フィリピンで働くには? フィリピンで就職・転職したい日本人向けの仕事と求人の探し方

フィリピン就職 海外転職ノウハウ

海外で英語を活かして仕事をしたい、英語力を身につけながら働きたい。その夢、日本からたった4時間で行けるフィリピンで叶えることができます。

フィリピンは東南アジア最大の英語を公用語とする国です。企業で働くフィリピン人は、なまりの少ないアメリカ英語を話します。

そのおかげで、現在多くの外資系企業がフィリピンに参入し、コールセンターやアウトソーシング事業を展開しています。そんなフィリピン人に混じって、語学力をアップしながら働くのもいいですよね。

フィリピン就職の5つのポイント

  • フィリピンの就職状況・特徴を知る
  • 英語を勉強し幅を広げる
  • フィリピンで働く自分をイメージする
  • マニラ、セブの生活状況を知る
  • 転職サイトを利用する

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フィリピンで働く魅力とは

フィリピンで働く魅力

  • すごい人に簡単に会えてしまう
  • 日本人向けの求人が多い
  • 物価が安い
  • キレイな海がすぐそこ!
  • 英語が上達する
  • 日本で活躍する日本人にも会える

すごい人に簡単に会えてしまう

人に会える

セブ島で働く一番の魅力は「コネクションが簡単に作れてしまう」ことです。

セブ島は小さな島で、日本人がビジネスを展開しているエリアは限られています。そのため、仕事終わりに日本食レストランに行くと、ほぼ100%の確率でどこかの社長さんがいらっしゃいます

また、日本人会やパーティ等に参加するだけで多くの経営者に会えてしまいます。実際に海外でビジネスを展開している人の話を聞けるのは、なかなかない貴重な機会です。彼ら経営者の話は聞いているだけでためになり、仕事に対するやる気が出ます。

セブ島で強いコネクションを作ることができれば、ヘッドハンティングやビジネスのチャンスも生まれます。実際に僕も、いくつかの会社から働いてほしいと声をかけて頂いています。

日本人向けの求人が多い

セブ島の日本人求人は多くあります

フィリピンは今まさに発展途中で、多くの日本企業が進出しています。さらに、日本人観光客や留学生も増加傾向にあります。それに対応して日本人求人が増えてきているのです。

具体的には語学学校スタッフ、コールセンタースタッフ、翻訳者など

その他、求人は出していなくても日本人を採りたいと考えている企業も多くあります。それらの企業はセブ在住の日本人を求めています。求人広告を出してしまうと日本にいる日本人が応募するので、広告を出さないのです。

そのため、セブでいったん働いてから転職を考えるなどすれば、さらに選択肢が広がります。

物価が安い

フィリピンの良いところは何と言っても物価の安さです。

フィリピンの物価は日本の3分の1だと言われています。食事は200円あればお腹いっぱい食べることができ、タクシーの初乗り料金は130円です。金額を気にせずに生活できるのはかなり魅力的です。

セブは観光が盛んなので、僕もよくビーチやアイランドホッピングに行きますが、その際もあまりお金のことを考えず、リラックスしてゆっくりと余暇を楽しむことができます。

給料は日本で働くよりも低くなるかもしれませんが、それでも物価が安いため、ある程度貯金できます。実際に僕は、日本にいた時よりも確実にフィリピンでの方が多く貯金できています

キレイな海がすぐそこ!

セブの海

セブ島は世界有数の観光地です。特に、海が驚くほどきれいです。

初めてセブ島の海を見た時は本当に息をのみました。透き通ったブルーで砂浜にはゴミひとつ落ちていません。テレビの中でしか見たことがなかったような夢のビーチでした。

僕が働く語学学校からはタクシーで20分程で、この息をのむほど美しい海に行くことができます。平日はしっかり働いて、天気のいい休日のお昼はビーチサイドでゆっくり過ごします

英語が上達する

職場では英語を使わなければいけない場面がたくさんあります。会社では、日本人インターンと話す時以外はほとんど英語を使います。毎日80%以上の会話を英語でしています。

こういった環境なので、英語力が自然と上がります。働き始めは拙かった僕の英語力も、今では問題なく意思疎通できるレベルまで上達しました。

日本で活躍する日本人にも会える

セブ島には留学生も多いです。大手企業の役員の方など、日本にいては会えないような人が留学してきます。自分の興味・関心に直接関係なくても、とてもためになる話が聞けます。

海外で働いていても日本の情報に強くなれることがフィリピンで働く利点の一つです。

などです。

フィリピンでの日本人の働き方

職種や業種

フィリピン就職なら日本人の多い地域

フィリピンで日本人が多いのはマニラのマカティ。フィリピン企業や外資企業のオフィスが集まるほか、日系企業のオフィスも点在しているので駐在員が多く住んでいます。

また、タギックエリアにも日本人が多く、こちらもビジネスエリアと住宅地のどちらも存在しています。

マニラ以外では、セブにも日本人が多くいます。これは語学留学を目的として渡航する人が多いことも一因です。

日本人、つまり日本語ネイティブスピーカーを求めている企業は業種を問わずさまざまです。したがって、日本人向けの職種もいろいろあります。

エリア別のお仕事

マニラ首都圏内では、コールセンターやITサポートなどアウトソーシング事業において、日本の個人・法人顧客へサービスを提供する業務が日本人向けの職種の多くを占めています。

また、マニラ首都圏近郊では自動車、バイクなど日本の製造業が多く進出しています。ここでは、製造業での経験を活かせるマネージャークラスの人材募集が多く見られます。

マニラ周辺で多い職種

マニラ圏内 セールス(営業)、コールセンター、ITサポート、カスタマーサポート、事務
マニラ近郊 マネージャー、エンジニア、品質管理

セブ島周辺で多い職種

セブ周辺 セールス(営業)、コールセンター、ITサポート、カスタマーサポート、留学エージェント、語学学校マネージャー

フィリピンの有名企業・外資系企業

フィリピンで有名な企業には、以下のようなものがあります。

  • ショッピングモールや不動産
  • 小売、観光など様々な事業を手掛けるSMインベストメントコーポレーション
  • 通信のPLDT
  • 銀行、交通、ホテルなど様々な事業を手掛けるJGサミットホールディングス
  • 電力のMERALCO
  • 食品のサンミゲル
  • 石油のペトロン

そのほか、創設はフィリピンではありませんが、食品のネスレフィリピンは何千もの正社員がいる大企業です。

フィリピンの外資系企業へ就職するには

外資系企業を狙うためには、英語力を鍛え、交渉力・マネジメント能力を向上させましょう。

とにかくフィリピンで働きたいなら日系企業を目指す方がハードルは比較的低いですが、経験や能力・語学力を活かした仕事をしたい、実力を試したいというのであれば、やはり狙いは外資系企業になります。外資系企業を目指すには、英語力+専門知識があると有利です。

フィリピンの外資系企業を狙うなら、サポートもしっかりしていて、「無料」で使える大手の転職サイトの利用がおすすめです。転職サイトごとに扱っている非公開求人も異なるので、複数登録し、求人の比較をしてみましょう。

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フィリピンでの日本人向け求人の探し方2つ

日本人向けのおすすめ転職サイトを活用

では、どのようにフィリピンでの求人を探せばよいのでしょうか。

最近では、日本の人材紹介会社を通してもフィリピンへ就職することができます。まずは日本の大手のエージェントにいくつか登録し、情報収集するのがいいでしょう。

JACリクルートメント

jac

フィリピンの求人を探すなら外すことができないのがJAC Recruitment国内だけでなく、海外にも複数の拠点を持つ海外転職エージェントです。

フィリピン向けには以下のような求人がありました。(一部紹介)

  • 秘書
  • エンジニア
  • マーケター
  • プロジェクトマネージャー

非公開求人もあり、レスポンスが速いので、聞きたいことがあればとりあえず登録して聞いてみるのがいいでしょう。基本的に問い合わせから24時間以内に返信が来ます

 

リクルートエージェント

リクルートエージェントは求人案件数や決定数が業界内でナンバーワン。日本国内にいながらフィリピンの求人を探すなら、とりあえず登録しておいて損はありません。たくさんの非公開求人を扱っています。

フィリピン向けには以下のような求人がありました。(一部紹介)

  • 商品企画
  • 経理
  • システムエンジニア
  • 会計
  • 生産管理
  • 秘書

アドバイザーが付いてくれるので、疑問点の洗い出しをしておきましょう(LHH転職エージェントなども含めて複数登録し、比較しながら利用しましょう)。

 

フィリピンの現地業者を活用

日本人求職者向けに就職先を斡旋している現地企業などをご紹介します。こちらはフィリピンにいる方向けです。

Sagass Consulting

フィリピンに現地法人を置く、日本企業への就職斡旋に強い会社です。マニラ首都圏近郊の日系製造業への就職を希望するなら、問い合わせをしてみましょう。

日本人スタッフが日本語で対応してくれるので、英語に自信がなくても安心です。

J-K Network Manpower Services

マニラ首都圏内の外資系企業の求人情報を主に取り扱っているサービスです。

日本人スタッフもいるようですが、電話・メールなどの連絡は基本的にフィリピン人スタッフと英語でやり取りすることになります。そのため、多少の英語力が必要です。

Primer

マニラで発行されている日本語無料マガジンを出版する会社のウェブサイト。斡旋企業ではありませんが、仕事探しに使えます。

主に日本企業からの求人情報を自社サイトに掲載しています。いい求人情報を見つけたら自分でその会社に連絡を取りましょう。

フィリピン就職までの流れ

フィリピンで海外就職

自分の強みを把握する

フィリピン就職にあたっては、自分の強みを把握することも大切です。漠然とフィリピンで仕事をしたいというのも悪くはありませんが、自分の強みを活かせる仕事の方が何倍もやりがいを感じるはずです。

以下のサイトで紹介している自己分析は、必ず就職活動の役に立ちます。履歴書にも書けるので、この機会にやっておくとよいでしょう。

転職エージェントに求人を探してもらう

自分で求人を探す方法と転職エージェントに探してもらう方法があります。

転職エージェントに探してもらうメリットは、非公開の求人に応募できる、履歴書の書き方を指導してもらえる、給料の交渉を任せられるなどたくさんあります。

もちろん、丸投げではなく、自分で求人を探しつつ、エージェントからの連絡を待つことで質の良い求人を見つけられる可能性がアップします。

日英両方の履歴書を準備

自分で求人を探す場合、履歴書は日本語・英語両方を準備しておきましょう。エージェントを利用する場合は、書き方を教えてもらえます。

日本企業であっても、人事はフィリピン人というところがほとんどです。

日本語ができるスタッフはあまりいないので、まずは英語で自分をアピールし、書類選考に通ることを目指しましょう。先方から日英両方の履歴書の提出を求められる場合もあります。

英文履歴書は書いたことがないとちょっと戸惑うかもしれません。以下の記事に軽く目を通しておくとよいでしょう。

フィリピン就職での給料体系

現地採用社員の給与

給与の目安

  • 営業:60,000〜110,000ペソ(約12万3千〜約22万6千円)
  • 事務・経理:50,000〜90,000ペソ(約10万3千〜約18万5千円)
  • 通訳:60,000〜110,000ペソ(約12万3千〜約22万6千円)
  • カスタマーサポート:50,000〜90,000ペソ(約10万3千〜約18万5千円)
  • 飲食店管理者:80,000ペソ〜(約16万4千円〜)
  • マネージャー:80,000〜150,000ペソ(約16万4千〜約30万8千円)

※1ペソ=約2.18円(2021年8月)

基本給(Basic salary)に様々な手当てがつきます。

給料日は月2回(15日と月末)が一般的です。現地採用では日本語スピーカーとして採用されるので、多くの会社では基本給に言語手当て(Language Allowance)を加えます。

ボーナスは、毎年クリスマス前に基本給1ヶ月分が支給されるのが一般的です。

社会保険料

日本のような健康保険はありません。各社が民間の保険会社に加入し、病院で使用できる保険証を社員に提供します。各社保険内容は異なるので、自分の持っている保険証が使えない病院、医者が存在します。掛かる前に調べておきましょう。

その他、手術費、出産費、年金を兼ねたSSS(Social Security System)、住宅ローンPag-ibigへの掛け金が給与より天引きされます。

ユニークな福利厚生3選

入社後7ヶ月目、晴れて試用期間が終了しレギュラー社員となれば、様々な手当てを受け取ることができます。各社ユニークな福利厚生を準備しています。フィリピンで実際にある福利厚生を紹介しましょう。

米が現物支給される

大家族を支える大黒柱として働く若者も多いため、主食のお米を現物で支給している会社もあるようです。現物を支給することで、家族が飢えることなくご飯を食べることができるように工夫しているのかもしれません。

衣類代、医薬品代の補助が出る

一定金額を上限としますが、それぞれのレシートを提出すると翌月の給与に加算して支払われます。

朝食、昼食を無料で提供

時間管理の苦手なフィリピン人スタッフを何とか遅刻をさせないようにする工夫です。たとえ1分前でも、遅刻せずに出社できたら朝食を無料で食べることができます

お腹も満たされ、遅刻もしなくなるため、フィリピンでは大変有効な福利厚生です。

おすすめの転職サイト】

勤務時間

一般的には8時始業、17時や18時に終業というパターンが多いです。残業は基本的にありません。土日祝日がお休みです。

フィリピンで特徴的なのは、急に祝日が制定されること。大統領が明日を祝日にしようと言うと、急に翌日が祝日になります。

それとは別に、年間15日の休日が制定されており、会社はお休みです。長期休暇はクリスマスが一番長く、クリスマスの前後1週間ほどが休みになります。

フィリピンで働くことが決まったら

就労ビザの取得

現地採用されると、フィリピン国内の会社での就職を許可される就労ビザ(working viza)を取得しなければいけません。

ただ、通常は内定を受けた会社がその準備をします。必要な書類についても、人事担当が準備する書類にサインをしていくだけなので安心です。

なお、この就労ビザは、退職と同時に会社へ返還しなければなりません。返還手続きも人事が対応してくれますが、返還後は観光ビザにDown Gradeされ、滞在を延長するにはその都度イミグレーションに行き、手続きに費用と時間を費やすこととなるため注意してくださいね。

最初の6ヶ月は試用期間

フィリピンで現地採用就職

現地採用社員として入社すると、通常は6ヶ月の試用期間が設けられます。これはフィリピン人も現地採用日本人も同じ条件です。この6ヶ月間に就いた仕事への適正や姿勢を評価され、正社員として採用できる人材かを判断されます。

フィリピンでの生活費

フィリピンは生活費が安く、暮らしやすい国だと言われています。そんなフィリピンに住む場合、実際にはどのくらい生活費がかかるのでしょうか。首都マニラとセブの場合を見てみましょう。

マニラ都心(マカティなど)では、高級ワンルームに住んだとしても日本で一人暮らしをする半額ほどで生活ができます。また、セブで一人暮らしをする場合も生活費は日本の半分ほどに収まります。家賃が会社負担である場合は、もちろんもっと安くなります。

一方、フィリピンはアジアで最も電気代が高い国と言われており、エアコンや電気温水シャワーを毎日使えば月に8千円ほどになることも珍しくありません。水道代が月に100〜200円ほどであることを考えれば、電気代がいかに高額であるかがわかります。

フィリピンでの働き方

フィリピンで働くなら、スムーズに職場環境になじむためにもフィリピン人の働き方を知っておきたいですよね。もちろん個人差がありますが、フィリピン人は

  • 相手が上司や年上でもフランク
  • 家族優先、プライベート優先
  • 残業はせず、定時で帰宅する
  • 音楽を聴きながら仕事をする
  • おやつを食べながら仕事をする
  • よりよい待遇のために、比較的簡単に仕事を辞めて転職する
  • 時間にルーズ
  • 自分の意見をしっかり主張する

という傾向があります。また、会社で就業時間内にパーティーが行われることもしばしばだとか。チームメイトの誕生日、誰かの試用期間が終わって正社員になった、など様々な理由でパーティーが開かれます。

違いがあっても、お互いを尊重して関係をつくっていきたいですね。

新卒でもフィリピン就職したい人へ

日本で学校を出てすぐに海外で働きたい!でも、新卒で海外就職できるのかと不安に思う人もいるでしょう。

結論から言うと、新卒でのフィリピン就職も可能です。ただし、フィリピンでいくつかの職場を経験した私の立場から言うと、日本で社会人経験を積んでから海外で働く方が有利なのは明らかです。日本人は通常、即戦力もしくは責任ある立場として採用されるからです。

新卒での就職を目指すにしても、日本での新人研修で学ぶ基本的な「働くいろは」を身につけておくとよいでしょう。

なお、新卒の場合、就労ビザを出さずに働かせる企業があるのも事実です。大手のしっかりした転職サイトを使って仕事を探し、違法な就労には注意するようにしましょう。

まとめ~フィリピンならではの仕事環境も魅力

フィリピン就職では、日本での就職とは少し違った給与体系、福利厚生があります。お米が現物支給されたり、衣服代が支給されたりとユニークなものも多いです。日本とは違った環境で仕事をするのってなんだかワクワクしますよね!

もちろん待遇は会社によってさまざまなので、求人情報をよく調べ、応募前に担当者へしっかり確認しましょう。

フィリピン就職するには

フィリピンの就職状況は絶えず変化しています。今すぐの就職を考えていなくても、無料の転職サイトに登録しておくと良いでしょう。

いざ、就職しようと思ったときに「興味のある求人」に出会えないこともあります。そこで、事前に登録し、気になる求人情報をストックしておくことが大事になります。もちろん、〇〇についての「話だけ聞きたい!」という使い方も可能です。

以下のサイトは日系の大手転職サイトです。「求人」「待遇」「サポート」がしっかりとしているので、不安の多い海外転職でも安心して利用できます。登録は3分程度、利用は全て無料です。

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登録したからといって必ずしも転職する必要はありません。いい条件のスカウトが来たときだけ検討するなどして、可能性を広げましょう。

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