「海外で働いてみたい!」
そんな漠然とした思いがある場合、まずはワーキングホリデーを利用して海外で働いてみよう!と行動する方も多いのではないでしょうか。
ワーキングホリデー先として人気の国のひとつがオーストラリア。
今回は、今からワーホリに行きたい、オーストラリアで働いてみたいとお考えの皆さんに、オーストラリアでの就職活動経験がある現地在住のわたしから、オーストラリアのワーキングホリデービザ取得申請の条件、またオーストラリアの求人についてご紹介します。
※この記事は2019年3月に再編集したものです。
オーストラリアのワーホリビザ、最長3年滞在のチャンスも!
オーストラリアのワーキングホリデービザには、ファーストワーキングホリデービザ、セカンドワーキングホリデービザ、そして2019年7月1日以降に取得可能になるサードワーキングホリデービザがあります。
ファーストワーキングホリデービザ
学生ビザなどとは違って年齢制限があり、過去にワーキングホリデービザで渡豪したことがない場合に申請することができます。
申請時に18歳以上30歳以下であることが条件で、基本的に1年間の滞在が認められています。
※2019年3月現在、35歳まで年齢制限を引き上げることが検討されています。
セカンドワーキングホリデービザ
ファーストワーキングホリデービザでオーストラリアに滞在したことがあり、最低3カ月間、指定都市で指定活動に従事するなどの諸条件がそろっている人は、「セカンドビザ」を申請することができます。
いったん日本に帰国してからの申請も可能です。
指定活動は「ピッキング」と呼ばれ、無料日本語情報誌「日豪プレス」の求人欄で見つけることができます。その他の求人情報もたくさん掲載されているので、参考にしてみてください。
サードワーキングホリデービザ
セカンドワーキングホリデービザで滞在中に6カ月間、指定都市で指定活動に従事した実績があれば、2019年7月1日以降に申請が可能とされています。
オーストラリアのワーキングホリデービザの最新情報をこまめにチェックしましょう。
オーストラリア就職を狙うなら、学生ビザよりワーホリビザ!
2018年11月、オーストラリアのワーキングホリデービザの内容に変更が加えられました。「一つの雇用主のもとで働ける期間は最長6カ月」だったのが「12カ月」へと延長されています。
ワーホリの目的として、フルタイムで働き、仕事の成果をあげてビジネスビザを狙うことを考えている方も多いと思います。確かに、学生ビザと違い週5日間フルタイムで働けるので、ワーホリビザ保持者が優先採用される傾向はあります。
学生ビザでは現地就活に厚い壁
これは、実際にわたしがオーストラリアで就職活動中に感じた「壁」です。
当時わたしが持っていたのは学生ビザだったので、フルタイムで働くことができませんでした。それでもオーストラリアで就職したいと思い、なんとか面接までこぎつけた日系旅行会社にも、
「一度日本に帰って、ワーホリビザに切り替えてからまた連絡してください。それでフルタイムで研修をしてもらってから、ビジネスビザに切り替えるか検討します 」
と、はっきり断られてしまいました。
ワーホリビザで現地就職の突破口を!
先日、ワーホリ滞在中の日本人の若者数人とお話する機会があったのですが、現在でもその状況は変わっておらず、
「学生ビザだと勤務時間に融通が利かないから雇用者側も嫌がる。 ワーホリビザならフルタイムで働けるので雇用者にとって扱いやすい 」
ということでした。
留学生として何年も一生懸命勉強し、現地の大学を卒業したとしても、「ワーホリのようにフレキシブルに働いてもらえないから」という理由でなかなか採用に至らないのがオーストラリアでの現状です。
「オーストラリアで就職したい!」という強い思いのある方は、まずは「ワーキングホリデービザ」で渡豪するのが近道です。
オーストラリアのワーホリ求人1. 観光ガイド
では実際に、オーストラリアではどんな求人があるのでしょうか。
ワーホリ滞在中の若者の間で人気なのが「観光ガイド(ツアーガイド)」です。英語にはあまり自信がなくても、「オーストラリアに住む日本人であること」を最大限に生かせます。
ゴールドコーストやケアンズ、シドニーなど、日本人観光客が集まる観光地では常に観光ガイドやバスの添乗員の求人募集が出ています。
ガイドとして観光地で働きながら、休日にはサーフィンやダイビングを楽しむことができます。
オーストラリアのワーホリ求人2. 日本食レストラン
日本食が大人気のオーストラリアでは、観光地はもちろん、都市郊外にもたくさんの「日本食レストラン」が進出しています。
学生はもちろん、ワーキングホリデービザ保持者でも働きやすいのが日本食レストランです。 お客さんは現地の方がほとんどなので、実戦で英語力を磨くこともできます。
注意しよう、雇用条件をしっかりチェック
ただ、注意してほしいのが、「日本食レストラン」といっても日本人以外の移民が経営しているレストランが多い点です。
「英語の話せない留学生やワーホリ滞在者では、ほかに雇ってくれるところがないだろう」と足元を見て、不法な時給を提示してくる雇用主が後を絶ちません。
日本食レストランでの就職を希望する際には、必ず法定最低賃金以上の条件かを確認するようにしましょう。
オーストラリアのワーホリ求人3. 日本語教師・アシスタント
親日家が比較的多いオーストラリアでは、日本語が必修科目の学校や、日本語を教える語学学校が数多く存在します。わたしの住むブリスベンでも、現地学校の日本語教師やアシスタント、週末の日本語補習校での「日本語教師」をたくさん募集しています。
日本で「日本語教師養成講座」を受講してから渡豪すると、日本語教師としての仕事が見つかりやすいと思います。
オーストラリアのワーホリ求人4. 保育士・ベビーシッター
日本語教師に次いで、渡豪する前に取得することをおすすめしたいのが「保育士」の資格です。
オーストラリアの保育園では常に保育士が不足しており、日本の保育士資格者であれば外国人であっても積極的に雇用しているようです。実際、有資格者である私の知人は、オーストラリアで比較的簡単に保育所に就職することができました。
また、オーストラリア在住の日本人家庭でも「保育士資格を持つベビーシッター」を探している人が多くいます。
オーストラリアのワーホリ求人5. 留学コーディネーター
観光ガイドや日本食レストランのように頻繁ではありませんが、積極的に日本人留学生を受け入れている現地の高校や大学をはじめ、日本人経営の留学センターなどで「留学コーディネーター」の求人広告をよく見かけます。
オーストラリアでの経験を活かし「昔の自分と同じ立場の日本人を助けたい!」という方には、留学コーディネーターのお仕事は適職だと思います。
まとめ〜オーストラリアとも自分ともじっくり向き合える
ファースト、セカンド、サード!延長に条件があるとはいえ最長3年もあれば、仕事はもちろん、オーストラリアの暮らしや文化などにもじっくり向き合えますよね。「オーストラリアで就職したい!」気持ちが一過性のものなのか本気なのか、地域に貢献しながら自分の進路も冷静に選択する余裕が生まれます。
そして、ここではあまり触れませんでしたが、重要なのは英語力です。オーストラリア就職を希望するなら、語学力アップのトレーニングや学習を欠かさないこともお忘れなく。
ビザ情報の更新などにも注意し、常にしっかり下調べをして就職活動に臨みましょう。
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