ワーキングホリデーや留学でオーストラリアに行くからには、現地でアルバイトもしてみたいですよね。
しかしオーストラリアには、日本のようにアルバイト専用のウェブサイトやフリーペーパーというものが存在しません。そのため、たかがアルバイトといえど仕事探しは日本より難しいのが現状。
そんな中でもわれわれ日本人がゲットしやすいお仕事トップ5を、実際にオーストラリアにワーホリ滞在していた筆者の経験も交えてご紹介します。
※1オーストラリアドル=約86円(2017年5月)
お寿司屋さん
まずは日本人御用達の寿司屋。今までアルバイトをしたことすらありません!という方でも、英語が超初心者の方でも大丈夫。同じような人がいっぱい働いているので安心です。
常に求人あり
日本人向けのフリーペーパーなどに常に求人が出ているので、見つけやすさはダントツナンバーワン。そして気になる時給は12ドル(約1,000円)くらいから。ちなみに、2016年時点でのオーストラリアの最低時給は17.8ドル(約1,530円)です。
オーストラリアには、違法賃金の店が非常に多いので気をつけましょう。
こういった店では、面接の際「Tax払わなくていいんだからTaxジョブより時給14ドル(約1,200円)の方がお得だよ?」と説き伏せられることがよくありますが、払い過ぎた分の所得税というのは確定申告すれば必ず手元に戻ってくるものなので、だまされないでくださいね。
英語力の向上は期待できない
寿司屋のホールなら英語が話せる機会があるかも!と考えている人に、あまり期待しすぎない方がいいということをお伝えしておきます。正直なところ、接客に必要な単語は大体決まっているので、中級以上の人は英語力はたいして伸びません。
お寿司屋さんのアルバイトは、海外生活は初めてで英語もほとんど話せないという方におすすめします。
バリスタ
英語を使って働きたい人に筆者が一番おすすめしたいアルバイトが、何を隠そうバリスタ!オーストラリアにはカフェがあふれ、コーヒーの消費量は日本のおよそ8倍とか。需要が多すぎてバリスタの人手は全然足りていません。
Gumtree(現地のクラシファイドサイト)を見れば分かりますが、ファストフードの店よりバリスタの求人の方が多いです。もしくは、商店街を歩いてカフェの入り口を見てみてください。アルバイト募集の張り紙があちらこちらにあります。
面接で腕前を試される
しかも、ここオーストラリアには、フラットホワイトやロングマキアートのような聞き慣れないメニューが存在します。
筆者は日本で半年ほどバリスタをしていた経験があるのですが、フラットホワイトなんて聞いたこともなかったので、面接で「じゃ、フラットホワイト作って見せて?」と言われ撃沈しました。
日本ではあまりないことですが、オーストラリアでバリスタの面接に行くと、職歴を聞かれる前にまずはその場でフラットホワイトを作らされて腕前を試される、なんてことがよくあります。
オーストラリアのコーヒーを作れない方は、事前にバリスタスクールに行って技術を身に付けておきましょう。
スキルがあれば仕事を見つけるのは簡単
たまに「未経験だけど運よく雇ってもらえた!」なんてブログを目にしますが、それはものすごーくまれです。オーストラリアでは「未経験ですがやる気は人一倍あります!」なんて言っても雇ってもらえません。
何よりも経験が重視される国なので、淡い期待は持たない方がいいでしょう。逆に言えば、バリスタとしての技術さえあれば、非常に簡単にローカルのカフェでアルバイトをゲットできます。
英語力を伸ばしたいならお店びは慎重に
ローカルのカフェではオージーやヨーロッパ人が多く働いているので、英語力は確実に伸びるでしょう。
しかしここで注意したいのが、お店がある地域。シドニーだと Prymont や Chatswood、Haymarket 辺りはアジア人街なので、お店で働いている人もアジア人ばかりです。周りがブロークンイングリッシュを話す環境にいても間違った英語が身に付くだけなので、働く場所はよく考慮しましょうね。
ちなみに、時給はアジア人経営の店で14ドル(約1,200円)ぐらいから、ローカル経営の店で23ドル(約2,000円)前後といったところです。
ジャパレス(日本食レストラン)
オーストラリアは日本食が大ブーム。そのため、寿司屋のみならず定食屋やお好み焼き屋、うどん屋も至るところで見かけます。ジャパレスや寿司屋は常に人手不足なので、今まで飲食業の経験が全くないという人でも最短1日で仕事をゲットできます。
筆者は昼の11時に電話して、その日の午後3時に面接して、その場でOKをもらいました。そのくらい人手が足りていないんですね。
気になる給与については、日本にも店舗があるチェーン店は比較的法律を守った給料を支払う場合が多いですが、100パーセントそうとは限りません。
Tax も Super(年金のこと)も払ってくれるのに、なぜか最低時給以下のお店もたくさんあるので、よく調べた上で応募してください。
ジャパレスで働くメリット
逆にメリットは、頑張ればワークビザを出してくれる店もまれにあるということ。料理の仕事でオーストラリアのワークビザが欲しい人には向いているかもしれません。
筆者が実際にジャパレスで働いて感じたメリットは、すき焼きやキレイな出し巻き卵を超速で作れるようになったこと。花嫁修行ができたという点では、いい経験になったと思います。
あとは余ったご飯を持って帰れるので、食費はかなり浮きましたね。海外にいても毎日米が食べたい!という人にはおすすめのアルバイトです。
筆者が働いていた店の時給は、1店目が17.8ドル(約1,500円)、2店目が22.8ドル(約2,000円)でした。
ローカルレストランのウエーター・ウエートレス
飲食店は常に人手不足。ある程度英語が話せるなら、ホテルや地元のレストランでウエーターやウエートレスの仕事を得ることもできます。
ヨーロッパ人や地元のオージーのスタッフが多い職場なので、英語スキルはマストです。ただしその分、時給も22ドル(約1,900円)前後とジャパレスよりはるかに高いことが多いです。
Gumtreeから応募してもいいですが、 ヨーロッパから来たワーホリ労働者は派遣会社を使って仕事をゲットする人が多いようです。
派遣会社に登録するのが近道
筆者はノースシドニーにある Side kicker という派遣会社に登録していました。ここの担当の人たちはとても親切でした。
登録の際は、どんな仕事を探しているか、今までどんな仕事をしていたのか、具体的にどんなスキルがあるのかを聞かれるので、事前に考えておくとスムーズです。
登録後は条件に合った仕事を紹介してくれるので、気になる仕事があったらオンラインから応募すればOK。他の国では履歴書を配りに街に繰り出す人が多いですが、オーストラリアでそんなことをしている人はほとんどいません。
派遣会社に登録すれば、あとは紹介を待つだけでいいので効率的ですもんね。日常英会話に自信のある方は派遣会社に登録しまくって、ローカルのレストランでの仕事にチャレンジしてみてください!
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こちらも英語力の乏しい日本人でも簡単に見つけることができ、決められた日数を働けばワーホリビザを1年延長できるということもあって、大人気の職種です。英語が話せなくても何とかなる率はナンバーワンでしょう。
しかし、現地の日本人向けフリーペーパーでは誇大広告が横行しているのでご注意を。
カブルチャーやコブラムのストロベリーファームに行った友人は、稼げると聞いていたのに実際は週給が手取り250〜300ドル(約22,000〜26,000円)だったので、すぐにシティに引き返していました。
ファームは天候にも大きく左右されます。運の良い年・悪い年もありますが、カブルチャーは悪徳なファームが多いことで有名なエリアなのでお気をつけください。
稼ぎたい人はタリーのバナナ畑が穴場
また「ファームで1カ月で100万円稼ぎました!」というのは、普通に考えてありません。どんなに稼げても月40万円がいいところでしょう。これは計算すれば分かることです。
稼ぎたい方はタリーのバナナ畑がおすすめ。タリーに行っていた人は皆、口をそろえて「めっちゃ貯金できた!」と満面の笑みで帰ってきます。
バナナが嫌な方は西オーストラリア州がいいでしょう。たいした観光地がないため若者の人手が足りず、稼げる穴場スポットとしてヨーロッパ人には人気です。
まとめ〜飲食かファームでまずは生活の足掛かりを
日本人でもゲットしやすいアルバイト、ご紹介したトップ5の中にやってみたい仕事は見つかりましたか?
オーストラリアは物価が高いので、貯金に余裕がない人はまずはこれらの仕事に就き、英語力がついたらローカル企業の仕事を探してみるといいかもしれません。
筆者はオーストラリアに到着した時点で全財産が30万円しかなかったので、とりあえずジャパレスでアルバイトをしながらローカルの仕事を探しました。皆さんも頑張って仕事を見つけてくださいね!
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