いでは、外に食事に行ったりするよりはホームパーティーに招かれる割合の方がずっと高くなります。
前述したように、ドイツの片田舎の私の町では、美味しいレストランを見つけることが困難です。長期間、美食の国イタリアで生活をしたことがある私には、不味いものにお金を払うという行為が苦痛です。
そのため、ホームパーティーの文化があってよかったなとつくづく思います。
誰かの家に招かれるたびに簡単な手土産を持っていきますが、スーパーで果物を買ったり、簡単な花束を見繕ったりと、気持ち程度の手土産で充分なので、1回の出費は3ユーロ(約390円)以下です。
大きな出費はない
その他にかかる交際費といえば、友人や同僚の誕生日にプレゼント代としていくらか徴収されたり、友人とカフェで雑談したりする程度です。
月に換算するとだいたい30ユーロ(約3,900円)といったところです。
ドイツでかかる携帯電話・インターネット代
携帯料金はチャージ式
私はプリペイド式のスマートフォンを使っているので、チャージをしない月は料金はゼロです。
家でも職場でもお気に入りのカフェでもWi-Fi環境が整っているので、スマホでネットを使う契約にはしていません。だいたいの用は無料通話アプリで済んでしまうので、チャージを行うのは数か月に一度、15ユーロ(約1,950円)程度です。
外国に行くときのみ、ドイツの携帯会社のチャージが現地ではできないので、念のためにチャージしてから出国するのが習慣になっています。
自宅のネット料金は?
家でのWi-Fiには月々39.99ユーロ(約5,200円)を支払っています。
ドイツでかかる洗濯・日用品費
※洗濯機と乾燥機に使うコイン
ドイツのアパートではよくある形態なのですが、アパート全体でひとつの洗濯機と乾燥機を共同で使います。専用のコインを投入して稼働するようになっていて、このコインは管理人さんから購入する必要があります。
このコインにかかる費用が月々20ユーロ程度(約2,600円)です。その他、日用品にかかるお金と合計して、ここでは月々50ユーロ(約6,500円)とします。
ドイツでかかる雑費
※飛行機移動はLCCで
オーディションに必要な交通費
私はオペラ歌手をしているため、ドイツ各地をはじめヨーロッパ内でのオーディションに行くのに交通費がかかります。
ドイツは鉄道のチケットも安いので近場ならば大した出費にはならないのですが、遠出するときには宿泊費もかかります。
月に何度も出かける時期もあれば、まったく動かない時期もあります。12か月で平均すると、毎月の出費は100ユーロ(約13,000円)程になると思います。
趣味のための出費など
また、趣味で服を作ったり絵を描いたりするので、その材料を買うのに少額ですが出費があります。洋服は買うことも多いので、合計して月50ユーロ(約6,500円)とします。
その他、スポーツジムに毎月39.90ユーロ(5,200円)を払っています。
銀行の口座維持費も月々5ユーロ(約650円)かかります。
まとめ~一人暮らしの節約生活では月10万円弱が目安
このような内訳で、毎月の生活費は大体697.89ユーロ(約90,725円)となりました。残りのお金は夏のバカンスや、年に一度の日本帰国のために貯金しています。
その他、イレギュラーな出費などもありますが、私はお酒を飲まないこともあって人よりお金を使わない方なのかもしれません。
ただ、ドイツ政府奨学金の学生への月々の支給額は750ユーロ(約97,500円)程度ということなので、ここで紹介した金額が、節約しながらの一人暮らしの平均的な生活費と言えると思います。
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